戦争なんて…良いことなんて何一つない!大嫌いだ!
ニュースや新聞を見ると…この曲が頭をよぎりました。
叩きつけるように歌われるこの曲“War”。1970年に全米1位の大ヒットとなっています。
僕もこの曲のインパクトは大きかったけど、さらにブルース・スプリングスティーンが1986年にライヴでカバーしてシングルとして全米8位のヒットになり、大きく取り上げられたと思います。

◆1970年といえば「ベトナム戦争」真っ只中の時期。この曲の全米でのヒットは社会的にも意味がありました。でも、エドウィン・スターは2001年、イギリスの新聞「ザ・ヴォイス」に対しこのように語っています。
「この曲はベトナム戦争について歌ったものではないんだ。当時アメリカ国内で起こっていた近隣紛争や人種紛争について歌ったもので、たまたまベトナム戦争と時期が重なっただけなんだ」
エドウィン・スターはこの曲でグラミー賞最優秀R&B男性ボーカル賞を受賞しています。
(彼は、2003年に心臓発作で61歳で亡くなっています。R.I.P.. )
◆この曲は当初はテンプテーションズがレコーディングしたものでした。以下はこの曲のSongfactsページからの情報です。
曲を書いたのは、当時のモータウンのヒットメーカー、ノーマン・ホイットフィールドとバレット・ストロング。エドウィン・スターの所属レーベル「リック・ティック・レコード」がモータウンに買収され、エドウィンはこの曲を歌うチャンスを得て、この曲が彼にとって大きな転機となりました。
「あの曲が出てくる前は、進むべき方向性が全く分からず、次に何をすればいいのか全く分からなかった」と彼はディスク・アンド・ミュージック・エコー誌に語っています。
「『War』のオファーをいただけたのは本当に幸運だった。素晴らしい曲なだけでなく、歌詞を本当に信じているからね。そして、できる限りの確信を持ってレコーディングしたのさ。」 「この歌詞は他の曲よりも意味深いので、レコーディングできて嬉しかったよ。」
この曲を最初にレコーディングしたのはテンプテーションズだったのですが、ベリー・ゴーディ(モータウンの社長)はテンプテーションズに別の計画を持っており、彼らがこのような物議を醸す曲と結び付けられることを望まなかったため、エドウィン・スターにレコーディングを依頼した、というわけなんですね。下記のページにも詳しく出ています。
テンプテーションズの代わりに歌うことになったエドウィン・スターの反戦アンセム「War」 -
(U disicovermusic.jp)

Writer/s: Barrett Strong, Norman Whitfield
Publisher: Audiam, Inc., O/B/O DistroKid, Royalty Network, Sony/ATV Music Publishing LLC
Released in 1970
US Billboard Hot100 ♯1
From the Album“War & Peace”
*原詞は太字
War, huh, yeah
What is it good for?
Absolutely nothing, uhh
War, huh, yeah
What is it good for?
Absolutely nothing
Say it again, y'all
War, huh (good God)
What is it good for?
Absolutely nothing, listen to me, oh
「戦争」 ああそうさ
何の役にもたたねえよ
そこには まったく何もない
「戦争」 ああそうさ
何のためにやるんだい
無意味だよ
もう一回言うぜ
「戦争」(なんてこった)
それが何の役に立つのか?
全く何もない よく聞いてくれ
War, I despise
'Cause it means destruction of innocent lives
War means tears to thousands of mother's eyes
When their sons go off to fight
And lose their lives
戦争なんて大嫌いさ
なぜなら 罪のない命を奪うからだ
戦争は何千もの母親の目に涙を浮かべさせる
息子たちが戦いに赴き多くが命を落とすのさ
I said, war, huh (good God, y'all)
What is it good for?
Absolutely nothing, just say it again
War (whoa), huh (oh Lord)
What is it good for?
Absolutely nothing, listen to me
言わせてくれ
「戦争」 そうだ(なんてこった)
「戦争」 そうだ(なんてこった)
それが何の役に立つ?
全く何もない もう一度言うよ
「戦争」(ひどい話だ)
何の役に立つ?
何もない 聞いてくれ
何もない 聞いてくれ
(War) It ain't nothing but a heart-breaker
(War) Friend only to The Undertaker
Oh, war it's an enemy to all mankind
The thought of war blows my mind
War has caused unrest
Within the younger generation
Induction then destruction
Who wants to die? Oh
「戦争」心を砕くだけの代物だ
「戦争」味方するのは葬儀屋だけだ
ああ 戦争は全人類の敵
戦争を考えるだけで気が狂いそうだよ
戦争は若い世代の不安をかき立てる
誘導 そして破壊するんだ
誰が死を望むっていうんだい?ああ
War, huh (good God y'all)
What is it good for?
Absolutely nothing
Say it, say it, say it
War (uh-huh), huh (yeah, huh)
What is it good for?
Absolutely nothing, listen to me
「戦争」 そうだ(なんてこった)
それが何の役に立つ?
何の意味もない
もう一度言うぜ
もう一度言うぜ
「戦争」(ひどい話だ)
何の役に立つ?
何も生み出さない 聞いてくれ
(War) It ain't nothing but a heart-breaker
(War) It's got one friend that's The Undertaker
Oh, war, has shattered many a young man's dreams
Made him disabled, bitter and mean
Life is much too short and precious
「戦争」心を砕く以外何もないもの
「戦争」喜ぶのは葬儀屋くらいだ
ああ 戦争は多くの若者の夢を打ち砕いた
彼らを障害者にし 心をすさませたんだ
人生はあまりにも短く 貴重なのに
To spend fighting wars each day
War can't give life
It can only take it away, oh
日々 戦争に明け暮れるなんて
戦争は命を与えることはせず
奪うことしかできないんだぜ
War, huh (good God y'all)
What is it good for?
Absolutely nothing, say it again
War (whoa), huh (oh Lord)
What is it good for?
Absolutely nothing, listen to me
(War) It ain't nothing but a heart breaker
(War) Friend only to The Undertaker, woo
Peace, love and understanding, tell me
Is there no place for them today?
They say we must fight to keep our freedom
But Lord knows there's got to be a better way, oh
「戦争」心を痛ませるものでしかない
「戦争」寄り添う相手は葬儀屋くらいさ
平和・愛・相互理解だって? 教えてくれ
今日 それらに居場所は残されていないのか?
自由を守るために戦わなければならないと言うが
神はもっと良い方法があるってわかってるんじゃないか?
War, huh (God y'all)
What is it good for? You tell me (nothing)
Say it, say it, say it, say it
「戦争」
何の意味があるって言うんだ
教えてくれよ
何の意味があるって言うんだ
教えてくれよ
War (good God), huh (now, huh)
What is it good for?
Stand up and shout it (nothing)
「戦争」
何の意味がある?
立ち上がって叫ぶんだ!
(何の意味もないって)
(Words and Idioms)
undertaker=葬儀屋
日本語訳 by 音時

◆この歌の歌詞の本質のところではないのですが、ちょっと引っ掛かった箇所が1か所。
「おくりびと」や「エンジェルフライト」「ほどなく、お別れです…」とか「終(つい)の人」など、日本では葬儀に関わって働いている人のお仕事ドラマが色々あって、僕もちょくちょく見ては、ほろりと涙を流すことも…(;^_^A。もちろんドラマの世界イコールではないと思いますが…。
今回、和訳としては「葬儀屋なんて…」(undertaker)と訳しましたが、僕自身は決して職業として下に見てるなんてことはありません。エッセンシャル・ワーカーとして重要と思っております!…。
◆ブルース・スプリングスティーンの“War“。1986年 5枚組ボックスセット「Live 1975-1985」からのシングルとしてリリースされ、全米8位、全英18位を記録。
スプリングスティーンは1985年9月27日の「Born In The U.S.A.」ツアー中にこの曲を初めて披露し歌詞を間違えないように腕にテープで貼っていた...と言います。(この曲のSongfactsより)
戦争への怒りを込めて...迫力ありました…!
下の動画は、ブルースとエドウィン・スターの共演です。
コメント
コメント一覧 (6)
https://youtu.be/JCo8SvYaCyU?si=_eSVV-pUttpYp-I_
音時
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音時
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音時
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1970年当時、NHK総合「ステージ101」という音楽番組がありまして、Led Zep.の「移民の歌」等、洋楽のヒット曲をいち早く、若いメンバーがカバーしていました。
迫力満点で「War」を歌っていたのは、串田アキラさん♪
ソウルシンガーだと思っていたら、富士サファリパークやら、キン肉マンやら…、今ではアニソンのレジェンド♪
あの頃はまだ、日本の米軍基地から黒く大きなB52が西へ向かって飛んでいました。ジャンボジェット(Boeing 747)が日本へやってくる前で「怪鳥」のイメージ。
戦後の高度成長期とは言え、米基地の入り口では迷彩服に銃を抱えたゴツイお兄さんがいるし、街中にファントム戦闘機は落っこちるし、まぁだ「戦争」が国内にありました。
音時
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この「黒い戦争」の歌詞を書いた方の考えに賛成です。
(戦争は何の役にもたたねえ) (戦争は全人類の敵)etc
エドウィン・スターのドスの効いた声、ものすごいインパクトです。ブルース・スプリングスティーンのシャウットと五分を張っています。この二人が共演していたのですね。録画の音は良くないのですが、充分に二人の熱量が伝わってきます。
音時
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Edwin StarrとBruceの共演もかっこいいっすねえ
音時
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