先日の洋楽+αカラオケ🎤で、Mさんが歌った歌。
なんか聴いたことあるなあと思っていたら、作者がザ・フーターズのエリック・バジリアンとのこと!うん、なんとなくそうなんだな。
この曲、グラミーでは「年間最優秀楽曲賞(Song of the Year)」「年間最優秀レコード賞(Record of the Year)」「最優秀女性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞」の3部門にノミネートされたとのこと。(残念ながら受賞は逃しています。Song Of The YearとRecord Of The Yearは"Kiss From a Rose" – Sealが受賞)
この曲の Richard E. Chertoff というプロデューサー、調べてみると、
Cyndi Lauperの "Girls Just Want to Have Fun" や"Time After Time"
Sophie B. Hawkinsの"Damn I Wish I Was Your Lover"
を手掛けています。才能ある女性シンガーとその楽曲の売り込みに長けたプロデューサーなんだな。
◆この曲が書かれたエピソードがWikipediaに出ていました。長くなりますが引用します。
エリック・バジリアンは「One of Us」の制作について、次のように語っています。「ある夜、ある女性にいいところを見せようと思ってあの曲を書いたんだ。僕がこれまでに書いた中で一番早くできた曲だよ。その甲斐あって、僕らは結婚して2人の子供に恵まれたんだ」。
その女性とはサラというスウェーデン人で、バンド「フーターズ(The Hooters)」がスウェーデンのフェスティバルに出演するために飛行機で移動していた際に出会った人物でした。彼は、ロブ・ハイマンやリック・チャートフと共にジョーン・オズボーンのアルバム『Relish』を制作していた時期に、彼女をフィラデルフィアに招きました。二人がビートルズのアルバム『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』の制作過程を追ったドキュメンタリーを見ていた際、彼女は4トラック・レコーディングに興味を持ち、彼に録音を頼みました。バジリアンはその日弾いていたギターのリフがあったため、それを元に曲を膨らませて録音しました。
しかし歌詞がなかったため、彼女が眠りについた後に歌詞を書き始めました。作詞の際、彼はクラッシュ・テスト・ダミーズ(Crash Test Dummies)のブラッド・ロバーツ(1994年にデモを共に録音した相手)の声をイメージしていました。「a stranger on the bus(バスに乗った見知らぬ人)」という一節を完成させるのに苦労していましたが、目を覚ましたサラが「Tryin' to make his way home?(家路につこうとしている?)」というフレーズを提案しました。
「Just a slob like one of us(俺たちと同じような、だらしない奴)」という一節について、バジリアンは、神をだらしない人間だと言いたかったわけではなく、この曲はあくまで人間についての歌なのだと述べています。
“神さま”のことを題材にしつつ、歌ったのは「人間のこと」。
聴き手が、神さまと、自分自身の姿を重ね合わせ聴くことができた歌。だからこそ、単にラジオで流れてくるいい曲というだけでなく、人々の間で議論を巻き起こすことになった…んですね。

Songwriter Eric Bazilian
Released in 1996
US Billboard Hot100 #4
from the album “Relish”
*原詞は太字
[Spoken Intro]
So one of these nights and about twelve o'clock
This old world's gonna reel and rock
Saints will tremble and cry for pain
For the Lord's gonna come in his heavenly airplane
ある夜 深夜を少し過ぎたころ
この古びた世界は大きく揺さぶられ
聖なる者たちは 震え 痛みに声を上げるだろう
主が天の飛行機に乗って降りてくるのだから
++++++++
If God had a name, what would it be?
And would you call it to His face
If you were faced with Him in all His glory?
What would you ask
if you had just one question?
if you had just one question?
もし神さまに名前があるのなら
それはどんな響きを持つのかな?
あなたは その名を
真正面から呼べるかしら?
真正面から呼べるかしら?
まばゆい栄光を前にして
たった一つだけ問いを許されたなら
あなたは何を尋ねるのかな?
And yeah, yeah, God is great
Yeah, yeah, God is good
Yeah, yeah, yeah, yeah, yeah
そう神さまは偉大なの
いつでも善い方なの
What if God was one of us
Just a slob like one of us
Just a stranger on the bus
Tryna make His way home?
でも神さまが
もし私たちと同じように
少しだらしなかったら?
もし私たちと同じように
少しだらしなかったら?
バスに揺られて
ただ家へ帰ろうとしているだけの
そんな人だったら?
If God had a face,
what would it look like?
what would it look like?
And would you want to see
If seeing meant
that you would have to believe
that you would have to believe
In things like Heaven,
and in Jesus and the saints
and in Jesus and the saints
And all the prophets?
もし神さまに顔があるのなら
どんな表情をしているのかな?
どんな表情をしているのかな?
それを見たいと思うのかしら?
見るということは
信じざるを得ないということ
信じざるを得ないということ
天国も イエスも 聖人たちも
預言者たちの声もそのすべてを
受け入れるということなの?
受け入れるということなの?
And yeah, yeah, God is great
Yeah, yeah, God is good
Yeah, yeah, yeah, yeah, yeah
そう神さまは偉大なの
いつでも善い方なのよ
What if God was one of us
Just a slob like one of us
Just a stranger on the bus
Tryna make His way home?
神さまがもし私たちと同じように
少しだらしなかったら?
バスに乗って
ただ家へ帰ろうとしているだけの
そんな人だったら?
Just tryna make His way home
Back up to Heaven all alone
Nobody callin' on the phone
'Cept for the Pope, maybe in Rome
神さまはただ 帰り道を探してる
ひとりきりで天へ戻ろうとしてるの
電話をかけてくる者は誰もいない
ローマの教皇が
気まぐれに呼び出すことがあるくらいで
[Guitar Solo]
[Pre-Chorus]
Yeah, yeah, God is great
Yeah, yeah, God is good
Yeah, yeah, yeah, yeah, yeah
What if God was one of us
Just a slob like one of us
Just a stranger on the bus
Tryna make His way home
Just tryna make his way home
Like a holy rolling stone?
Back up to heaven all alone
Just tryna make His way home?
もし神さまが私たちと同じように
少しだらしなかったらどうなのかな?
バスでただ家へ帰ろうとしてるだけの
そんな人だったらどう?
ひとりきりで天国に帰ろうとしてる
そんな存在だったら?
聖なる流れ者みたいに
転がるように帰ろうとしていたら?ひとりきりで天国に帰ろうとしてる
そんな存在だったら?
[Outro]
Nobody callin' on the phone
'Cept for the Pope, maybe in Rome
電話もかかってはこない
ローマ教皇が
呼び出すことがあるくらいよね…
(Words and Idioms)
tryna=「trying to」を縮めた表現で、文字通り「~しようとしている」という意図
pope=ローマ教皇
日本語訳 by 音時

◆最後の「電話はかかってこない。(あったとしても、たぶん)ローマ教皇の事務的な電話でしょうね」という歌詞は、孤独な(都会の)人間像を重ねてるんでしょうね。“あなたも電話がかかってくるなんてことないでしょ?あったとしても勤め先からの面倒なハナシくらいで…”ってことでしょうか。
神さまに電話するのは、宗教の頂点にいる教皇だけ。しかも「maybe」と軽く言っている…つまり、神でさえ誰にも必要とされていない。「神が人間だったら、こんなふうに孤独なんだろう」と歌ってると解釈しました。
◆Joanのコメントをネットに見つけました。(2024年に『ガーディアン』誌)
How Joan Osborne's 'One of Us' Redefined Our View of God in 1995
「サビの部分は、子供が親にするような質問を連想させたの。『もし神が私たちの一人だったら?』というように。だから歌うときは、そうした無邪気さを意識して表現したのよ」
◆Joanのコメントをネットに見つけました。(2024年に『ガーディアン』誌)
How Joan Osborne's 'One of Us' Redefined Our View of God in 1995
「サビの部分は、子供が親にするような質問を連想させたの。『もし神が私たちの一人だったら?』というように。だから歌うときは、そうした無邪気さを意識して表現したのよ」
たしかにそんな感じを受けたので、和訳でも少し若い女子の口調を意識しました(伝わるかな?)。
でも、この曲のヒットの一方、保守的な宗教団体からは激しい反発を受けたそうです。その人たちにとっては、人間は生まれながらに罪深く、神とは似ても似つかない存在だったから神を人間に例えるなんてとんでもない!となってしまい、「殺害予告」や コンサート会場で抗議活動なども起きたようですね…(-_-;)。
コメント
コメント一覧 (2)
音時
が
しました
歌詞は大胆不敵。「神さまが 私たちと同じように 少しだらしなかったら?」 攻めるなあ。
「神が人間だったら、こんなふうに孤独なんだろう」という音時さんの解釈、さすがです。
このブログには不似合いな話ですが…。 (ホント、変な話題ですみません)
数年前、兵庫県小野市にある浄土寺に行きました。快慶が彫った阿弥陀如来の大きさや緻密な彫刻に圧倒されました。やはり、快慶は素晴らしい仏師です。
天気のいい日の夕方に、背面の戸から夕陽が差し込むと光り輝いて見えるそうです。
(ボクが訪れたのは夕方なのですが曇りでした。残念。)
仏教では…。命が尽きると、西の方から阿弥陀様が雲に乗ってお迎えに来てくださるそうな…。
(ボクのところに来たときは、ひとりきりで極楽に帰ろうとしないでください。)
阿弥陀様の姿を見てみたい気がしますが、その時はすでに…。
音時
が
しました