この曲がジムにとっての初の全米ナンバーワン・シングル。

ある男のストーリーテリング、という歌でいうと、1972年全米8位のヒットとなった“Don't Mess Around With Jim”(ジムに手を出すな)のアナザーストーリーみたいな内容になりますね。

You Don't Mess Around With Jim / ジムに手をだすな

◆国内盤シングルでは「リロイ」ではなく「ルロイ」になっています。

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(Jim Croce)

Released in 1973
US Billboard Hot100 ♯1
From the album “Life and Times”

*原詞は太字

Well the South side of Chicago
Is the baddest part of town
And if you go down there
You better just beware
Of a man named Leroy Brown

Now Leroy more than trouble
You see he stand 'bout six foot four
All the downtown ladies call him
 "Treetop Lover"

All the men just call him "Sir"

シカゴのサウスサイドは
街で一番ヤバい場所さ
おまえさん そこに行くなら
気をつけた方がいいぜ
リロイ・ブラウンっていう男に

ああ リロイは厄介者でしかない
身長は195センチくらいあって
ダウンタウンの女たちはみな
ヤツを「スカイツリー」って呼んでるよ
男たちはみな「サー」って呼ぶけどな

And it's bad, bad Leroy Brown
The baddest man in the whole damned town
Badder than old King Kong
And meaner than a junkyard dog

リロイ・ブラウンはヤバヤバなヤツさ
この街で一番ヤバい男なんだ
あのキングコングよりもヤバすぎる
廃品置き場の犬よりも卑劣なんだ

Now Leroy he a gambler
And he like his fancy clothes
And he like to wave his diamond rings
In front of everybody's nose

He got a custom Continental
He got an Eldorado too
He got a thirty two gun in his pocket for fun
He got a razor in his shoe

そうさ リロイはギャンブラー
派手な服が好きなんだ
誰もの鼻先で
ダイヤの指輪を振り回すのもお気に入り

乗ってるクルマは
特注のリンカーン・コンチネンタルに
キャデラック・エルドラド
遊びで32口径の銃まで持ち歩き
靴にカミソリまで隠し持ってる

And it's bad, bad Leroy Brown
The baddest man in the whole damned town
Badder than old King Kong
And meaner than a junkyard dog


リロイ・ブラウンはヤバい×2だよ
この街で一番ヤバい男さ
あのキングコングよりもワルで
気性の荒い番犬よりもさらに狂暴だよ
Well Friday 'bout a week ago
Leroy shootin' dice
And at the edge of the bar
Sat a girl named a Doris

And ooh that girl looked nice
Well he cast his eyes upon her
And the trouble soon began
And Leroy Brown he learned a lesson
'Bout messin' with the wife of a jealous man

あれは一週間前の金曜日のこと
リロイはサイコロを振っていた
バーの端の方に
ドリスという女の子が座ってた

ああ あの子はいい娘だったよ
ヤツは彼女に目を留めたけど
すぐにトラブルが起きたのさ
リロイ・ブラウンは教訓を学んだよ
嫉妬深い男の妻に
ちょっかいを出しちゃいけないって


And it's bad, bad Leroy Brown
The baddest man in the whole damned town
Badder than old King Kong
And meaner than a junkyard dog

リロイ・ブラウンはサイアクなヤツ
この町で一番悪い男だって言える
あのキングコングもヤバいヤツ
ガラクタ置き場の犬より厄介なんだ

Well the two men took to fighting
And when they pulled them from the floor
Leroy looked like a jigsaw puzzle
With a couple of pieces gone

二人の男はケンカを始めた
終わって二人が引き離されたとき
リロイはバラバラのパズルみたいだった
ズタボロでパズルのピースが
いくつか無くなってたのさ


And it's bad, bad Leroy Brown
The baddest man in the whole damned town
Badder than old King Kong
Meaner than a junkyard dog

And he's bad, bad Leroy Brown
The baddest man in the whole damned town
Badder than old King Kong
And meaner than a junkyard dog

Yeah, he was badder than old King Kong
Meaner than a junkyard dog

リロイ・ブラウンはヤバヤバなヤツさ
この街で一番ヤバい男なんだ
あのキングコングよりもヤバすぎる
廃品置き場の犬よりも狂暴なんだ

リロイ・ブラウンはサイアクだよ
この町で一番悪い男だって言える
あのキングコングもヤバいんだ
ガラクタ置き場の犬より厄介なんだ


(Words and Idioms)
six foot four=6フィート4インチ=約195.08cm 
junkyarddog- ( (米俗))たちの悪いどう猛な犬;攻撃的なたちの悪い人,荒くれ者

日本語訳 by 音時

Bad,_Bad_Leroy_Brown


◆和訳の前は、“Leroy Brown”って男が、どんだけBad(ヤバい?悪い?もしくは転じて カッコいい?)なのかって歌だと思っていましたが、訳してみると、そんな悪行三昧はしていなくて、嫉妬深くケンカの強い男の奥さんに手を出してボコボコにされる、って歌でした笑。
あとキングコングって「悪い」ヤツじゃなく、助けてくれるいいヤツ、という印象がありますよね(;^_^A。
"Treetop Lover"ってなんて日本語にすればいいのかな。「見上げる系色男」?
チョッと悩んで通称「スカイツリー」にしました^_^;。


◆ジムがこの曲を書いたときのエピソードです。(Wikipediaより)


・クローチのこの曲のインスピレーションは、彼がアメリカ陸軍に短期間在籍していた時に出会った友人から得たものだ。
・彼とはニュージャージー州フォート・ディックスで出会った。私たちは一緒に電話線作業員学校に通っていた。彼はそこに1週間ほど滞在したが、ある晩、彼は「もううんざりだ、疲れた」と言いながら帰って来た。彼は無断で脱走し、月末に給料をもらいに戻ってきた。ところが、彼は手錠をかけられ、連行された。彼の話を聞いて、どれほど「悪い」人間だったかを知るだけで、いつか彼について曲を書こうと思ったのだ。

・彼は1973年7月のヘレン・レディ・ショーで、この話と似たような話をした。・これは僕が一緒に軍隊にいた時の男についての曲だ。ニュージャージー州のフォート・ディックスで、その男に出会った。彼はいわゆる「知恵の木」を登るように作られたわけではないが、強い人間だったので、誰からも指図されることはなかった。そして、そこで1週間ほど過ごした後、「この話は後で」と言って家に帰ることにした。そこで彼はAWOL(無断欠勤)――つまり自分で休暇を取ること――をし、そして実際に休暇を取った。しかし、月末に給料を受け取るために戻ってくるという過ちを犯した。誰かに手錠をかけられるのを見たことがあるかどうかは分からないが、それはSNAP(緊急休暇)だった。そして、この曲を書いた親友のリロイ・ブラウンにとっては、それが最後だった。


・クローチは、リロイ・ブラウンが「廃車置き場の犬よりも意地悪」というコーラスの表現についてこう説明している。・ああ、1年半ほど29ドルの車を運転していたから、1957年式シボレーのパネルトラック用のユニバーサルジョイントや、1951年式ダッジのトランスミッションを探して、あちこち走り回っていたんだ。僕は多くの廃品置き場をよく知っているが、そこには必ずあの犬がいる。彼らは皆、首に車軸を結びつけたり、古い芝刈り機をくっつけたりして、少しでも速度を落とさせている。だから、彼らから逃げられる可能性は十分にあるのだ。
 


◆クイーンの3rdアルバム「シアー・ハート・アタック」(1974)のB面収録“Bring Back Thar Leroy Brown”。1年前(1973)に飛行機事故で亡くなったジム・クローチの曲「Bad Bad Leroy Brown」をオマージュして作成されたもののようです。
 実は僕はこっちのクイーンのLeroy Brownの方を先に聴いて知ったので、なんで?と思っていました。この騒がしくて忙しい感じもオマージュなんだろうな...。