さあ、アルバム「オフ・ザ・ウォール」のラストは、イントロでホーンも鳴り響くディスコ・ナンバーで締めくくられます。この曲は Rod Temperton(ロッド・テンパートン) が書いたもの。
 「Burn This Disco Out」!~邦題は“ディスコで燃えて”。

◆Wikipediaより:

・この曲は1979年4月から6月にかけてアレン・ゼンツ・レコーディングで録音され、ウェストレイク・スタジオとチェロキー・スタジオでも追加作業が行われました。
・ロッド・テンパートンが作詞作曲したこの曲は、ダンス、リズム、そしてナイトライフを称えるディスコ文化の本質を見事に捉えています。
・歌詞はリスナーにダンスフロアへ繰り出し、ビートに身を委ね、パーティーを最後まで盛り上げようと呼びかけています。動きを通して解放されるというテーマを体現し、制約なく踊り明かすことでディスコを燃え尽きさせようと促しています。


◆“Burn The Disco Out”というタイトルからどうしても頭をよぎるのは、1979年7月12日の夜の“Disco Demolition Night”です。(ディスコ音楽を破壊するためのイベント)

このイベントは当時シカゴのラジオ局が発案した『ディスコミュージックをぶっとばせ』という集客イベントで、聞かなくなったディスコ音楽のLPレコードを持ちより、集めたレコードを観衆の目の前で『爆破』する、という内容でした。



ディスコ音楽について、そんな状況もあるなかで、アルバム「Off The Wall」のラストは「ディスコは終わらない。むしろもっと燃やしてやる」  !という逆張りのような曲が置かれた、というわけです。

邦題「ディスコで燃えて」は違ってるんです。
正しくは「ディスコを燃やし尽くす」ってことですね。

作者はロッド・テンパートンですが、このことにマイケルの心意気を感ぜずにはいられません。 
 アルバム「オフ・ザ・ウォール」はやっぱり次の作品「Thriller」、そして「Bad」の序章に過ぎなかった…んです。


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(Rod Temperton)

Released in 1979
From the Album“Off The Wall” 

*原詞は太字

There's a steam beat
And it's comin' after you
You can take it
If you only let your feelings through

蒸気のようなビートが
きみを追いかけてくる
きみなら乗り越えられる
感じるままに身を任せればいい...

So DJ, spin the sounds
There ain't no way
that you're gonna let us down
Gonna dance,
Gonna burn this disco out

さあDJ 音を回してくれ
きみはシラケさせるわけないよ
踊り明かそう 
このディスコを燃え上がらせよう

Groove all night
Keep the boogie alright
Get that sound
Everybody just get on down

今夜はずっとグルーヴして
ブギーの火を絶やさずに
あのサウンドを響かせて
みんなで思いきり踊り明かそう

Got a hot foot
Better freak across the floor
Join the party
And we'll keep you movin', that's for sure

足が熱くなるほどノッてきたら
フロアを思いきり駆け抜けよう
パーティーに参加したら
もう体は止まらない  間違いないよ

So DJ, spin the sounds
There ain't no way
that you're gonna sit us down
Gonna dance
'til we burn this disco out

DJ もっと音を回してよ
ムリだよ
僕たちを座らせるなんてね
踊り明かそうよ
ディスコが燃え尽きるまで

Groove all night
Keep the boogie alright
Get that sound
Everybody just get on down

今夜はずっとグルーヴして
ブギーの火を絶やさずに
あのサウンドを響かせて
みんなで思いきり踊り明かそう

Once you get the beat inside your feet
There ain't no way to stop you movin' good
Now, the weekend's come, it's time for fun
You got to groove,
just like you know you should
People, now

一度ビートが足に入り込んだら
もう誰にも止められない
週末が来たんだ  楽しむしかない
思いきりグルーヴしよう
そうするべきだって分かってるだろ
さあ みんな

Are you ready?
Won't you rock across the room?
Got a feelin'
That we're gonna raise the roof off soon

準備はいいかい?
部屋じゅうをを揺らしていこう
分かるんだ もうすぐ
天井が吹き飛ぶくらい盛り上がるって 

So DJ, spin the sounds
There ain't no way
that you're gonna sit us down
Gonna dance
'til we burn this disco out

Groove all night
Keep the boogie alright (Groove on)
Get that sound
Everybody just get on down
Groove all night (Groove on)

So DJ, spin the sounds
There ain't no way
that you're gonna sit us down
Gonna dance
'til we burn this disco out

Groove all night (Groove on)
Keep the boogie alright
Gonna dance, gonna shout
'til we burn this disco out
(Groove on)

今夜はずっとグルーヴして
ブギーをキープして
叫んで 踊って
ディスコが燃え尽きるまで楽しもう
みんな 今夜は思いきりいこう

日本語訳 by 音時


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やっぱりアルバム全曲和訳、全曲通して聴くと、アルバムのA面・B面構成は意図的なんだなあと感じます。

(Side A)
1.「今夜はドント・ストップ」(Don't Stop 'Til You Get Enough)」
2.「ロック・ウィズ・ユー」(Rock With You)
3.「ワーキング・デイ・アンド・ナイト」(Working Day And Night)
4.「ゲット・オン・ザ・フロアー」(Get On The Floor)

(SideB)
1.「オフ・ザ・ウォール」(Off The Wall)
2.「ガールフレンド」(Girlfriend)
3.「あの娘が消えた」(She's Out Of My Life)
4.「アイ・キャント・ヘルプ・イット」(I Can't Help It)
5.「それが恋だから」(It's The Falling In Love)
6.「ディスコで燃えて」(Burn This Disco Out)

A面は4曲ともカッコいいディスコ曲。低音を響かせ、マイケルがダンスミュージック界に新しくデビューを飾るのにふさわしく、DJがそのままぶっ通しでかけられる曲たちを集めた面。
そしてB面はタイトル曲“Off The Wall”とラストのディスコ曲“Burn The Disco Out“に挟まれた4曲はバラードあり、デュエットあり、そして大物アーティストの曲を歌いこなす男性ソウルシンガーとしてのマイケルの姿が。
 ただし、ラストをディスコ曲、それも“Burn The Disco Out”という挑発的な曲を配置して、マイケルは今後もダンサブルなカッコいい曲を歌っていくぞ、という決意を表したと受け止めました。

アルバム「オフ・ザ・ウォール」。マイケルが初めて自分を自由に表現して作成できたアルバムでしたが、1作品まるごとはできず、作品としてはロッド・テンパートン、そしてプロデュースとしてクインシーの力を借り(彼らの意図に従った)部分が多くありました。そのことがマイケルを余計、次の作品への意欲につながったいったことでしょう。
 マイケルのスーパースターへの道はここから始まりました。やぼったい髪型からファッションの変貌、そして整形まで…。マイケルの心のなかでの人間不信の想いも高まっていくことになっていきます…。

◆僕もアルバム「オフ・ザ・ウォール」の世界にたっぷり浸ることができました。
さて、ようやく映画「Michael」を来週末に観ることができます…!

 みなさま、お付き合いありがとうございました!



◆このブログで取り上げたMichael Jacksonの和訳記事はこちらです。

MichaelJackson を含む記事 : 洋楽和訳 Neverending Music