マイケルはアルバム「オフ・ザ・ウォール」のなかで、しっとりとしたバラードを聴かせてくれました。PVも清潔感あふれるセーターファッションのマイケルがイスに座ってじっくり歌うだけです。


えっ?マイケル、泣いてる?…
そんな曲がこの「あの娘が消えた(She's Out Of Life)」。
この曲の終盤はじっくり聴くと、もらい泣きです(*_*)。


◆この曲のウィキペディアより(抜粋)


 ・この曲はギター・ベース・電子ピアノと弦楽合奏だけで編成され、『オフ・ザ・ウォール』のアルバムに収められた全10曲の中でも小編成の人数で演奏される。ドラムスやシンセサイザー、金管楽器などは使用されない。
 ・本作のレコーディングにあたっては、マイケルの自伝「ムーンウォーク」で、この曲のレコーディング中に、曲の最後の方で泣きだしてしまったというエピソードを明かしている。このエピソードについてプロデューサーのクインシー・ジョーンズが最近語った談話がある。
 ・ジョーンズは、マイケルがこれまで歌ってきた曲と比べて(元々フランク・シナトラのために用意した)この曲のような大人びた恋愛感情を表現した曲を歌わせれば逆に面白いものが生まれるのではないか、と考えあえてマイケルに歌わせることにした。ジョーンズの話によれば「マイケルは何度テイク(1回分の録音)をとっても、毎回最後に泣いた。10回以上収録し直した末、涙声の歌をアルバムに保存することにした」という。この曲のラストで、マイケルが声をつまらせているのはそのためである。このレコーディングは、ジョーンズにとっても刺激的な経験であったという。

 マイケルの「感情移入」力はすごかったんですね…。

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(Tom Bahler)

Released in 1980
US Billboard Hot100 #10
From the album“Off The Wall”

*原詞は太字


She's out of my life
She's out of my life

あの娘はもう
僕の人生からいなくなってしまった


And I don't know whether to laugh or cry
I don't know whether to live or die
And it cuts like a knife
She's out of my life 

わからないんだ
笑えばいいのか 泣けばいいのか
生きていけばいいのか 崩れ落ちればいいのか
痛むんだ ナイフで裂かれたみたいに
あの娘はもう
手の届かないところへ行ってしまった

It's out of my hands
It's out of my hands

もう僕には
もう僕には どうにもできない



To think for two years she was here
And I took her for granted 
I was so cavalier
Now the way that it stands
She's out of my hands

思えば2年間 あの娘はここにいた
それをあたりまえと思ってたなんて
あまりにも無頓着で
それが今の僕の現実なんだ
もう僕の手から離れてしまった


So I've learned 
that love's not possession
And I've learned 
that love won't wait
Now I've learned 
that love needs expression
But I learned too late


愛は所有じゃないと知った
愛は待ってくれないことも知った
愛は伝えなければ届かないことも
でもそれを知ったのは遅すぎた

She's out of my life
She's out of my life

あの娘が出ていっちゃった
あの娘は本当に行ってしまった

Damned indecision
and cursed pride

Kept my love for her locked deep inside
And it cuts like a knife
She's out of my life


忌々しい優柔不断と
呪われたようなプライドのせいで
僕の愛を胸の奥に
閉じ込めたままにしてしまった
痛みがナイフのように切りつける
あの娘はもう…
 どこにもいない



(Words and Idioms)
cavalier=騎士気取りの.傲慢な.
indecision=不決断,優柔不断,ためらい. 

日本語訳 by 音時
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◆一方、この曲の持つ「泣かせ力」(今回命名しました)ですが、やはり背景には、この曲の作者の実際の「愛の破局」があったようです。僕の持っている「新しいマイケル・ジャクソンの教科書」(新潮文庫)より。

:「シーズ・アウト・オブ・マイ・ライフ」は後のマイケルのライヴでのハイライトになるバラードであり、元々は作詞・作曲を手掛けたトム・パーラーが、一時恋愛関係にあったカーペンターズのカレン・カーペンターとの破局を歌にしたもの。

えっ(゚Д゚)ノ、そうだったんだ…。

「青春の輝き(Need to Be In Love)」もカレンの「愛」「恋」に対しての強い憧れと諦め、自分の人生への自嘲を感じる歌ですが、マイケルのこの歌「She's Out Of My Life」の"僕の人生から出ていってしまった彼女"というのはカレンだったんですね…。なんかせつないなあ。


◆ここで英語のテストです。まず、歌詞のこの部分を読んでください。

Now I've learned 
that love needs expression

そして今 僕は学んだんだ
愛は表現しなくてはならないってこと

問題です。彼が「愛は表現しなくてはいけない」と学んだのは何故だったのでしょう?そのことがわかる歌詞の部分を取り上げて説明しなさい。

A.歌詞のこの部分を取り上げます。

Damned indecision and cursed pride
Kept my love for her locked deep inside

彼は決断が遅く、また、プライドが高かったせいで、彼女に愛を表現することが遅れた、または愛を表現できなかったのでしょう。
"Damned"(忌々しい)、"cursed"(呪われた)の形容詞を使っていることから深い後悔の念が伝わってきます…。



◆演奏がギター1本のデモ・バージョンです。


◆Michael Jackson - Live in Bad Tour(Yokohama-Japan 1987)横浜スタジアムだね。