先日、音友の“フルフル”がSNSで、

Foreigner/Luanne (1981) を取りあげていて、その曲名にちなんで…

・ちなみに、最近親が"ロアンヌ"というお菓子にハマってます🤣

・○○ンヌで漫才のネタができそう。テレビでよく長谷川見かけるよねー!
それはシソンヌ...

・昔ヘキサゴンで出てたあの人かわいかったなぁ
それはスザンヌ...

・My name is Luka...
それは別のスザンヌ...

と「◎◎ンヌ」を題材に一人でノリツッコみをしていたので、

僕が、
ほらほら、サタデーナイトフィーバーのサントラで歌って
全米No1にもなった女性歌手は、えっとー...。

とボケたら、フルフルが、

それはイヴォンヌ!!!

そしたら、また音友のmmmKさんが、重ねて

ほらほら、大御所カントリー歌手の娘で、
1981年に1曲だけTop40ヒットがある人は、えっとー...。

とボケたら、フルフルが、

それはロザンヌ!!!

と畳みかけるレスポンス。気持ちよかったなあ(笑)

+++++++++

ここでこの曲を思い出しました!(イントロの話が長い)

ロザンヌ・キャッシュのお父様がカントリー界の大御所ジョニー・キャッシュさん。
そしてこの曲“Seven Year Ache”が唯一のトップ40ヒット(最高位22位)でした。

◆この曲、以前訳そうと思って着手したのですが意味がよくわからない…と一度放置してしまいました。星船さんのブログでこの曲を取りあげた時のコメントでこんな感じで書き込んでましたね笑。

星船さん
ロザンヌ・キャッシュのこの曲はなかなか難解で下調べだけして放置…になっていました(^▽^;)。そのときに地味JAM尊さんが書いているように「7年目の浮気」をモチーフにしてるのでは?ということ、こりゃ映画も見ないと、「7年目の心の痛み」の意味合いがわかんないだろうなあと思いました。
 シチュエーションとしてはバーでの出来事、男と女の心のなかの想いをロザンヌが第三者の視点でストーリーテリングしてるような歌詞です。また、ロザンヌが結婚した相手=Rodney Crowellですね。彼の"Ashes By Now"も手掛けているのですがなかなか難しくて和訳ができません(^▽^;)。2人はすでに離婚してしまってますが3人の娘さんがいるようですよ。

またロザンヌのアルバム「Seven Year Ache」の方は、男女が出会い、交際し、別れ、また再開など、いろんな男女の恋愛を歌った集大成のアルバムらしく、トム・ペティやスティーヴ・フォーヴァートも楽曲を提供しています。輸入盤でCDを買うか、それともLPがヤフオクなどで売りに出されないかなとか、迷っていてまだ聴けてませんが、面白そうでしょう…仕事を定年してからゆっくり和訳しようかな…なんて思ってます。

はい、さすがに3度目の放置はできません…!^_^;。
なんとか今回、こうかな?という解釈で仕上げました…。

 “Seven Year  Ache”とマリリンの「seven-year itch(7年目の浮気心/倦怠期)」。もちろんこのタイトルは「7面目の浮気心」をもじったもの、ではありますが、主題はそのことそのものではなくて、
 悩んでるのに悩んでないふりをして強がってる男性に対して、主人公(ロザンヌ)の女性が、
「俺さあ、7年目だから悩んでるんだ。(誰だってそんなことあるでしょ...!)」
(you're trying to cure a seven-year ache)

みたいに、吐き出しちゃいな、と呼びかける歌だという解釈です。
それでは和訳・原詞を。

5524


Songwriter Rosanne Cash

Released in 1981
US Billboard Hot 100 #22
From the Album “Seven Year Ache”

*原詞は太字

You act like
you were just born tonight
Face down in a memory but feeling all right
So who does your path belong to today?
Baby, you don't say nothing
when you're feeling this way

あなたはまるで今夜
生まれたばかりの子どもみたいに振る舞ってる
思い出に顔を伏せながらも どこか満足してる表情で
今日のあなたは 一体誰の道を歩こうとしているの?
こんな風に感じてるのに ただ黙ってしまうのね

The girls in the bars thinking,
"Who is this guy?"
But they don't think nothing
when they're telling you lies
You look so careless
when they're shooting that bull
Don't you know heartaches are heroes
when their pockets are full?

バーの女たちは考える
「この男は誰?」って
嘘をつく時には
そんな疑問は忘れたふりをするの
あなたは彼女たちの冗談を他人事みたいに受け流す
知らないわけじゃないでしょ?
懐が温かい時なら
失恋したって英雄みたいに扱われるって


Tell me
you're trying to cure a seven-year ache
See what else your old heart can take
The boys say,
 "When is he gonna give us some room?"
The girls say, "God,
 I hope he comes back soon"

「7年越しの痛みを癒そうとしてる」って言えばいい
古びた心が どれだけ耐えられるか見てみなさいよ
客の男たちは言う
「アイツ あの席をいつ空けてくれるんだ」って
店の女たちは言う
「ああ またすぐ戻ってきてくれたらいいのに」って

Everybody's talking,
but you don't hear a thing
You're still uptown
on your downhill swing
The boulevard's empty,
why don't you come around?
Baby, what is so great
about sleeping downtown?

みんなが話しているのに
あなたには何ひとつ届いていない
人生が下り坂にいるのに
まだアップタウンの気分でいるの
大通りはがらんとしてるわ
たまにはこっちへ顔を出したらどう?
ダウンタウンで眠ることの
どこにそんな魅力があるの?

There's plenty of dives
to be someone you're not
You say you're looking for something
you might've forgot
Don't bother calling
to say you're leaving alone
'Cause there's a fool on every corner
when you're trying to get home

自分じゃない誰かになれる
安酒場ならいくらでもある
「忘れてしまった何かを探している」なんて言うけれど
一人で帰るなんて 電話はしなくていいわ
だって家へ向かう道の角ごとに
愚か者は必ずひとりは立っているんだから―

Just tell 'em
you're trying to cure a seven-year ache
See what else your old heart can take
The boys say,
 "When is he gonna give us some room?"
The girls say,
 "God, I hope he comes back soon"

言ってごらん
「7年越しの痛みを癒そうとしてる」って
試してみるのよ 
その古びた心が どれだけ耐えられるかを
客の男たちは言う―
「アイツ またあの席に居座ってるぜ」
店の女たちは言う―
「ああ またすぐ戻ってきてくれたらいいわ」

Tell me
you're trying to cure a seven-year ache
See what else your old heart can take
The boys say,
 "When is he gonna give us some room?"
The girls say,
 "God, I hope he comes back soon"

「7年越しの痛みを癒そうとしてるんだ」って言えばいい
古びた心が あとどれだけ耐えられるか見てみるのよ
男たちは言う―
「いつになったら場所を空けてくれるんだ?」
女たちは言う―
「ああ 早く戻ってきてくれたらいいのに」


(Words and Idioms)
shooting that bull=カジュアルな会話で「冗談を言う」や「おしゃべりをする」
dive=口語》 いかがわしいたまり場 《安料理店・酒場・賭博場など》.

日本語訳 by 音時


R-4439681-1630406570-7797


が、再度掘り返してなんとか仕上げました…!

◆さて...“Seven Year Ache”…って…?

色々調べていくと、タイトル「Seven Year Ache」は、よく言われる「seven-year itch(7年目の浮気心/倦怠期)」という言い回しをもじったもの…ということのようです。

英辞郎on the webでは、「seven-year itch」について、 結婚7年目の浮気 〔結婚後に騒ぎ出す〕浮気の虫 ...と書かれていました。
 
この曲のSongfactsにこんな情報もありました。ご参考までに...。

「Seven Year Itch(7年目の痒み)」とは、元々は非常に厄介な皮膚疾患を指す言葉でしたが、19世紀半ばまでには、ある種の煩わしい行動や気まぐれな振る舞いを表す比喩表現として使われるようになっていました。1952年にはこの言葉を題材にした演劇が上演され、トム・ユウェル演じる出版社勤務の主人公が、結婚7年目を迎えると多くの男性が浮気に走るという説を説いた同名の本を読みふける姿が描かれました。1955年には映画化もされ、ユウェルが再び主役を務め、マリリン・モンローがヒロイン役を演じました。

マリリンの映画は知ってますね。
 もちろん例外の方もいらっしゃいますが、「7年も経てば相手への不満なども出てきて...」っていうのが一般的ということなのでしょう。“Seven Year...”というのは定型句で、ロザンヌ・キャッシュは“itch”(むずがゆさ)を“ache”(痛み)に変えて、シャレた言葉を作ったわけです。

◆この曲は実際に、悩んでいる男性(おそらく)が「俺さー、Seven Year Acheなんだよね…」と実際に愚痴をこぼしてるのかどうかはわかりませんが、あまり反省していない様子です。その状況を見て、その相手が本当は好きだからこそ?あきれて突き放しているような主人公の姿が僕には浮かびます。

おなじみの店の常連たちも、「あいつまたあの席で愚痴こぼしてら...(しょうもない)」と思われる反面、店で働く女性たちは「いつも愚痴をこぼしにくる男の相手をして、店にお金を落とさせてる」ので、彼が立ち直ってまた店に来なくなったら「早く戻ってくればいいのに…」って、そういうことかな、と解釈をしました。

この曲はそんな都会の(この時代の)人間関係のやり取りを「7年目の...」にかけて歌ったシャレたポップスだったなと思います。

**********

(Songfactsにそのほかの情報もありました。参考までに紹介しておきます)

ロザンヌ・キャッシュは2010年の自伝『Composed』の中で、あるアルバム とその表題曲が自身の人生をいかに変えたか、そしてスター―言うまでもなくジョニー・キャッシュのことだが―の子供として、音楽業界の現実をいかに知ることになったかを振り返っている。「アルバム『Seven Year Ache』を制作した当時、私は24歳でした。その作品が浴びることになる注目や、その結果として自分に求められる仕事に対して、私は全く心の準備ができていませんでした……。最初のシングルとなった表題曲は、それまで私が書いた中で恐らく最高の曲でしたが、大ヒットを記録しました。私の25歳の誕生日の週にはカントリー・チャートで1位を獲得し、さらにポップ・チャートにもクロスオーバーして22位にランクインしたのです」

Seven Year Ache by Rosanne Cash - Songfacts

演劇や映画とは異なり、この曲はロマンティック・コメディではありません。ジョニー・キャッシュの娘である彼女は、1976年10月16日のパーティーでロドニー・クロウェルと出会い、1979年4月7日に結婚しました。多くの関係がそうであるように、二人の関係も完璧とは言えませんでした。ベンチュラ・ブールバードにあるフランス料理店でクロウェルと口論になった後、彼女はこの半自伝的な楽曲を詩として書き上げました。完成までに約6ヶ月を要したそうですが、その苦労は報われました。この曲は1981年5月にカントリー・チャートで1位を獲得し、総合チャートである「Hot 100」でも22位を記録したのです。

クロウェルが実際に「浮気」をしていたかどうかは定かではありません。おそらくそうではなかったでしょう。というのも、彼はこの曲のプロデュースを手掛けているからです。曲のタイトルが示唆するように、その主題は、クロウェルとモンローが演じた気まぐれな浮気心とは全く異なる世界の話なのです。

◆キャッシュはこの曲を1979年に書きました。アルバムの構想を練る際、彼女はこの曲を軸にテーマを構築することに決めました。喧嘩をし、別れ、そして仲直りをする恋人たちというコンセプトに基づき、アルバム『Seven Year Ache』には、カップルが崩壊の危機に瀕し、再び結びつくまでの心情を何らかの形で扱った楽曲が収録されました。収録曲の多くは他のアーティストによって書かれたものです。彼女が自立心を主張する「What Kinda Girl?」はスティーヴ・フォーバートの作であり、二人がよりを戻す「I Can't Resist」は、このアルバムの中で唯一ロドニー・クロウェルが作曲した楽曲です。これはロザンヌ・キャッシュにとって圧倒的に最大のヒット曲です。彼女が「Hot 100」チャートにランクインしたことのある他の唯一の曲は、1982年に104位(チャート圏外の「バブル・アンダー」)を記録した「Blue Moon With Heartache」だけでした。キャッシュは自身の楽曲制作において大衆への迎合を求めてこなかったため、彼女が「Top 40」に名を連ねたことは異例の出来事と言えます。しかし、「Seven Year Ache」は彼女がヒット曲を生み出せることを証明し、それがさらなる創作の機会や、父親の大きな影から一歩踏み出すきっかけとなりました。

うーむ、このアルバム、やっぱり時間作って訳してみたいぞ。