“エレクトリック・アべニュー”と言えば…「秋葉原か!」というツッコみは無用です(;^_^A。
この曲、まだ和訳していませんでしたね。

概要について、Wikipediaに聞いてみましょう!

「エレクトリック・アベニュー(Electric Avenue)」は、ガイアナ系イギリス人のミュージシャン、エディ・グラントによる楽曲です。グラント自身が作詞・作曲・プロデュースを手掛け、1982年のスタジオ・アルバム『Killer on the Rampage』に収録されました。米国では、制作されたミュージック・ビデオがMTVで放送されたことも追い風となり、1983年を代表する大ヒット曲の一つとなりました。
 この曲は、1981年のブリクストン暴動当時のロンドンにある「エレクトリック・アベニュー」という通りを題材にしています。

・エディ・グラントについて詳しくはこちらウィキペディア
・「ガイアナ」って知らなかったな...。南アメリカ大陸北東部に位置する共和制国家で、イギリス連邦加盟国の一つ。首都はジョージタウン。こちらウィキペディア



ふむふむ、「Killer on the Rampage」とは...「狂暴に暴れること」や「破壊的に行動すること」**を指します(Copilotくん)!それって野放しにできない危ないヤツじゃん!

でも…「1981年のブリンクストン騒動」とはどんな事件だったのか…こちらのサイトにはこんな風に書かれています(概要)。興味のある方はご自身で読んでください。

◎1981年4月10日から12日にかけて、ロンドンのブリクストンで発生した、主に黒人青年とロンドン警視庁との一連の衝突である。
 ・南ロンドンのブリクストンは深刻な社会的・経済的問題を抱えた地域だった。イギリスは1981年までに不況に見舞われたが、地元のアフリカ系カリブ人コミュニティは特に高い失業率、劣悪な住宅、そして平均以上の犯罪率に苦しんでいた。
 主に白人警官による黒人コミュニティに対する人種差別、特に警察がこの地域で職務質問を増やしていたことと、同年1月にニュークロスで発生した不審な住宅火災で13人の黒人のティーンエイジャーと若者が死亡したことによる緊張から生じた。
 4月11日の主な暴動は、タイム誌によって「血の土曜日」と名付けられ、警察官279名と一般市民45名が負傷した。警察車両56台を含む100台以上の車両が焼失し、約150棟の建物が損壊し、そのうち30棟が全焼、多くの商店が略奪された。逮捕者82名が出た。報告書によると、最大5,000人が関与したと示唆されている。ブリクストン暴動に続き、1981年7月にはイングランドの他の多くの都市や町でも暴動が発生した。


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1981 年のブリクストン暴動の悲劇的な実話 - 世界の顔

*エディ・グラントのコメント(ガーディアン紙)がこの曲のgenius.comに紹介されていました。

「……イギリスを離れてBarbadosへ向かってたんだけど、ブリティッシュ・エアウェイズが俺の荷物を紛失してしまったんだ。そこには書き溜めていた最新の曲がすべて入っていて、そのため、全く新しい曲を一から書かなければならなくなったんだ……。イギリスを発つ直前、テレビでブリクストンの暴動の様子を目にしていたよ。数年前に起きたノッティング・ヒルの暴動もね。そこで『今、通りでは暴力が起きている(Now in the street there is violence)』と書き留め、そこから自然と曲が生まれていったんだ…」

電子音が色んな場所で入る、一見お気楽な曲調のこの曲ですが、こんなことが背景にあって作られたことを頭に入れて、歌詞と和訳を見てみてください。


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Songwriter Eddy Grant

Released in 1983
US Billboard Hot100 ♯2
From the Album“Killer on the Rampage”

*原詞は太字 

Oi
Oi

Now in the street, there is violence
And a lots of work to be done
No place to hang out the washing
And I can't blame all on the sun, oh no

いま通りには暴力が渦巻いて
やるべきことは山ほどある
洗濯物を干す場所さえない
太陽のせいにするわけにもいかないんだ

We gonna rock down to Electric Avenue
And then we'll take it higher
Oh, we gonna rock down to Electric Avenue
And then we'll take it higher

エレクトリック・アベニューへ繰り出そう
もっと上へ もっとアツく行くんだ
エレクトリック・アベニューへ繰り出そう
俺たち這い上がっていくんだ


Working so hard like a soldier
Can't afford a thing on TV
Deep in my heart, I abhor ya
Can't get food for the kid, good God

兵士みたいに必死で働いてるのに
テレビに映るものは何ひとつ買えやしない
心の底では “あんたら” が憎くてたまらない
子どもに食わせるものさえ手に入らないなんて

We gonna rock down to Electric Avenue
And then we'll take it higher
Ho, we gonna rock down to Electric Avenue
And then we'll take it higher

Oh, no
Oh, no
Oh, no
Oh, no
Oh, Lord

We gonna rock down to Electric Avenue
And then we'll take it higher
Ho, we gonna rock down to Electric Avenue
And then we'll take it higher

エレクトリック・アベニューへ向き合うんだ
俺たち這い上がっていくんだ
エレクトリック・アベニューへ目を背けるな
もっとアツく本気になろうぜ


Who is to blame in one country?
Never can get to the one
Dealing in multiplication
And they still can't feed everyone, oh no

この国のいったい誰が悪いんだ?
本当に責任あるヤツには決して辿り着けない
子どもや金を増やすことばかりやって
それでもみんなを
食わせることすらできないなんて

We gonna rock down to Electric Avenue
And then we'll take it higher
Ho no, we gonna rock down to Electric Avenue
And then we'll take it higher

Ho, out in the street
Out in the street
Out in the daytime
Out in the night

Oh, we gonna rock down to Electric Avenue
And then we'll take it higher
Ho, we gonna rock down to Electric Avenue
And then we'll take it higher

Out in the street
Out in the street
Out in the playground
In the dark side of town

通りで
遊び場で
街の暗い側で


Ho, we gonna rock down to Electric Avenue
And then we'll take it higher
Hey, we gonna rock down to Electric Avenue
(Oh, yeah)
And then we'll take it higher

エレクトリック・アベニューへ向き合うんだ
俺たち這い上がっていくんだ
エレクトリック・アベニューへ目を背けるな
もっとアツく本気になろうぜ


Rock it in the daytime (Electric Avenue)
Rock it in the night (Electric Avenue)
Rock it in Miami mama, meh (Electric Avenue)
Whoa, in a Brixton (Electric Avenue)

昼間にロックしよう
(エレクトリック・アベニュー)
夜にロックしよう
(エレクトリック・アベニュー)
マイアミでロックしよう ベイビー
(エレクトリック・アベニュー)
そうさ ブリクストンでも
(エレクトリック・アベニュー)

(Words and Idioms)
abhor=~をひどく嫌う、忌み嫌う

日本語訳 by 音時


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◆上のサイトに掲載されていた情報の続きです。

 ロンドンのブリクストンにあるこの通りは、1880年代という早い時期に電気が導入された場所の一つでした。現在では世界各地の様々な食材を扱う大きな市場で知られていますが、その知名度が急上昇したのは、あるキャッチーなフレーズがきっかけでした。グラントは『ガーディアン』紙に次のように語っています。

「ある夜、ブリクストンのブラック・シアターでの仕事を終えて帰宅する途中、通りの標識で『エレクトリック・アベニュー(Electric Avenue)』という名前を目にしたんだ。『なんて素晴らしい曲のタイトルだろう』と思ったんだよ」


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また、こんな情報もありました。

And I can't blame all on the sun, oh no

ここには二重の意味が込められている。文字通りの「太陽」(洗濯物を外に干せないという文脈での)に加え、「ザ・サン(The Sun)」は英国で人気のある右派タブロイド紙の名前でもあった。いわゆる「ガター・プレス(低俗な扇情的新聞)」の典型とも言えるこの新聞は、黒人、移民、難民、その他の人々を蔑視するような描き方をしてきた悪名高い歴史を持っている。

 事態の責任を人種差別的なメディアのせいだけにすることはできず、彼ら自身もまた責任を負う必要がある、っていうことかな…。

◆主人公は、なんでそんなヒドい町(=エレクトリック・アベニュー)に固執するのか…この曲は何を言わんとしているのか…僕なりにこの曲を解釈すると、

We gonna rock down to Electric Avenue
And then we'll take it higher 

もちろん“ロック”して“気持ちをアゲアゲ!”っていう体裁を取っていますが、
 俺たちエレクトリック・アベニューに「向き合う」「目を逸らしちゃいけない」
 “take it higher”…貧困や暴力の街から「這い上がる」と言う意味と、「気持ちをアツく、本気になって」というダブル・ミーニング、なんじゃないかな、と思います。

エディ・グラントの他の作品では、映画「ロマンシング・ストーン/秘宝の谷」の主題歌である「Romancing Stone」邦題“カリビアン・ロマンス”(1984)も和訳しています。
そちらの和訳記事もぜひご覧ください。

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Romancing The Stone / カリビアン・ロマンス(Eddy Grant / エディ・グラント)1984 #26