アルバム「Rocks」B面2曲めのこの曲“Nobody’s Fault”。
作者は「スティーヴン+ブラッド・ウィットフォード」。A面2曲めの“Last Child”と同じコンビですね。

うーむ予想しなかったな。
この曲「地震」のことを歌った歌なんだ…。

“According to Tyler, the lyrics: "have to do with earthquakes, which we were scared of, along with flying"

スティーヴン・タイラーの書いた歌詞:
「飛行機に乗ることと同じくらい、俺たちが怖がっていた地震について」

この曲のSongfactsページでは…

 エアロスミスのリードシンガー、スティーヴン・タイラーの歌詞は、70年代に大きなニュースとなった地震への恐怖から着想を得ました。1971年、カリフォルニア州サンフェルナンドで地震が発生し、65人が死亡、1972年にはニカラグアで約5,000人が死亡しました。1974年のチャールトン・ヘストン主演映画『地震』は、ニュージャージー州の断層が原子力発電所を貫通しているという報道とともに、人々の恐怖をかき立て続けました。
 「Fault(断層)」とは、断層線そのものと、地震の脅威を無視してきた私たちの文明社会の責任という考えの両方を指しています

ムムッ、タイトルからは“誰のせい(責任で)もない”という意味に捉えていましたが、ダブル・ミーニングだったんですね。“fault”というwordは「責任」「落度」とともに、《地学》的には「断層」という意味がある。地震による地面の亀裂は…“誰の断層でもない”…。

◆歌詞について新たな発見はありましたが、そもそも「Rocks」というアルバムのなかでは、この曲はサウンドとしては最もヘヴィなロックですよね。Wikipediaの情報では「レガシー(伝説)」として、下記のように書かれていました。

ガンズ・アンド・ローゼズのギタリスト、スラッシュとメタリカのジェイムズ・ヘットフィールドは、両者ともこの曲をエアロスミスのお気に入りの曲の一つだと考えている。さらに、カート・コバーンは自身の日記の中でこの曲をお気に入りの曲として言及している。

はい、プロのロッカー達もお気に入りのこの曲。和訳も味わってみよう。


s-l1600


(Tyler, Whitford)

Released in 1977
From the Album“Rocks” 

*原詞は太字

Lord I must be dreaming
What else could this be
Everybody's screaming
Running for the sea
Holy lands are sinking
Birds take to the sky
The prophets are all stinking drunk
I know the reason why

俺は夢を見てるに違いない
これは一体何なんだ?
誰もが叫んでる
海に向かって走っり
聖なる十地が沈んでる
鳥たちは空へ舞い上がる
預言者たちは皆 泥酔してる
理由は分かってるんだ

Eyes are full of desire
Mind is so ill at ease
Everything is on fire
Shit piled up to the knees

欲望で満ちている瞳
心はひどく落ち着かない
すべてが燃えている
クソが膝まで積み重なってる

Out of rhyme or reason
Everyone's to blame
Children of the season
Don't be lame

何の韻も理屈もない
誰もに責任があるんだ
今どきの子供たちは言う
“いい加減にしてくれ“って

Sorry, you're so sorry
Don't be sorry
Man has known
And now he's blown it
Upside down and hell's the only sound
We did an awful job
And now they say it's nobody's fault

すまない 本当に悪かった
謝らなくっていいんだ
人間は 知識を持ってたのに
台無しにしてしまった
天地がひっくり返り地獄の音だけが聞こえる
俺たちはひどい仕事をしたが
つぶやくんだ“誰のせいでもない”って
(“断層”は自然の驚異…誰のせいでもない)

Old St. Andres
Seven years ago
Shove it up their richters
Red lines stop and go
Noblemen of courage
Listen with their ears
Spoke but how discouraging
When no one really hears

セント・アンドレアス断層
7年前の出来事…
クソ喰らえ!それで地震につながったのか
赤信号が「止まれ」「進め」で点滅
勇気ある貴族たちが
耳を澄ませて聞くけど
話しても がっかりするばかりだ
誰も聞いてないんだから

One of these day's you'll be sorry
Too many houses on the stilt
Three million years or just a story
Four on the floor up to the hilt

いつか後悔する日が来る
杭の上に建てられた家ばかり
300万年の歴史か それともただの物語か
限界まで「四つ打ちのリズム」

Out of rhyme or reason
Everyone's to blame
Children of the season
Don't be lame

韻も理屈もない話
誰もが悪いのさ
今の子供たちは言う
“おまえら ダセえよ”って

Sorry, we're so sorry
Don't be sorry
Man has known
And now he's blown it
Upside down and hell's the only sound
We did an awful job
And now we're just a little too late

すまない 本当に悪かった
謝ってる場合じゃない
人間は 知識を持ってたのに
台無しにしてしまった
天地がひっくり返り地獄の音だけが聞こえる
俺たちはひどい仕事をしたよ
俺たちちょっと遅すぎる

[Guitar Solo]

Eyes are full of desire
Mind is so ill at ease
Everything is on fire
Shit piled up in debris
California showtime
Five o'clock's the news
Everybody's concubine
Was prone to take a snooze

目には欲望でいっぱいで
心は落ち着かない
すべてが燃えていて
瓦礫が山積みになってる
カリフォルニアのショータイムが始まり
5時のニュースが流れる
誰もが何かに従うばかり
だけど肝心な時には居眠りしてるのさ

Sorry, we're so sorry
Don't be sorry
Man has known
And now he's blown it
Upside down and hell's the only sound
We did an awful job
And now we're just a little too late

すまない 本当に悪かった
謝らなくっていいんだ
人間は 知識を持ってたのに
台無しにしてしまった
天地がひっくり返り地獄の音だけが聞こえる
俺たちはひどい仕事をしたが
そしてもう遅すぎなんだよ

[Guitar Solo]

(Words and Idioms)
 stink=臭う、悪臭を放つ
pile up 【句自動】積み重なる、山積する、集積する、たまる、停滞する
lame =“uncool” = クールじゃない、ダサい、終わってる
St. Andres=サンアンドレアス断層(San Andreas Fault)のこと?
アメリカ合衆国太平洋岸のカリフォルニア州南部から西部にかけて約800マイル(約1,300km)にわたって続く、巨大な断層。
Shove it up=一般的に「くそ食らえ」や「くそったれ」
Richter《地学》リヒター[リクター]・スケール[値]◆地震で放出されたエネルギーを、10を底とする対数値で表すもの
stilt=杭・杭で持ち上げる
concubine=側室、妾、情婦
be prone to=〜しがちだ,〜になりやすい
take a snooze=居眠りする

日本語訳 by 音時

うーむ、この曲もちょっと僕には難しい歌詞だな…(;^_^A。
かなりの意訳箇所があります…。

ただ、歌詞の物語は冒頭に書いたように、スティーヴンがあれこれ見てきた地震のことを題材にしながら、文明社会が今のようになってしまった責任を人間自身がとる必要があること、を歌っているんでしょう。“Nobody's Fault”の“Fault”は「責任」と「断層」と二重の意味をかけて…。

そういう大意を頭のなかに入れてこの曲を聴いてください!(←最後、ごまかしたな)