この曲「Stuck in the Middle with You」を歌ったスティーラーホイール。
“霧のベイカー・ストリート”をソロでヒットさせたジェリー・ラファティがいたグループですね。

 1973年5月にBBCの音楽番組「トップ・オブ・ザ・ポップス」でこの曲を披露し、全英シングルチャートで8位を記録、また、国際的なヒットとなり、全米ビルボード・ホット100で6位を記録しました。


◆このミュージック・ビデオについてWikipediaの解説より:

 ビデオでは、バンドが大きな空っぽの建物の片隅で演奏している様子が映し出されている。演奏シーンの合間に、ラファティー(当時すでにバンドを脱退していた)のボーカルに合わせてジョー・イーガンが口パクで歌っている場面が挿入される。イーガンは、派手な衣装と化粧をした数人の晩餐客と共に小さな宴会テーブルに座っている。その中には、本物のピエロ、眼鏡をかけた山高帽の紳士がスパゲッティをむさぼり食う姿、豪華な衣装を着た女性がクリームケーキとブドウを食べている姿などがいる。

 プラスチック製の鶏を食べるのに苦労しているピエロは、イーガンがテーブルから食べ物を取ろうとするたびに彼を押し出す。ギターソロは、空のビール瓶をスライドとして使い、平らに弾いたギターで演奏される。やがて他のバンドメンバーが現れ、奇妙な人物たちを追い払い、イーガンはようやく座ることができる。


◆おお、こんな解説もあったぞ。

 ラファティーの歌詞は、音楽業界のカクテルパーティーを皮肉たっぷりに描いたもので(道化師やおどけ者は音楽業界の重役や取り巻き連中を指している)、ボブ・ディランのスタイルをパロディ化した作品となっています。歌い方の印象、テーマ、スタイルが非常に似ていたため、リリース以来、リスナーは誤ってこの曲をディランの作品だと考えてきました。

 そう言われてみれば…ボブ・ディラン風の歌い方だよな。

◆ Weblio英和辞典

stuck in the middle ... まっただ中に. ... ちょうど真ん中に. ... 中心[中間, 中ほど]に. .

おまえ(あんた?)に捕まえられてその真ん中にいる?って歌かな?



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Songwriters
Gerry Rafferty、Joe Egan

Released in 1973
US Billboard Hot 100 #6 
UK Single Chart #8 
From the album“StealersWheel”

*原詞は太字

Well, I don't know why I came here tonight
I got the feeling that something ain't right
I'm so scared in case I fall off my chair
And I'm wondering how I'll get down the stairs

ああ 僕には
今夜ここに来た理由がわからない
何かがおかしい気がするのさ
椅子から落ちそうでビビってる
階段をどう降りればいいんだい?

Clowns to the left of me, 
Jokers to the right
Here I am
Stuck in the middle with you

左にはピエロたち
右にはジョーカーども
そして僕はここ
きみと真ん中で立ち往生してる

Yes, I'm stuck in the middle with you
And I'm wondering what it is I should do
It's so hard to keep this smile from my face
Losing control, yeah, I'm all over the place

そう 僕は真ん中に挟まれていて
どうしたらいいのかわからない
笑ってるふりを続けるのがつらい
自分でもわからずに
あっち行ったり  こっち行ったり

Clowns to the left of me, 
Jokers to the right
Here I am
Stuck in the middle with you

左には道化たち
右にはお調子者ども
そして僕はここ
きみと取り残されちまったんだ


Well, you started out with nothing
And you're proud that you're a self-made man
And your friends, they all come crawling, 
Slap you on the back and say, 
"Please"
"Please"

そうさ
アンタは何も持たずにスタートした
そして 自力で成功したことを誇りに思っている
アンタたちはみんなすり寄ってきて
背中を叩いてこう言うんだ
「頼むよ」
「お願い」ってさ

Trying to make some sense of it all
But I can see it makes no sense at all
Is it cool to go to sleep on the floor?
'Cause I don't think that I can take anymore

すべてを理解しようと努めてるけど
まったく意味がないことが分かる
疲れて 床で寝ちまっても カッコいいのかね?
もうこれ以上耐えられないよ


Clowns to the left of me
Jokers to the right
Here I am
Stuck in the middle with you

左にはピエロたち
右にはジョーカーども
そして僕はここ
きみと僕はその渦中にいるのさ


[Guitar Solo]

And you started out with nothing
And you're proud that you're a self-made man
And your friends, they all come crawling, 
Slap you on the back and say, 
"Please"
"Please"

アンタは何も持たずにスタートした
そして自力で成功したことを誇りに思っている
アンタたちはみんなすり寄ってきて
背中を叩いてこう言う
「お願い」「頼むよ」って

Yeah, I don't know why I came here tonight
I got the feeling that something ain't right
I'm so scared in case I fall off my chair
And I'm wondering how I'll get down the stairs

Clowns to the left of me, 
Jokers to the right
Here I am
Stuck in the middle with you

まわりには
ピエロやジョーカーばかり
真ん中に挟まれている
きみと僕


Yes, I'm stuck in the middle with you
Stuck in the middle with you
Here I am
Stuck in the middle with you

そうさ
きみたちも僕も真ん中で立ち往生
僕はここにいるのに
きみたちと同じく
挟まれて出られないでいる

日本語訳 by 音時


「音楽業界のカクテルパーティーを皮肉たっぷりに描いたもので(道化師やおどけ者は音楽業界の重役や取り巻き連中を指している)」という説明を読んだので、歌詞の物語を理解するのは容易でした。

でも、当初は、この曲の歌詞に出てくる“You”はすべて「音楽業界の得体のしれない奴ら」を指していて、そいつらの間に挟まれてるのかと思ったのですが、“Stuck In The Middle With You“なので、自分とYouが一緒に挟まれている、ということになります。
 ここが和訳の難しいところ(同時に面白いところ)なのですが、この“You”は別人。自分の相棒や自分と境遇の同じ者たち、ということなんでしょうね。
 スティーラーズ・ホイールはバンドなので、解釈は音楽業界のピエロやジョーカーたちに挟まれた「僕たち」ということでもいいでしょう。
 でも最後にふっと一歩踏み込んだ解釈が頭に浮かびました。もしかしてこの曲の聴者も巻き込んで、「きみたちだって、同じじゃないのかい?」と呼びかけているのかも…?と。

 誰もが得体の知れない連中に囲まれている
 誰もが真ん中に取り残されている

そういうことを歌ってるんじゃないのかな。


◆星船さんのブログのこの曲の記事です。(こちら