ジーン・コットンの曲はいくつか和訳してきましたが、爽やかな歌を歌ってくれるシンガーソングライターだと思っておりました。彼がリリースした全米トップ40ヒットは全4曲。
うち3曲がアルバム「Save The Dancer」(1978)からのシングルで、この曲はジーン・コットンのオリジナルのソングライティング。チャート的には40位を2週...という成績です。
(1976)
"You've Got Me Runnin'" #33
(1978)
"Before My Heart Finds Out" #23
"You're a Part of Me (with Kim Carnes)" #36
"Like a Sunday in Salem (The Amos & Andy Song)" ♯40
👉アルバムの日本発売も確認できなかったので、邦題を“サンディ・イン・セイラム”としています。
【US Top 40 Singles Week Ending 18th November, 1978 】

GeneCotton を含む記事 : 洋楽和訳 Neverending Music
◆ジーン・コットンのアルバム“Save The Dancer”。
シングルカットされた3曲は「Side1」の1~3曲めでした。
Side 1
01 - Before My Heart Finds Out (Randy Goodrum)
02 - You're A Part Of Me (Kim Carnes)
03 - Like A Sunday In Salem (Gene Cotton)
04 - Going Through The Motions Of Love
(Parker McGee & Steve Gibson)
05 - Save The Dancer
(Stephen Cornell, Frank Fields, Paul & Ralph Colwell, Ken Ashby)
Side 2
01 - Only The Lucky (Walter Egan)
02 - She's Sweet, She's Somebody
(Gene Cunico & James Calvert)
03 - Shine On (Gene Cotton)
04 - You Were Right (Gene Cotton & Greg Adams)
05 - As Long As There's Laughter
(Richard Kerr & John Bettis)
◆この曲を訳したらジーン・コットンのトップ40曲はコンプリートするので和訳に取り掛かったら...いやー難解。そして、こんなにハード?な内容とは思ってませんでした。
タイトルに付いている“Salem”って、メンソールのタバコのことと思っていたので、“Like a Sunday in Salem ”を「日曜の朝にメンソール入りのタバコでも吸って何してすごすかな…」みたいな歌かと...。

違ってました…!
“Salem”は「都市」の名前=マサチューセッツ州だったんですね。
そして、「セイラム」の名は、17世紀末に起こった魔女狩り(セイラム魔女裁判)でも知られているとのこと。今では、その歴史を踏まえて「魔女(狩り)」が観光資源となっているようですね。
(忌まわしい事件の舞台となったセイラム村はのちにダンバースに名を改めたが、セイラム市では童話などに登場する「魔女」のイメージが街のシンボルとして扱われるようになった。2009年現在、セイラム市では街のいたるところに魔女のマーク(シンボル)が溢れている)
(セイラム魔女の街のほうき作りワークショップの写真です)こちら
👇

◆曲のタイトル“Like a Sunday in Salem”という言葉は歌詞では以下のように使われています。
The people they gathered from miles all around
Like a Sunday in Salem they all could be found
人々が遠くあいこちから集まってきた。
まるでセイラムの魔女裁判の日曜日のように…
想像でしかありませんが、「魔女裁判」があると聞いて集まってくる人々の心境は…
恐怖 × 好奇心 × 正義感 × 噂 × 不安 × 儀式性
...こうしtことがごちゃまぜになった状態かなぁ…。つまり、「怖いのに見たい」「自分は安全でいたい」「誰かが悪いに違いない」など、矛盾した感情が同時に働いている、人間のおかしな行動(性なのかも)。
そんなこんなで難解な歌詞でした。取り急ぎ、以下が和訳です。
(解説がそのあとに続きます)

(Gene Cotton)
Released in 1978
US Billboard Hot100 ♯40
From the Album“Save The Dancer”
*原詞は太字
There was a lights out television show
There was an Amos and Andy on the radio
And a man on a hill runnin' round don't you know
Sayin' "ev'rybody here got to go"
Sayin' "ev'rybody here got to go"
テレビでは“古いホラー番組”が流れ
ラジオからは“エイモス&アンディ”の番組
そんな日常が続くなかで
丘の上の男が 走り回りながら叫んでた
わかるかい?
「ここにいる全員 逃げるんだ」
「ここにいる全員 早く出ていくがいい」
There were some people out in Hollywood
The words they had spoken it was well understood
But three thousand miles and for ev'ryone's good
A man stood singing his song
Dancin' around all the tombstones he said
"That a man if he's livin' would rather be dead"
And he opened the eyes to the typewriter lead
And he said, "Now it won't be too long."
ハリウッドじゃもっともらしい話がされ
人々はそういうもんだと理解していた
けれど三千マイル離れた場所では
ひとりの男が人々のためにと
立ち上がって歌ってたんだ
墓石の周りを踊りながらヤツは言った
「生きているなら 死んだ方がまし」
そしてヤツはタイプライターで
打たれた運命(文字)を読みこう言った…
「もうすぐだ」と...
There was a lights out television show
There was an Amos and Andy on the radio
And a man on a hill runnin' round don't you know
Sayin' "ev'rybody here got to go"
Sayin' "ev'rybody here got to go"
There was a lights out television show
There was an Amos and Andy on the radio
And a man on a hill runnin' round don't you know
Sayin' "ev'rybody here got to go"
Sayin' "ev'rybody here got to go"
テレビでは古いホラー番組が流れ
ラジオからはエイモス&アンディの声
そんな日常の向こう側で
丘の上の男が走り回りながら叫んでいた
「ここにいる全員、逃げろ
ここにいる全員、早く出ていけ」
ラジオからはエイモス&アンディの声
そんな日常の向こう側で
丘の上の男が走り回りながら叫んでいた
「ここにいる全員、逃げろ
ここにいる全員、早く出ていけ」
The people they gathered from miles all around
Like a Sunday in Salem they all could be found
And the lights all went out with a deafening sound
As the church bells rang once again
噂を聞きつけて 遠くから人々が集まってくる
まるで「セイラムの魔女裁判」の日曜日みたいだ
そして突然 轟音とともに灯りが消え
教会の鐘だけが鳴り響いた
The curtains were drawn and the prophets had cried
When somebody screamed that the joker had lied
But the damage was done and the saints crucified
And the truth will be lost till the end
幕が下ろされ 預言者たちは泣き叫んだ
誰かが叫ぶ「道化師は嘘をついていた!」
だが 傷はすでに広がり
聖なる者たちは十字架にかけられた
そして真実は永遠に失われていくのだ
There was a lights out television show
There was an Amos and Andy on the radio
And a man on a hill runnin' round don't you know
Sayin' "ev'rybody here got to go"
Sayin' "ev'rybody here got to go"
There was a lights out television show
There was an Amos and Andy on the radio
And a man on a hill runnin' round don't you know
Sayin' "ev'rybody here got to go"
Sayin' "ev'rybody here got to go"
テレビでは古いホラー番組が流れ
ラジオからはエイモス&アンディの声
そんな日常の向こう側で
丘の上の男が走り回りながら叫んでいた
「ここにいる全員 逃げろ
ここにいる全員 早く出ていけ」
(Words and Idioms)
“Lights Out” =1930〜40年代の米国の超有名ホラー番組 当初はホラーと超常現象を主に扱ったラジオ番組としてスタート。ウィリス・クーパーによって制作され、後にアーチ・オボラーが引き継いだ。1934年1月3日から1947年の夏まで、さまざまなネットワークでさまざまな時期に放送され、最終的にテレビに移行した。
“typewriter lead” =「タイプライターの鉛(レッド)」=“タイプライターで打たれた活字
日本語訳 by 音時

はい、どうでしたか?救いのないラストシーンになってしまいました…。
◆サブタイトル“The Amos & Andy Song”にもなっている「エイモスとアンディ」は、当時大人気だったラジオ番組で、黒人キャラクターを 白人俳優が黒人訛りを真似て演じる という形式で当時大人気だったようです。(Copilot情報)

◆実は機械的に和訳はできても、意味がさっぱり???だったのですが、
ネット検索をするうちにこちらのサイトを見つけました。
ですので解釈はほぼ「このページ頼み」です(;^_^A。
Like a Sunday in Salem (The Amos & Andy Song) | Gene Cotton Lyrics, Meaning & Videos
・ジーン・コットンの「ライク・ア・サンデー・イン・セイラム」は、メディアの力と真実の操作について複雑に考察した楽曲です。
・曲は、昔のテレビ番組やラジオ番組、特に「エイモス・アンド・アンディ」を想起させる描写から始まります。これらの描写は、よりシンプルな時代への郷愁を呼び起こすと同時に、メディアが私たちの文化的記憶に及ぼす影響と形成の仕方を浮き彫りにしています。丘の上で走り回り、皆に立ち去るよう告げる男は、迫りくる破滅を警告する預言者のような人物像でしょう。「ここにいる全員が立ち去らなければならない」という歌詞の繰り返しは、彼のメッセージの切迫感と深刻さを強調しています。
・曲が進むにつれて、ハリウッドの人々が大胆な発言をしている場面が登場します。これはおそらく、著名人や政治家が自らの立場を利用して変革を促そうとしていることを指しているのでしょう。しかし、3000マイルという距離は、これらの人々が丘の上の男やセイラムの人々からいかにかけ離れているかを象徴的に示しています。丘の上の男は歌を歌い、墓石の周りで踊る。これは死、あるいは死者の霊との繋がりを象徴しているのかもしれない。彼は、人は生きるよりも死を選ぶだろうと歌い、世界が暗く絶望的な状態にあることを示唆します。
・続くコーラスでは、人々がセイラムの日曜日のように集まっている様子が強調され、悪名高い魔女裁判を想起させる。教会の鐘が再び鳴り響き、幕が下ろされる様子は、不吉な終末感を暗示している。預言者たちが叫び声を上げるが、誰かが道化師(おそらく丘の上の男のことだろう)が嘘をついていたと叫ぶ。既に傷はつき、真実は最後まで失われてしまう。全体として、この歌は誰を信じ、何を信じればよいのか分からず、混乱に陥った社会を描いています。
◆もう解説は不要かとも思いますが、この曲の場面は大きく4つに分かれます。
“typewriter lead” =「タイプライターの鉛(レッド)」=“タイプライターで打たれた活字
日本語訳 by 音時

はい、どうでしたか?救いのないラストシーンになってしまいました…。
◆サブタイトル“The Amos & Andy Song”にもなっている「エイモスとアンディ」は、当時大人気だったラジオ番組で、黒人キャラクターを 白人俳優が黒人訛りを真似て演じる という形式で当時大人気だったようです。(Copilot情報)

◆実は機械的に和訳はできても、意味がさっぱり???だったのですが、
ネット検索をするうちにこちらのサイトを見つけました。
ですので解釈はほぼ「このページ頼み」です(;^_^A。
Like a Sunday in Salem (The Amos & Andy Song) | Gene Cotton Lyrics, Meaning & Videos
・ジーン・コットンの「ライク・ア・サンデー・イン・セイラム」は、メディアの力と真実の操作について複雑に考察した楽曲です。
・曲は、昔のテレビ番組やラジオ番組、特に「エイモス・アンド・アンディ」を想起させる描写から始まります。これらの描写は、よりシンプルな時代への郷愁を呼び起こすと同時に、メディアが私たちの文化的記憶に及ぼす影響と形成の仕方を浮き彫りにしています。丘の上で走り回り、皆に立ち去るよう告げる男は、迫りくる破滅を警告する預言者のような人物像でしょう。「ここにいる全員が立ち去らなければならない」という歌詞の繰り返しは、彼のメッセージの切迫感と深刻さを強調しています。
・曲が進むにつれて、ハリウッドの人々が大胆な発言をしている場面が登場します。これはおそらく、著名人や政治家が自らの立場を利用して変革を促そうとしていることを指しているのでしょう。しかし、3000マイルという距離は、これらの人々が丘の上の男やセイラムの人々からいかにかけ離れているかを象徴的に示しています。丘の上の男は歌を歌い、墓石の周りで踊る。これは死、あるいは死者の霊との繋がりを象徴しているのかもしれない。彼は、人は生きるよりも死を選ぶだろうと歌い、世界が暗く絶望的な状態にあることを示唆します。
・続くコーラスでは、人々がセイラムの日曜日のように集まっている様子が強調され、悪名高い魔女裁判を想起させる。教会の鐘が再び鳴り響き、幕が下ろされる様子は、不吉な終末感を暗示している。預言者たちが叫び声を上げるが、誰かが道化師(おそらく丘の上の男のことだろう)が嘘をついていたと叫ぶ。既に傷はつき、真実は最後まで失われてしまう。全体として、この歌は誰を信じ、何を信じればよいのか分からず、混乱に陥った社会を描いています。
◆もう解説は不要かとも思いますが、この曲の場面は大きく4つに分かれます。
( 第一幕)
テレビでは古いホラー番組が流れ、ラジオからはエイモス&アンディの声...
テレビもラジオも、いつもの番組が流れている。
テレビでは古いホラー番組が流れ、ラジオからはエイモス&アンディの声...
テレビもラジオも、いつもの番組が流れている。
そんな“普通の日常”の中に不吉な預言者が突然現れる。「ここにいる全員、逃げろ!」
(このままじゃいけないぞ、と警鐘を鳴らしてます)
(第二幕)
ハリウッドではスターたちが それらしい言葉を並べ、
大衆はその言葉に影響を受けている。
そこから遠く離れた場所ではひとりの男が墓場で歌う
「生きてるくらいなら、死んだほうがマシ」
タイプライターで打たれた手紙?を読み、
まるで“運命”を預言するかのように呟く...。
「もうすぐだ」(この世の終わり?)
コーラス(繰り返し)
ありふれた日常
このままではいけないぞ…
(第三幕)
噂を聞きつけて人々が集まってくる
まるでセイラムの魔女裁判の日曜日のようだ。
恐怖に引き寄せられた群衆がひとつの場所に押し寄せる
そして突然、轟音とともに灯りが消え教会の鐘だけが鳴り響いた。
(第四幕)
幕が閉じ、預言者たちは泣き叫ぶ。
誰かが叫ぶ「あいつは嘘をついていたんだ!」
でも時はもう遅い 傷はすでに広がり手遅れだ。
聖なる者たちは犠牲となり真実は闇の中へ沈んでいく…。
コーラス(繰り返し)
ありふれた日常
このままではいけない…。
(世界が滅びる前に気づいて変えなくては…?)
...はい、ジーン・コットンは、この曲で、「誰を信じ、何を信じればよいのか分からず、混乱に陥った社会」を歌った…というわけですね。
すごいヤツだな。他のヒット曲を歌った印象とは違う。振り幅が大きいんですけど…!
(このままじゃいけないぞ、と警鐘を鳴らしてます)
(第二幕)
ハリウッドではスターたちが それらしい言葉を並べ、
大衆はその言葉に影響を受けている。
そこから遠く離れた場所ではひとりの男が墓場で歌う
「生きてるくらいなら、死んだほうがマシ」
タイプライターで打たれた手紙?を読み、
まるで“運命”を預言するかのように呟く...。
「もうすぐだ」(この世の終わり?)
コーラス(繰り返し)
ありふれた日常
このままではいけないぞ…
(第三幕)
噂を聞きつけて人々が集まってくる
まるでセイラムの魔女裁判の日曜日のようだ。
恐怖に引き寄せられた群衆がひとつの場所に押し寄せる
そして突然、轟音とともに灯りが消え教会の鐘だけが鳴り響いた。
(第四幕)
幕が閉じ、預言者たちは泣き叫ぶ。
誰かが叫ぶ「あいつは嘘をついていたんだ!」
でも時はもう遅い 傷はすでに広がり手遅れだ。
聖なる者たちは犠牲となり真実は闇の中へ沈んでいく…。
コーラス(繰り返し)
ありふれた日常
このままではいけない…。
(世界が滅びる前に気づいて変えなくては…?)
...はい、ジーン・コットンは、この曲で、「誰を信じ、何を信じればよいのか分からず、混乱に陥った社会」を歌った…というわけですね。
すごいヤツだな。他のヒット曲を歌った印象とは違う。振り幅が大きいんですけど…!
彼のトップ40作品はコンプリートしたけど、骨のあるこうした楽曲がほかにもあるようだったらちょっと掘っていきたい気持ちも湧いてきました…。
◆彼のWikipediaによると、2026年現在、彼は81歳で健在です!。アルバムはベストやライヴ盤を含み14枚をリリースしています。でも音楽活動は2000年前後から縮小し、貯金の多くをナッシュビルを囲む州間高速道路840号線の建設に対する訴訟に費やしたり、選挙に立候補したりしているようですね。
Gene Cotton - Wikipedia
◆ジーン・コットンが歌っている動画はネットでも多くありませんね…。
1981年のアルバム「Eclipse of the Blue Moon」より“Bein’Here With You Tonight”。
コメント
コメント一覧 (4)
音時
が
しました
音時
が
しました
星くん もしやこれは・・・
音時
が
しました
取り急ぎ邦題は
ライク・ア・サンデイ・イン・サレム
表記でした。
ではまた。
音時
が
しました