1989年のビージーズのアルバム「One」。彼らの18枚目のスタジオアルバムでした。
アルバム収録曲でいうと、ロビンが書いた“Tokyo Nights”という曲も日本でちょっと話題になりました。また、弟アンディへの追悼"Wish You Were Here"も…。
Wikipediaからの情報ですが、はい、実はこのアルバム「One」は、四男アンディ・ギブを加えたギブ兄弟4人のビージーズとしてリリースする構想だったようですが、アンディが天国に逝ってしまったのが1988年3月。そのため、ビージーズは11月まで活動を休止し、その後、スタジオに戻って完成させた作品とのことです…(アンディ、R.I.P…)。

◆ちなみに、前作(1987年)アルバム「ESP」は米国ではヒットしませんでしたが、イギリスをはじめ、ヨーロッパで大ヒット、シングルの"You Win Again"は全英No.1ヒットとなるなど、久しぶりに彼ら自身の曲が大ヒットしました。
アルバム「One」はヨーロッパではそれなりのヒットとなりましたが、アメリカではまだビージーズの再評価されず、Billboard アルバムチャートでも最高位は68位とふるわず…。でもシングルとなった、この“One”がトップ10入りし最高位7位となったのは嬉しかったですね。
星船さんのブログ「ビルボードチャート日記」でも
この曲を取りあげています。→こちらクリック

(Barry, Robin & Maurice Gibb.)
Released in 1989
US Billboard Hot100 ♯7
From the Album“One”
*原詞は太字
I feel my heartbeat,
when you run your fingers
through my hair,
oh yeah
I can tell you,
I can feel you by my side
when you're not there,
oh yeah
胸がどきどきするよ
きみが僕の髪を指で撫でるとき
ああ そうさ
はっきり言える
きみがいない時でも
そばに感じられるんだって
Just as my life fades to darkness
You make me see the light
Show me that my search is over
I pay the price
I pay the price
僕の人生が闇へと消えていっても
きみが光を見せてくれて
何かを探す旅はもう終わりと教えてくれる
お返しをしなきゃ
僕は覚悟を決めたよ
Tell you someday,
Baby you and I should be one, one.
Do it always,
brighter than the eye can see,
we hide the sun.
いつかきみに言うよ ベイビー
僕ときみは一つになるべきなんだって
いつも輝いていよう
眩しすぎるほど明るく
太陽さえ隠してしまうほどに
The taste of love is sweet,
like honey on the vine,
like the wind that feeds the fire,
two souls become entwined.
Someday baby
You and I should be one, one.
愛の味は甘い
ブドウの木に実った蜜のように
炎を燃やす風のように
二つの魂は絡み合うんだ
ベイビー いつか
きみと僕は 一つになるべきなんだ
So I'm standing 'round this corner
Tall enough to touch the New York sky,
oh yeah
My love is so blind
I just cannot hear or see the world go by,
oh yeah
僕は角を曲がったところに立ってる
気分が高まってるんだ
ニューヨークの空に届くほどにね
ああ そうさ
でも 僕の愛は盲目的すぎて
世界が過ぎていくのも
聞こえないし見えないんだ
ああ そうなんだ
Someone can love so completely
One kiss should break the seal.
Truth can be stranger than fiction
This love is real, this love is real.
人は こんなに完璧に誰かを愛せるんだ
たった一つのキスが封印を破ってしまう
「真実は小説よりも奇なり」
この愛は真実 この愛はホンモノだよ
Tell you someday,
baby you and I should be one, one.
Do it always,
brighter than the eye can see,
we hide the sun.
Ah we are one, we are one
いつかきみに言うよ
僕ときみは一つになるべきなんだ
いつも輝いていよう
眩しすぎるほど明るく
太陽さえ隠してしまうほどに
僕たちはひとつ 僕たちは一緒
I will follow
Count on me, I'll never let you down,
oh yeah
My devotion
With lovin like an ocean
I will surely drown,
oh yeah
You'll be my only possession
I'll be a slave to you
We hold the power together
Just me and you, just me and you.
ついていくよ
僕を信じて 絶対に失望させないよ
そうさ
献身的な僕の愛
海のような愛に
僕はきっと溺れてしまうよ
ああ そうさ
きみは僕だけのものさ
僕はきみのとりこなんだ
僕たちは力を一つにできる
僕ときみだけさ 僕たち二人は
Tell you someday,
baby you and I should be one, one.
Tell you someday
Baby, you and I should be one, one.
You know my life is in your hands
And every breath you take is planned
And all this love goes on forever
僕の人生はきみの手の中にある
きみの呼吸はすべて計画されたものさ
そしてこの愛は永遠に続いていく
Tell you someday
Baby, you and I should be one, one.
Do it always
Baby, you and I should be one, one.....
(Repeat to Fade)
きみに伝えよう
僕らは一つになるべきなんだって
いつだってそうしていよう
僕たちは二人一緒にいるんだよ…
日本語訳 by 音時

◆ビージーズはこのアルバムリリースと同時に1979年以来初めて「One For All 」ワールド・ツアーを行い、日本にも来てくれました!(横浜×2、大阪、名古屋、福岡、愛媛が会場)結果的にこのツアーが彼らの最後の来日公演になってしまいました…。
(僕は…仕事で忙しくてこの頃はほとんど洋楽が日常生活になかったな…)
◎アルバム「One」そして「One For All Tour」について

洋楽友だちでBee Gees をずっと前から応援しているYさんにその時の様子をお聞きしました!
◆アルバム“One”と収録曲“Wish You Were Here”は1988年3月10日に30歳で急逝した末の弟アンディに捧げられていますこのアルバムはバリー、ロビン、モーリスそしてアンディ、ギブ4兄弟が一緒に制作する最初のアルバムになる予定でした。
◆シングル“One”のプロモーションビデオは2種類ありますが、後から制作されたライブ版は抽選で選ばれたファンが参加していました。
◆One For All Tour
・来日が決まる約1年前、レコード会社からプロモーターにファンクラブの会報を資料として渡すように連絡を受けました。まさか、翌年に15年ぶりの来日が決まるなんて、想像もしませんでした!
・決まってからも信じられなくてホテルで彼らに会って初日の公演が始まるまでドキドキしてました。
・テレビ神奈川の番組“Funky Tomato”に急遽出演
・日本公演そしてワールドツアー最終日の松山公演では、バリーの奥さまリンダがギターケースを手にステージを横切ったり、アンコールの時にはバンドメンバーが丁髷のかつらを被り、浴衣を着て侍の扮装で登場。
・メンバー紹介の時には、モーリスの長男アダムとバリーの次男アシュリーが登場し、最後の曲“You Should Be Dancing ”では子供達全員がステージに上がりました。ギブ兄弟はパパの表情になって子供達を気遣っていました。
(子供達が客席にいることは気づいていましたが、ステージに上がるとは思っていなくて驚きました!)
・日本公演にはレパートリーに“Melody Fair”が追加されました
.......ここまで。
“Melody Fair”も聴きたかったな…。
最後の松山の“You Should Be Dancing”,子どもたちとアーティストとファンと一緒になって...楽しかっただろうな。
Yさん、ありがとうございました!
・この方のページにOne For All Tourのセットリストが載っていますね。リンクさせていただきます。
◆ラスヴェガス“One Night Only”ライヴより。
◆アルバム「One」収録の“Tokyo Nights”. 作者ロビン・ギブが中央。
◆アンディ追悼の“Wish You Were Here”…でも今はもうロビンもモーリスも天国に逝ってしまったよ。
長兄バリーの想いは…。
コメント
コメント一覧 (8)
音時
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音時
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音時
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1963年から第一線で活躍していた3人組。その当時から、いい曲がいっぱい。1980年前後は、時代を席巻する立役者にもなりました。
でも、なぜか世間から注目されなかった時代の彼らが好きです。(やっぱ、ボクは天邪鬼)
この曲、全盛期の彼らを彷彿とするサウンドに元気をもらうことができます。歌詞の内容も、なかなか良いじゃないですか。
この3人組の姿は、もう見られないのですね。
音時
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音時
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音時
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本作「One」はライヴでの再現を目的に豪華なゲストもなく、過度なアレンジ
を避け、シンプルな曲作りに徹しています。そのせいかライヴでも6曲を披露。
決して懐メロバンドのセトリにはならず、現役感バリバリの好ライヴでした。
のちにブルーレイ化された映画「ビー・ジーズ栄光の軌跡」では「傷心の日々」の
ヒットを最後に低迷していた彼らがエリック・クラプトンのアドヴァイスでマイアミ
レコーディング。ブラック風味を加味した「メイン・コース」での復活が
描かれていました。
「One」の後も数作出しますが、ビー・ジーズ最後の輝きを見せた佳作でした。
音時
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改めて“Wish You Were Here”、感動的な曲でした。
この曲"One"ですが、ホント、久しぶりにビージーズのメロディがよみがえった、嬉しいヒットでした。
音時
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