ザ・フィフス・ディメンション...米国の男女から成るヴォーカル・グループで、僕が洋楽を聴き始めたころからすると、「星空のふたり」の“マリリン・マックーとビリー・デイヴィス Jr.”がいたグループ、ということで後から覚えました。

 全米トップ40ヒットは全20曲、No.1ヒットは“アクエリアス/輝く星座”(1969年;6週連続)、“Wedding Bell Blues”(1969年;3週連続)を持っていますね。

◆この曲 「(Last Night) I Didn't Get to Sleep at All」は、リード・ヴォーカルはマリリン・マックー。作者はトニー・マコーレー。トニーは他の作品(僕が知ってるところでいうと…)では、David Soul'の“Don't Give Up on Us"や "Silver Lady"、それから Edison Lighthouse's の"Love Grows (Where My Rosemary Goes)"の作者としても知られていますね。

◆ちょっと邦題「夢の消える夜」からすると...なにか夢があったのに、夜の出来事でそれを失ったしまった?なんて想像してしまいますが、歌の内容は…「あなたのことを思って夜も眠れない」というもやもや感の歌...ですかね。



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(Tony Macaulay)

Released in 1972
US Billboard Hot100 ♯8
From the Album
“ndividually & Collectively”(5次元の結晶)

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*原詞は太字

Last night, I didn't get to sleep at all, no, no
I lay awake and watched until the morning light
Washed away the darkness of the lonely night
(Lonely night)

昨晩は 全然眠れなかった 
横になって 朝日が昇るのをただ見つめてた
孤独な夜の闇を洗い流していたの
(淋しい夜だった)

Oh, and last night,
I got to thinking maybe I, I, I
Should call you up
and just forget my foolish pride
I heard your number ringing,
I went cold inside
And last night,
I didn't get to sleep at all

ああ そして昨夜 ふと考えたの
たぶん 私は 私は…
あなたに電話して このくだらない
プライドを忘れた方がいいんじゃないかって
あなたの番号が鳴るのが聞こえた時
私は閉じこもって凍えていたの
そして昨夜は 全然眠れなかった…


I know it's not my fault,
I did my best
God knows this heart of mine could use a rest
But more and more I find the dreams I left behind
Are somehow too real to replace (Replace)

わかってる 私のせいじゃない
やるだけのことはやったのよ
私の この心には休息が必要ね
置き去りにした夢たちが
ますます心に浮かんでくるの
夢の数々が現実のように感じられて
代わりになるものが見つからない

Oh, last night, I didn't get to sleep at all, no, no
The sleeping pill I took was just a waste of time
I couldn't close my eyes 'cause you were on my mind
And last night, I didn't get to sleep, didn't get to sleep
No, I didn't get to sleep at all

ああ昨晩は まったく眠れなかった
眠り薬を飲んだけど時間の無駄だった
目を閉じれなかった あなたが頭に浮かんで
昨日の夜 私はまったく眠れなかった
ぜんぜん眠れなかったのよ

But more and more I find the dreams I left behind
Are somehow too real to replace (Replace)

置き去りにした夢の数々が頭に浮かんで
気を逸らそうにも現実的すぎる

Oh, last night, I didn't get to sleep at all, no, no
The sleeping pill I took was just a waste of time
I couldn't close my eyes 'cause you were on my mind
And last night, I didn't get to sleep, didn't get to sleep
No, I didn't get to sleep at all, no, no, no
(No, no, no) No, no, no
Oh, last night, I didn't get to sleep at all, no, no
Last night, I didn't get to sleep at all, oh, oh
Last night

ああ昨晩は まったく眠れなかった
眠り薬を飲んだけど時間の無駄だった
あなたが頭に浮かんで目を閉じれなかった
昨日の夜 私はまったく眠れなかった
ぜんぜん眠れなかったのよ
そう 眠れなかったの
ぜんぜん 眠れなかった
昨晩はちっとも眠れなかった
私は眠れなかったのよ…


日本語訳 by 音時


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◆この曲の作成過程がWikipediaに詳しく出ていました。

 トニー・マコーレーは、1972年のワールド・ポピュラー・ソング・フェスティバルのために東京に滞在していた際にこの曲の制作に着手した。彼は同行していたカーペンターズと出会い、彼らのヒット曲「We've Only Just Begun」を模倣した曲を書くことを思いついた(マコーレー:「あのシャッフル感、あの感じが気に入ったんだ」)。

 マコーレーは時差の影響で「東京では夜通し起きていて、昼間は寝てた。だから夜中に起きて、曲を書いたんだ」と回想する。東京では眠れない夜を過ごしていたものの、そこで書いたのは歌詞ではなくメロディーだった。歌詞はマコーレーがロンドンに戻った後、「渋滞に巻き込まれたタクシーの中で…ロンドンの端から端まで約1時間かけて」完成した。

 マコーレーはカーペンターズにデモ曲を送った。「彼らは気に入ったから、やると言ってくれた。(その後)午前2時頃に電話がかかってきて目が覚めた(彼らはアメリカとアメリカの時差を把握していなかった)。『睡眠薬の歌詞が出てくるけど、それはドラッグだし、僕らはドラッグには触れてないから、レコーディングできない』と言われてね。それで真夜中に起きて、最後のヴァースを睡眠薬抜きで書き直したんだ」
 しかし、マコーレーは歌詞の変更に満足せず、翌週ボーンズ・ハウから連絡を受けた際、マコーレーは「(Last Night)…」をフィフス・ディメンションに提案し、フィフス・ディメンションは睡眠薬への言及をそのまま残したままレコーディングを行った。


おお、そうだったんだ…!実は和訳する際に「睡眠薬」って書くのをちょっとためらって僕は「眠り薬」と少しぼやかした表現を使ったのですが…カーペンターズも同じ印象だったのかな(;^_^A。クリーンなイメージを落としたくなかった…んでしょうね。



◆ステージのオフショットが沢山のミュージックビデオです。




◆2008年 マリリン・マックーのステージより。