B面3曲め(ラス前)のこの“My Father’s House”はSongfactsページによると、アルバム「ネブラスカ」で最後に完成させた曲ということです。
ブルースがアルバムに並べる順番や配置まで考えたうえで、作った作品なのかどうかはわかりませんが、父への想いを書いたこの曲をラスト前に配置させたことが僕には興味深く感じました。
これまでの作成曲を集めたアルバムだと、何かが足りない…最後にはめたピースがこの曲、だったんだろうという想像です。
◆ブルースが父親について言及している曲…これまでのアルバムでも「Darkness On The Edge Of Town」だと“Factory”、「The River」だと“Indepence Day”などがあります。
その経験を経て、一連の「Nebraska」の曲を書いて最後にまた父親への想いを書く…やっぱり何かありそうに思えます。
...この曲は、主人公が子どもの頃の夢を見たところから始まります。
…そして彼は父親の家に向かいます…。
ブルースがアルバムに並べる順番や配置まで考えたうえで、作った作品なのかどうかはわかりませんが、父への想いを書いたこの曲をラスト前に配置させたことが僕には興味深く感じました。
これまでの作成曲を集めたアルバムだと、何かが足りない…最後にはめたピースがこの曲、だったんだろうという想像です。
◆ブルースが父親について言及している曲…これまでのアルバムでも「Darkness On The Edge Of Town」だと“Factory”、「The River」だと“Indepence Day”などがあります。
その経験を経て、一連の「Nebraska」の曲を書いて最後にまた父親への想いを書く…やっぱり何かありそうに思えます。
...この曲は、主人公が子どもの頃の夢を見たところから始まります。
…そして彼は父親の家に向かいます…。

(Bruce Springsteen)
Released in 1982
From the Album“Nebraska”
*原詞は太字
Last night I dreamed that I was a child
Out where the pines grow wild and tall
I was trying to make it home through the forest
Before the darkness falls
昨夜 夢を見た 俺は子どもだった
松が生い茂る森の中を
森を抜けて家に帰ろうとしてた
暗闇が訪れる前に
I heard the wind rustling through the trees
And ghostly voices rose from the fields
I ran with my heart pounding down that broken path
With the devil snappin' at my heels
木々の間を風がざわめくのが聞こえた
野原からは幽霊のような声が聞こえた
胸がドキドキするなか俺は崩れかけた道を走った
悪魔が俺の足元を襲う
I broke through the trees and there in the night
My father's house stood, shining hard and bright
The branches and brambles tore my clothes
and scratched my arms
and scratched my arms
But I ran 'til I fell shaking in his arms
木々を突き抜けると そこは夜の闇の中
父の家が 強く明るく輝いて立っていた
枝や茨が俺の服を引き裂き 腕に傷をつけた
それでも俺は走り続け
父の腕の中で震えながら倒れたんだ
父の腕の中で震えながら倒れたんだ
I awoke and I imagined
the hard things that pulled us apart
the hard things that pulled us apart
Will never again, sir,
tear us from each other's hearts
tear us from each other's hearts
I got dressed, and to that house, I did ride
From out on the road,
I could see its windows shining in light
I could see its windows shining in light
目が覚め想像した
俺たちを引き裂いた辛い出来事を
俺たちを引き裂いた辛い出来事を
俺たちを互いの心から引き裂くことなど
二度とできない
二度とできない
俺は着替えて あの家へと向かった
道の向こう側から
窓が光に照らされているのが見えた
窓が光に照らされているのが見えた
I walked up the steps
and stood on the porch
and stood on the porch
A woman I didn't recognize came
and spoke to me through a chained door
and spoke to me through a chained door
I told her my story
and who I'd come for
and who I'd come for
She said, "I'm sorry, son,
but no one by that name lives here anymore"
but no one by that name lives here anymore"
俺は階段を降りて
ポーチに立った
ポーチに立った
見知らぬ女性が
鎖のかかった扉越しに話しかけてきた
鎖のかかった扉越しに話しかけてきた
俺は自分の身の上と
誰のために来たのかを話した
誰のために来たのかを話した
すると彼女は言った
“ごめんね でも
そんな名前の人はもうここにはいないわ”
“ごめんね でも
そんな名前の人はもうここにはいないわ”
My father's house shines hard and bright
It stands like a beacon, calling me in the night
Calling and calling, so cold and alone
Shining 'cross this dark highway,
where our sins lie unatoned
償われないまま横たわってる場所だ
(Words and Idioms)
unatoned 【形】償われていない、償いがなされていない
日本語訳 by 音時

んー、正直、ちょっとツラいエンディングを迎える曲でした。
さて、明日はいよいよ最終夜です。
where our sins lie unatoned
父の家は 強く明るく輝いている
それは灯台のように立ち 夜に俺を呼ぶ
呼び続けてるんだ 冷たく孤独な声で
この暗いハイウェイを照らしてる
そこは俺たちの罪が償われないまま横たわってる場所だ
(Words and Idioms)
unatoned 【形】償われていない、償いがなされていない
日本語訳 by 音時

んー、正直、ちょっとツラいエンディングを迎える曲でした。
茨のなかを父親の家に向かっていった。服はボロボロになり身体も疲れ果てていたが、父親の腕が俺を受け止めてくれた...。
気づいたらそれは夢? でもやはり服はボロボロ。着替えてもう一度父親の家に向かってく。すると出てきたのは…見知らぬ女性。
“坊やが探してる名前のような人はここにはもういないわ”
…父親と打ち解けあうには手遅れだった…。悲しい歌です。
気づいたらそれは夢? でもやはり服はボロボロ。着替えてもう一度父親の家に向かってく。すると出てきたのは…見知らぬ女性。
“坊やが探してる名前のような人はここにはもういないわ”
…父親と打ち解けあうには手遅れだった…。悲しい歌です。
◆この曲のSongfactsページからの情報です。
1990年のロサンゼルスでのコンサートで、スプリングスティーンはこの曲の紹介に次のようなエピソードを添えました。
「長年の習慣があって、車に乗って育った町の昔住んでいた地域を走るんだ。いつも、昔住んでいた古い家の前を通り過ぎ、時には夜遅くまで。それがすっかり習慣になり、何年もの間、週に2、3、4回もそうしてたんだ。やがて、『一体自分は何をやっているんだ?』と思うようになったんだ。」
それで、精神科医のところへ行きった。「先生、何年も前から夜遅くまで車に乗って、昔住んでいた家の前を通り過ぎています。俺は一体何をしているんでしょう?」って尋ねたんだ。
医者は「あなた自身は何をしていると思っているのか、言ってください」と言うから、
俺は「そのためにあなたにお金を払っているんです」と言ったんだ。医者は「あなた自身は何をしていると思っているのか、言ってください」と言うから、
医者は「何か悪いことが起こって、また元に戻せると思って戻っている。何かがうまくいかなくて、それを直せるか、どうにかして正せるかを探して、何度も戻っているのでは」と言った。
俺はそこに座って「俺はそうしているだ」と言ったら、
医者は「「それはできない」と言ったんだ。
う~ん(-_-;)。過去をなかったことにはできないんだよな。でも医者にそう言われたブルースはすべてを納得はできなかっただろうけど、はっきりと言われて整理がついた、なんてことはあったかもしれないな。
◆別な話として、この曲の歌詞には「頭韻法」=リズミカルな感覚で繰り返される子音の繰り返しが用いられてる、という解説がありました。「pounding」「path」「snappin」で「p」の音が用いられているのが、緊迫感を醸し出しているんじゃないか、というもの。確かに、この曲の主人公の迷いや切実な悩みを表現するのに効果が出ているのかもしれない。医者は「「それはできない」と言ったんだ。
う~ん(-_-;)。過去をなかったことにはできないんだよな。でも医者にそう言われたブルースはすべてを納得はできなかっただろうけど、はっきりと言われて整理がついた、なんてことはあったかもしれないな。
さて、明日はいよいよ最終夜です。
コメント
コメント一覧 (2)
この曲の結末はちょっと寂しいですよね...。
音時
が
しました
この曲、共感できるところがあります。
ボクの父も母も、すでに亡くなっています。打ち解けることができなかったわけではありませんが…。父母よりも仕事を優先していた時代がありました。もっと父母と向き合っておけばよかったと考えることしきりです。こんなことをしてあげればよかったと…。
ブルースの場合、父親と和解することができなかったのでしょうか。心に突き刺さる一曲です。
音時
が
しました