カナダのバンド、スカイラークの曲。スカイラークは、デヴィッド・フォスターが、ドニー・ジェラードと共に結成したバンドです。(ファミリー・レストラン「ガスト」の前身ではありません←わかっとるわい) オージェイズ、ネヴィル・ブラザーズ、カラー・ミー・バッド(デヴィッド・フォスター・プロデュース版)など、多くのアーティストにカバー、数々のヒップホップ曲でサンプリングされています。


Skylark


◆星船さんブログ「ビルボード・チャート日記 ver.2」より、星船さんコメントです。
https://billboard-at40.hatenablog.com/entry/2026/06/04/200000

 "Wildflower"、この曲は当時は知らない曲でしたが、改めて良い曲だなぁ、私の超お気に入り曲の仲間入りです。J-POPというか昭和の歌謡曲を感じさせるような抒情的なメロディの曲。そこに、これぞ70年代のギターのイントロがまたぴったりです。「昭和の歌謡曲」風といえば、80年代になってヒットした日本の「関西弁のロックバラードの大ヒット曲」に似ている、と言われています。聞き比べると、まあ似てはいますが、当時は洋楽を参考にしているような曲も時々ありますね。


◆それでも、この曲はデヴィッド・フォスター自身が作詞したものではなく、ソングライティングはダグ・エドワーズとデヴィッド・リチャードソン。
 デヴィッド・リチャードソンは、この曲の歌詞を書いた当時、カナダの警察官でした。歌詞は元々、彼が恋人のために書いた詩で、それを親友のデヴィッド・フォスターに渡したものです。リチャードソンはインタビューで、歌詞のインスピレーションについてこう語っています。

(この曲のSongfactsページより) 続きは和訳のあとで…!


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Songwriters
Doug Edwards、David Richardson

Lead Vocals: Donny Gerrard
Backing Vocals: B.J. Cook
Electric Guitars: Doug Edwards
Bass: Steve Pugsley
Drums: Duris Maxwell

Strings Arrangement by David Foster
Produced by Eirik Wangberg
Production Assistant: David Foster

Released in 1973
US Billboard Hot100 ♯9
From the Album“skylark” 

*原詞は太字

She’s faced the hardest times
you could imagine
and many times her eyes
fought back the tears
and when her youthful world
was about to fall in
each time her slender shoulders
bore the weight of all her fears

and a sorrow no one hears
still rings in midnight silence
in her ears

彼女は苦しい時をくぐり抜けてきた
きみの想像をはるかに越えて
瞳に何度も涙をこらえながら
彼女の若い世界が
崩れ落ちそうになるたび
その華奢な肩は
恐れのすべてをひとり背負ってきた

誰にも届かないその悲しみは
今も真夜中の静寂の中で
彼女の耳に鳴り続けている

Let her cry
for she’s a lady
let her dream
for she’s a child
let the rain fall down upon her
she’s a free and gentle flower
growing wild

泣かせてあげて
彼女はひとりのレディなんだ
夢を見させてあげて
彼女はまだ子どものままの心を持っている
雨に濡れさせてあげて
涙をそっと洗い流すように
彼女は野に咲く
自由で優しい花なんだ

And if by chance that I
should hold her
let me hold her
for a time
that if allowed but one possession
I would pick her from the garden
to be mine

もし僕が
彼女を抱きしめることが許されるなら
ほんのひとときでいい
抱かせてほしい
もしひとつだけ
この手に持てるものがあるのなら
僕は彼女を庭からそっと摘み取って
自分のものにしたいんだ

Be careful how you touch her
for she’ll awaken
and sleep’s the only freedom
that she knows
and when you walk into her eyes
you won’t believe
the way she’s always paying
for a debt she never owes
and a silent wind still blows
that only she can hear
and so she goes

気をつけて
彼女に触れれば
すぐに目を覚ましてしまうから
眠りだけが
彼女が知っている唯一の自由なんだ
そして彼女の瞳をのぞき込んだとき
きみはきっと信じられないだろう
彼女は代償を払い続けてるんだ
本来は彼女のものではないはずの罪を
そして今も
彼女だけに聞こえる静かな風が吹き
彼女はまた歩き出す…


Let her cry
for she’s a lady
let her dream
for she’s a child
let the rain fall down upon her
she’s a free and gentle flower
growing wild

泣かせてあげて
彼女はレディなんだ
夢を見させてあげて
彼女はまだ子どもの心を持っている
雨で涙を隠してあげて
彼女は野に咲く
自由で優しい花なんだから


日本語訳 by 音時

Wildflower_-_Skylark


Songfactsページから続きです…(このエピソードを読むと、歌詞の物語はそのまま…わかりますね)

「1970年、僕は看護師の女性と付き合っていたんだ。彼女とは1971年に結婚することになる(でも、結婚生活は4年しか続かなかった。お互いに結婚という大きな決断をする準備ができていなかったんだ)。

 ある晩、彼女とデートの約束をしていて、彼女のアパートまで迎えに行ったんだ。彼女がドアを開けると、涙を流すほど動揺しているのがわかった。彼女はまだガウンを着ていて、シャワーを浴びた後で髪をタオルで巻いていた。彼女は、病院で担当していた高齢の女性2人がその日、職場で亡くなったって話してくれたんだ…。彼女は長い間、よく知っていたので、とても悲しいと言っていた。

 とにかく、彼女は自分の気持ちを吐露するように話してくれ、僕はただ耳を傾けてたんだ。話し終えると、彼女は話を聞いてくれたことに感謝し、デートの準備をすると言い、寝室に入ってドアを閉めたんだ。僕は彼女が出てくるのを待ちながらテレビを見てた。彼女が戻ってこなかったので、ドアをノックしたけど、返事がなかったので部屋に入ると、彼女はガウンを着たまま、頭にタオルを巻いたままベッドでぐっすり眠ってたのさ。きっと、感情的に辛い一日を過ごして疲れ果ててたんだね。

 そこで、彼女を起こさないようにそっと毛布をかけてあげ、家に帰って15分ほどで曲を書き上げたんだ。まさにインスピレーションの賜物さ。僕はいつも、ただペンを手に持っただけで、あとは神様が書いてくれたって感じてるよ。」

「野に咲く花」(Wildflower)に例えられる彼女。作者デヴィッドにとって、彼女は飾らない美しさや強さがあるひとだったんでしょうね…。