1974年リリースのイーグルスの3rdアルバム“On The Border”。
ロックン・ロールソングやカントリータッチの曲、心に染みるゆったりしたオールドソング、等々バラエティある楽曲たちが収録されていました。アルバム制作中にドン・フェルダーが加入した、ということもあるんでしょうね。この曲やオープニング曲の“Already Gone”などで聴かれるスライド・ギターが心地よいです。

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◆今回取り上げたこの曲“Good Day In Hell”。邦題が“地獄の良き日”と付けられていたので、若いときは、タイトルの印象だけで言えば「KISSの曲かよ?」と思っていましたが、和訳してみたら…

アルバムの“Wikipedia”では下記のような解説が載っておりました。

(ドン・)ヘンリーによると、この曲は(グレン・フライ)がダニー・ウィッテンとグラム・パーソンズへのトリビュートとして書いたものだという。彼はまた、この曲を「音楽業界の危うさと、それに伴うライフスタイルについての実況解説だ」と評した。

調べてみると…
ダニー・ウィッテンは、Neil YoungのバンドCrazy Horseのギタリストで、ドラッグに苦しんで1972年に薬物の過剰摂取で亡くなっており、グラム・パーソンズは、「カントリー・ロックとオルタナティブ・カントリーというジャンルの確立に貢献した」(Wikipediaより)ミュージシャンですが、彼もまた1973年に薬物とアルコールの過剰摂取により亡くなっています。(二人のミュージシャンに…R.I.P…)。

◆この曲、表面的な和訳だけであれば、妖しい女の誘惑になんとか打ち勝つ話!?かと思いますが、上記コメントとの関係では、やっぱり音楽業界の危険性を歌った歌、ということになるんでしょうね。


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(Henley、Frey)

Released in 1974
From The Album“On The Border”

*原詞は太字

Move in
Can't you see she wants you
She has you deep in her eyes
You been wondering why she haunts you
Beauty in the devil's disguise
She can tell you all about it
She sees it in the stars
She'll burn you if you try to put her down

心に入り込んでごらん
彼女はきみを望んでるんだぜ
瞳の奥底にきみが映ってる
不思議に思ってたんだろ?
なぜ彼女がきみを悩ませるのか
悪魔の仮面を被った美しさ
彼女はすべてを話してくれる
彼女は星の中に運命を見てる
侮辱しようとでもしたら
彼女はきみを燃やしちゃうぜ

Oh well, it's been a good day in hell
And tomorrow I'll be glory bound

ああ 地獄のなかで良い一日だったよ
明日はいい日になるといいな


Higher
She can keep you loaded
Feeding you whiskey and wine
Fire
The devil's on the phone
He laughs and says you're doing just fine
In that big book of names
I wanna go down in flames
Seein's how I'm goin' down

もっと飲んでって
ウイスキーとワインを注いで
彼女はきみを酔わせ続ける
悪魔が電話で話してるよ
笑って うまくやってるなってさ
本に名を刻まれるよう有名になるよりも
俺は炎に包まれて落ちる死を選びたい
自分がどう落ちていくか見ていくんだ

Oh well, it's been a good day in hell
And tomorrow I'll be glory bound

ああ 地獄のなかでも 良い一日だった
明日は 栄光に向かって踏み出そう

Truckin',
that's all that I've been doin'
Every girl's a fork in the road
Stuck in some sticky situations
Feelin' like I wanna explode
All this gratification
And sick conversation
Someone get me out of town

流れに身を任せて…
それが俺のすべてさ
女との出会いが俺の進む道を決めるんだ
ヤバくて抜け出せない状況に陥って
バクハツしそうな気分だぜ
このすべての満足感
空虚で病んだ会話
誰か俺をこの町から連れ出してくれ


Oh well, it's been a good day in hell
And tomorrow I'll be glory bound

ああ 地獄の中の良い一日
明日はいい日であって欲しいぜ…

(Words and Idioms)
There is a fork in the road = 分かれ道になっている
(a fork =分かれ道)
gratification=満足させること、満足すること、満足 (感)、

日本語訳 by 音時


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◆歌詞にもいろいろダブル・ミーニングと受け取れる箇所が…

「Beauty in the devil's disguise(悪魔の仮面をかぶった美しさ)」
→ 音楽業界の魅力と、その裏に潜む破滅的な側面?

「Feeding you whiskey and wine(ウィスキーとワインを注いで飲ませ続ける)」
→ 快楽と中毒性のある日々!?

「The devil's on the phone, he laughs and says you're doing just fine(悪魔が電話で笑ってる、お前はうまくやってるってさ)」
→ 自滅的な行動をしていても、業界はそれを歓迎しているという皮肉!?

「It's been a good day in hell, and tomorrow I'll be glory bound(地獄のような一日だったけど、明日は栄光に向かう)」
→ 苦しみの中でも成功を夢見る…矛盾した感情があるが止められない…。


*「実況解説」(running commentaries )とは?
この曲では、米国音楽業界の光と影、そしてそれに巻き込まれた仲間たちへの哀悼を歌って、警鐘を鳴らしているんでしょうね。当人たちに身を置き換えてこんなこと想っていたんだろう?ということが歌われているのが「実況解説」ということなのかな。
 おやおや、なんだかやっぱり、この2枚後のアルバムで大ヒットする「Hotel California」に通じるものを感じますね…。


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