◆この曲で歌われる“Canaan”=カナン。

“コトバンク”によると…意味は以下のようです。

 パレスチナ地方の古称。 旧約聖書で、神がイスラエルに与えたという約束の地。 「乳と蜜の流れる地」とよばれた。 カナーン。

“カナンに行ったことがある”…この主人公は旅行好き? いやいやそういう話ではないでしょう。
ここで歌われている“約束の地”=カナンとは、「心が安らぐ」「幸福な時間を過ごせる」場所あるいは状態のことを言うのかな。

その人の持つ「幸せのイメージ」。
キャロルのそれは、

緑が多くてひろーくてなんでもできる
冬には暖炉があってあたたかい
嵐の日には抱きしめてくれる人がいる…

そんな経験をしたことがある、そして そんな経験を求めて生きていきたい
(もう一度その思いを味わうまで、死ねないわ)と歌ってるんでしょうね…!


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1972年当時のアルバム、シングルは“Canaan”は“キャナン”と表記されていました

Songwriter(s) Carole King

Released in 1972
US Billboard Hot100♯24
From the Album“Rhymes & Reasons”

*原詞は太字

Green fields and rolling hills
Room enough to do what we will
Sweet dreams of yestertime
are running though my mind of a place I left behind


been so long, I can't remember when
I've been to Canaan
and I want to go back again



緑の野原となだらかな丘が続く
思うがままにできる十分な広さ
昔の甘い夢が 長い間忘れてた心を駆け巡る

ずっと離れてた  いつだったか思い出せない
私はカナンに行ったことがあるの
そして もう一度帰りたい


Been so long,
I'm living till then

Cause I've been to Canaan
and I won't rest until I go back again.


ずいぶん経っちゃたけど
私そこにいたの
カナンに行ったことがあるの
もう一度戻るまで 心が休まることはない

Though I'm content with myself
Sometimes I long to be somewhere else
I try to do what I can,
but with our day to day demands

We all need a promised land.


自分自身に満足はしてるけど
時々どこか別の場所に行きたくなる
できる限りのことをしようとするけど
日々求められることが多くて

私たちは皆「約束の地」を必要としてる

Been so long,
I can't remember when

I've been to Canaan
and I want to go back again

Been so long,
I'm living till then

'cause I've been to Canaan
and I won't rest until I go back again.



ずいぶん経っちゃたわ
いつだったか思い出せない
私 カナンに行ったことがある
もう一度戻りたいのよ
もうだいぶ昔のことだけど
私 そこにいたのよ
カナンにいたの
もう一度戻るまで 私 生きていくわ

Oh I want to be there in the wintertime
With a fireplace burning to warm me
And you to hold me when it's stormy


ああ  冬には そこに行きたいわ
暖炉の火が私を温めてくれる
嵐の時には あなたが私を抱きしめてくれる

Been so long,
I can't remember when

I've been to Canaan
and I want to go back again

Been so long,I'm living till then


もうずいぶん昔のこと
いつだったか思い出せない
私 カナンに行ったことがある
また 行きたいのよ
だいぶ昔のことだけど
その時まで 私 生きていく…

(Words and Idioms)
Day-to-day=日々の、日常の、その日限りの、その日暮らしの
日本語訳 by 音時