アルバム「Fleetwood Mac」(ファンタスティック・マック)において、ライヴ向きの一風変わったナンバーがこの曲‘Wolrd Turning’。

 「リンジー+スティーヴィー」が加入しての化学反応がバンドに訪れた…!新制マックは曲調も見た目ガラッと変わりましたが、この曲があってこそやっぱり「フリートウッド・マック」なんだろうと思います。
 リンジーとクリスティンが絡み合い、ミック・フリートウッドのリズムが強調され、「世界は変わる」。でも俺たちは存在してるんだ…!

 ミック・フリートウッドはこの曲を「バンドの二つの時代が交錯する曲」と表現したようです。

◆ソングライティングはクリスティンとリンジーの連名。二人の初のコラボレーション曲ですね。でも実は、元はバンドの1968年のファーストアルバム『Fleetwood Mac』に収録されていて、ピーター・グリーンが作曲した「The World Keeps on Turning」という曲をベースにしているとのこと。

 クリスティン・マクヴィーはUncut誌のインタビューでこう語っています。

「リンジーがフレーズを思いついたものの、どうしたらいいか分からなかったのよ。ボーカルのアイデアをいくつか出し合って、あっという間に、30分くらいで完成したわ。」

和訳に行きましょう。
“世界に振り回され、批判に押しつぶされそうになりながらも、自分を取り戻したいと願う想い” かなと僕は受け止めています。


77286f35

Songwriters Christine McVie, Lindsey Buckingham

Released in 1975
From the Album“Fleetwood Mac”


*原詞は太字

Everybody's trying to say I'm wrong
I just wanna be back where I belong

みんな俺を間違ってるって決めつける
俺はただ元いた場所に戻りたいだけなのに

World turning
I gotta get my feet back on the ground
World turning
Everybody's got me down

世界は回り続ける
しっかり立ち直らなきゃ
世界は回り続ける
みんなが俺を参らせる


Maybe I'm wrong but who's to say what's right?
I need somebody to help me through the night

もしかしたら俺が間違ってるのかもしれない
誰か助けてくれないか 夜を乗り越えるために

World turning
I gotta get my feet back on the ground
World turning
Everybody's got me down

世界は回り続ける
しっかり立ちなおさなきゃ
世界は回り続ける
みんなが俺を押しつぶすんだ


Maybe I'm wrong but who's to say what's right?
I need somebody to help me through the night

俺が間違ってるのかもしれないけど
正しさなんて誰が決められる?
夜を乗り越えるために誰かの助けがいる

World turning
I gotta get my feet back on the ground
World turning
Everybody's got me down

世界は回り続ける
地に足をつけなきゃだめさ
世界は回り続ける
みんなが俺を押しつぶすんだ

Mmm turning
Everybody's got me down
World turning
Everybody's got me down

世界は回り続ける
地に足をつけなきゃだめさ
世界は回り続ける
みんなが俺を押しつぶすんだ

日本語訳 by 音時


◆この曲にはこんなエピソードもあるようですよ。(Songfactsより)

 1975年のセルフタイトル・アルバムをプロデュースしたキース・オルセンは、スティーヴィー・ニックスが当初、作曲過程への関与の少なさに嫉妬していたが、最終的には「乗り越えた」と語っている。 
 ニックス自身もスピン誌のインタビューでこの件を認め、「彼とクリスティンが『ワールド・ターニング』を書いたと知った時は、とても動揺したのを覚えている。私は長年リンジーと一緒にいたのに、一緒に曲を書いたことは一度もなかったから」と語っている。

ある意味、スティーヴィーという個性がバンドに溶け込むのはこの曲ではまだできてなかった、ということかもしれません。(次の「Roumours」で“The Chain”で完成する?って感じかな)

◆フリートウッド・マックがのライブでは、この曲はミック・フリートウッドのドラムの見せ場となってますね。ミックはタムタムをステージ前方に持ち出してきて、ソロで披露します。
 Wilipediaによると、後年、ミックは「防弾チョッキに電子ドラムパッドを取り付け、タムタムを置いてソロを演奏し、ヘッドセットマイクで観客を盛り上げました」と書かれてました。

こんな感じです。リンジーとクリスティンが「競い合って?」…後半はソロでの打楽器演奏(by ミック・フリートウッド)



◆ピーター・グリーン“World Keep On Turning”