ザ・バンドのクリスマス🎄ソング=“Christmas Must Be Tonight”。
ロビー・ロバートソン作、ヴォーカルはベーシストのリック・ダンコで、1977年のアルバム「Island」のA面ラストに収録されていました。
 
 この曲は、キリスト(イエス)の誕生を書いたクリスマス🎄ソング。Wikipediaによると、ロビー・ロバートソンの息子セバスチャンの誕生にインスピレーションを受け、誕生直後に作られた曲のようですよ。

◆NHKラジオ「カルチャーラジオ 芸術その魅力」ロック史の中の聖書 (2)反発を経て壮大な物語に使われる聖書にて、解説の朝日順子さんに紹介されていました。

朝日さんもおっしゃってましたが、欧米ではクリスマスが近づくと、子どもがキリストの生誕劇をやる、とのこと。そんな風景を思い浮かべて聴くといい、素朴で楽しい曲、歌詞の内容もほぼ聖書どおり...とのことでした!

(番組聞き逃し配信はこちらから)2025年12月20日(土)午後7:00配信終了


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Songwriter:Robbie Robertson

Released in 1977 
From the Album“Island”

*原詞は太字

Come down to the manger
See the little stranger
Wrapped in swaddling clothes,
the Prince of Peace


The wheels start turning

Torches start burning
And the old wise men journey from the East

「飼い葉桶」のところに来てごらん
小さな見知らぬ子がいるよ
その子は産着にくるまれた
平和の王子だよ

運命の車輪が回り始め
たいまつが燃やされる
東方の老賢者たちの旅が始まるんだ

How a little baby boy
Bring the people so much joy
Son of a carpenter
Mary carried the light
This must be Christmas,
must be tonight

なんてことだ!
小さな男の子が人々に
こんなに喜びをもたらすなんて
大工の息子に
マリア様が光を運んだ
今夜はクリスマス
クリスマスに違いないよ

A shepherd on a hillside
Where over my flock, I bide
On a cold winter night,
a band of angels sing

In a dream, I heard a voice
Say,
"Fear not, come rejoice

It's the end of the beginning,
praise the newborn king"


丘の上の羊飼いが
羊の群れを見守っていた
ある寒い冬の夜
天使の群れの歌声が聞こえてきた

夢の中で 声が聞こえたんだ
“恐れるな 喜ぶがよい
新しい時代が始まるのだ
生まれたばかりの王を讃えよ”

How a little baby boy
Bring the people so much joy
Son of a carpenter
Mary carried the light
This must be Christmas,
must be tonight


なんてこと!
小さな男の子が
人々にこれほどの喜びをもたらすなんて!
大工の息子として生まれ
マリア様が光を運んだ子ども
これがクリスマスなんだ
今宵こそがクリスマスなんだ

I saw it with my own eyes
Written up in the sky
But why a simple herdsman such as I?

And then it came to pass
He was born at last
Right below the star that shines on high

羊飼いはその目で
天にあらわれた しるし を見た
“なぜ私のようなただの羊飼いが?”

その時が来たのだ
ついに“彼”は誕生したんだ
高く輝く星の真下での出来事...

How a little baby boy
Bring the people so much joy
Son of a carpenter
Mary carried the light
This must be Christmas, must be tonight
Son of a carpenter
Mary carried the light
This must be Christmas, must be tonight

なんてことだ
小さな男の子が
人々にこれほどの喜びをもたらすなんて!
大工の息子として生まれ
マリア様が光を運んだ子ども
これがクリスマス
今宵こそがクリスマス

Be tonight
Be tonight
Be tonight
Be tonight
Be tonight
Be tonight
Be tonight

今宵がその日
今宵はクリスマス

今夜がその日
クリスマスの出来事

今宵がその日
今宵はクリスマス

(Words and Idioms)
swaddling clothes おくるみ、産着、乳児期 
(swaddle=細長い布で巻く)
flock=群れ、多数
bide=(時を)待つ、耐える

日本語訳 by 音時


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和訳にあたって、いくつか聖書との関係など調べたことをメモすると…

◆“Magner”=「飼い葉(かいば)桶」。
飼い葉とは、牛や馬などに与えるエサ用の牧草・干し草・わらのこと。ルカ福音書によれば、キリスト降誕の際、宿屋が混んでいたために通常の寝室には泊まれず、イエスを飼い葉桶に寝かせたとされています。


◆The wheels start turning / Torches start burning / And the old wise men journey from the East

調べてみると、この部分は、新約聖書「マタイによる福音書」第2章に描かれている場面のようです。
イエスがベツレヘムで生まれた後、東方の博士たちが「ユダヤ人の王として生まれた方」を探してイエスに会いに旅を始めます。車輪を回し、たいまつを燃やし…星に導かれ、夜の道を進む様子でしょうかね?

◆“Son of a carpenter”

これも調べてみました。
イエスの養父ヨセフは「大工」さんだったようです。ギリシア語の原文では tekton(τέκτων)という言葉が使われており、これは「木工職人」「建築職人」「工匠」という意味とのこと。「木だけを扱う大工」にが限定されず、石や建築全般を扱う職人を指す場合もあるようです。


◆1975年のアルバム「南十字星」(「アイランド」の前作)の2001年 reissue盤のボーナストラックとして収録されたAlternateバージョン。こっちの方が軽快で楽しい感じです。朝日さんのNHKのラジオではこちらがかかりました。



◆The THE BAND Band performs "Christmas Must Be Tonight"
at Daryl's House Club, November 27, 2015. 
Mike Corbin, Gary Solomon, Jack Kraft, Josh Radin, Loren Korevec, Vinny Nicosia.