ソロ・アーティストとしてシーラEは3曲の全米トップ40ヒットを出してます。
(1984)
"The Glamorous Life" ♯7
"The Belle of St. Mark" ♯34
(1985)
"A Love Bizarre" ♯11
僕はサウンド的にはそんなに好きではない(苦笑)のですが、“The Glamorous Life”は和訳しがいがあり、歌詞も味わった方がいいなと思う曲でした。たぶんこの曲もそうなのでは…?
◆この曲は“ベル・オブ・セント・マーク”と“耳で聞いて”知ってました。曲の最初に効果音で「鐘」が鳴りますので、「ベル」というのは当然「鐘」で、イタリアのヴェネツィアにある「聖マルコ寺院の鐘」のことをなんか歌っているのだろう…と予想をしていましたが…違ってましたね(-_-;)。

◆下調べとしてこの曲のWikipediaを見たところ、以下のような曲の解説が載っていました。
この曲の歌詞は、両性具有の「か弱くも情熱的な生き物」(an androgynous "frail but passionate creature")について歌っています。
歌詞全体を通して「彼」と表現されていますが、女性的な部分は「ベル」("Belle")と呼ばれています。この歌はベルがフランス人であることを示唆しています(歌詞の「彼のパリの髪は、パリの暖かい空気になびく/彼のパリの髪がそこにあるときはいつでも、それはなびく」)。しかし、サン・マルコはイタリアのヴェネツィアにある場所としてよく知られています。この歌の作者であるプリンスは、ミネアポリスのサン・マルコ聖公会大聖堂の近くに住んでいて、歌の冒頭に登場する鐘(bells)を愛用していました。
はい、曲タイトルのスペルを確認すると、“ベル”は“belle”であって“bell”ではありません。
“belle”とは一般的には「美女」(美しい女性)を指しますが、この曲では「彼」となっているので、「女性のような美しい少年」ということなんでしょうね。
その男の子に恋してしまった主人公の女性の歌なのでしょう。
そして上の解説からも察せられる通り、その男の子のモデルは…やっぱりプリンスなのかな。
また、「St.Mark」もヴェネツィアではなく「ミネアポリス(米国ミネソタ州)=プリンスの出身地」にある大聖堂のこと。
聴者にイタリアのヴェネツィアやパリ(Paris)のことをイメージさせたり、させるソングライティングの妙がありますね…(;^_^A。

Songwriters
(Prince、Jesse Johnson、Sheila E.)
Released in 1984
US Billboard Hot100 #34
From the Album“The Glamorous Life”
*原詞は太字
The Belle of St. Mark
was a frail but a passionate creature
Ebony hair and eyes a deep blue-green
The Belle of St. Mark
wore clothes that belonged to his father
Even though he was only a mere 17
聖マルコの“ベル”
華奢なのに情熱を持ったひとだった
黒檀の髪に深い青緑の瞳
聖マルコの“ベル”
まだ17なのに父親の服を身にまとってた
I'm in love, I'm in love,
I'm in love with the Belle of St. Mark
It tears me apart
whenever I hear him cry
I'm in love, I'm in love,
I'm in love with the Belle of St. Mark
And if he doesn't love me
I think I'll probably die
恋をしてる 私は恋してる
聖マルコの“ベル”に恋をしてる
彼の泣き声を聞くたび
胸が張り裂けそうになる
私は恋してる 恋してるの
聖マルコの“ベル”に恋してる
彼が私を愛してくれないなら
私はたぶん死んでしまう
You can tell from expressions
that he makes public
That he suffers from a badly broken heart
He smiles as he feeds the afternoon pigeons
But he cries
as he walks the night streets of St. Mark
彼が人前で見せる表情から
その胸が深く傷ついているのがわかる
午後には鳩に餌をやりながら微笑んでいるのに
夜の聖マルコの街を歩くとき
彼はひとりで泣いている
I'm in love, I'm in love,
I'm in love with the Belle of St. Mark
It tears me apart
whenever I hear him cry
I'm in love, I'm in love,
I'm in love with the Belle of St. Mark
And if he doesn't love me,
I think I'll probably die
恋をしてる 私は恋してる
聖マルコの“ベル”に恋をしてる
彼の泣き声を聞くたび
胸が張り裂けそうになる
私は恋してる 恋してるの
聖マルコの“ベル”に恋してる
彼が私を愛してくれないなら
私はたぶん死んでしまう
The Belle of St. Mark,
he don't talk to strangers
He's so mysterious
His erotic persuasion
provokes me like no other man
The fire I have for him
is undoubtedly serious
I need to make him see
that he needs love to forget
And if anyone can help him
I can
I can help
I can help you
聖マルコの“ベル”
彼は知らない人とは口をきかない
その神秘さがたまらないの
彼のエロティックな魅力は
どんな男よりも私の心をかき乱す
彼へのこの思いは
間違いなく本気の炎
彼にわからせなくちゃならない
忘れるには 愛が必要だって
もし彼を救える人がいるなら
それは私
私ならできる
私が彼を救える
あなたを救えるのは私
His Paris hair,
it blows in the warm Parisian air
That blows whenever his Paris hair is there
The woman that hurt him
surely must have trouble sleeping
'Cause the belle of St. Mark
is a beauty extraordinaire
彼の“パリの髪”
パリのあたたかな風にそよいでいる
彼の“パリの髪”がそこにあると
風もそっと吹きはじめる
彼を傷つけたあの女は
きっと今ごろ眠れないはずね
だって聖マルコの“ベル”は
誰もかなわないほどの美しさなんだから
Oh, I'm in love, I'm in love,
I'm in love with the Belle of St. Mark
It tears me apart whenever I hear him cry
I'm in love, I'm in love,
I'm in love with the Belle of St. Mark
And if he doesn't love me,
I think I'll probably die
Ooh, I'm in love, I'm in love,
I'm in love with the Belle of St. Mark
It tears me apart
whenever I hear him cry
Ooh, I'm in love, I'm in love,
I'm in love with the Belle of St. Mark
And if he doesn't love me,
I think I'll probably die
And if he doesn't love me,
I think I'll probably die
And if he does... I'll die
ああ 恋してる 私は恋してる
聖マルコの“ベル”に恋をしてる
彼の泣き声を聞くたび
胸が張り裂けそうになる
私は恋してる 恋してるの
聖マルコの“ベル”に恋してる
彼が私を愛してくれないなら
私はたぶん死んでしまうの
彼が私を愛してくれないなら
私はたぶん死んでしまうわ…
(Words and Idioms)
frail=もろい、薄弱な、はかない
provokes=引き起こす、挑発する
日本語訳 by 音時

うーむ、ちょっと素敵な歌詞じゃないか!
主人公の想いと、美しい少年の魅力が伝わってきました…。
僕と同じく“ベル”を「鐘」のことだと思ってる人、多いんじゃないでしょうか(;^_^A。
曲のカテゴリは「ぜひ歌詞の内容を知ってほしい」にしましょうね…。
◆彼は“frail“。和訳は「華奢(きゃしゃ)」としました。
「Frail」と「Weak」は日本語でいうとどちらも「弱い」。その違いを調べました。
(Frailとweak「弱い」の違いについて)
両方とも「弱い」という意味の形容詞として使えますが、weakは「力がない(あるいは少ない)」という意味で使われることが多く、frailは「壊れやすい」や「怪我しやすい」(例えば老人のように)という意味で使われることが多いです。しかし、どっちでもいい場合も多いです
👉こちらのサイトを参考にしました。frail (【形容詞】もろい、(体が)弱い ) の意味・使い方・読み方|Engoo Words
◆プリンスの出身地ミネオポリスにある大聖堂 Saint Mark’s Cathedral
https://ourcathedral.org/

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