(Gilbert O'Sullivan)
Released in 1982
From The Album"Life and Rhymes"
*原詞は太字
Some say it's absurd
To think that children can brutally die
I say it's easy, so very easy
And all we do is wonder why
正しいことを言う人もいるし
道理に反してると言う人もいる
子どもたちが乱暴に死んでいく現状を鑑みて
僕は言う
単純なことさ とっても簡単なことだって
僕らができることは
"疑問に思う"ことだけだけど
In spite of progress.
You say we're making
In spite of wisdom. stretching afar
We find solutions,
Always solutions
But none to mend a broken heart
僕らは進歩したにも関わらず
"うまくいった"と言われるね
英知を重ねたにも関わらず
その状況は広く広がっているようだ
僕らは解決法を見い出したけど
そいつはいつだって方法論でしかない
心の傷を決して癒すことはないんだ
Can't be in two places at one time
I can't even stretch my legs
Without someone pointing a finger at me
Saying you'd better stop or else
一度に二つの場所にいることはできないよ
僕が脚を伸ばしたってできない話さ
誰かが僕を指さして
"止めたほうがいい さもないと…"って
言わない限りはね
You are the kingdom.
You are the glory
No doubt without you I just couldn't survive
And yet It happens,
Oh when It happens
What do we do. we wonder why
王国が築かれて
栄光の時代となった
あなたがいなくては
僕は生き延びることすらできなかったよ
それでも事は起きるんだ
ああ そうなってしまったら
僕らに何ができる?
僕らは"何故なんだ?"って思うよ
Can't be In two places at one time
I can't even stretch my legs
Without someone pointing a finger at me
Saying you're too big for yourself
一度に二つの場所にいることはできないよ
僕が脚を伸ばしたってできない話さ
誰かが僕を指さして
"身の丈以上になってるんじゃないか?"って
言わない限り
Some say the right words.
Some say it's absurd
To think that children. without food can die
I say It's easy. so very easy
And all we do ïs wonder why
正しいことを言う人もいるし
道理に反してると言う人もいる
子どもたちが食べ物がなく
飢えて死んでいく現状をみて
僕は言う
単純なことさ とっても簡単なことだって
僕らができることは
"疑問に思う"ことだけだけど…
(Gilbert O'Sullivan)
absurd=不合理な,道理に反した
brutal=冷酷な,残忍な.粗野な,粗暴な
in spite of=…にもかかわらず
stretch=伸びる、背伸びする、広がる
afar=はるかに,遠くに 《far のほうが一般的》.
and yet=それなのに、それにもかかわらず
日本語訳 by 音時

ギルバートのアルバム「Life & Rhymes」には彼のベスト盤に入ってるような有名曲はないけれど、素敵な曲がたくさん収録されています。
◆"Why?"のタイトルに付く曲ということではギルバートは"Why,Oh Why Oh Why"という有名曲がありますね。でもこの曲の"Why?"は恋について、であるのに対して、今回取り上げた"Wonder Why?"で取り上げたテーマは社会的なもの、になっています…。
◆ギルバートのオフィシャル・ウェブサイトのSong Indexには"Wonder Why"について次のように書かれていました。
:この曲のテーマは「疑問(questioning)」、=心が傷つき、飢えた子供たちに直面したときの永遠の信念、ということであり、"Nothing Rhymes"で触れた問題に関わってきます。"Wonder Why"はギルバートの作品で"Where The Peaceful Water Flow"(1973)以来、最もスピリチュアルな影響がみられる曲です。
Where Peaceful Water Flow / 平和な河
(Gilbert O'Sullivan/ ギルバート・オサリバン)1973
はい、"Nothing Rhymed(1970)"でギルバートは"ボナパルト・シャンディを飲み、アップルパイをたらふく食べてる僕らは、目の前で飢えて死んでいく人々の本当の姿が目に入るかい?"と自問自答しています。1970年からこの曲のリリースの1982年と12年間が経過していますが、ギルバートはその間に売れたり、信頼していた相棒のゴードン・ミルズと契約をめぐる対立、プライベートでもいろんなことがありましたが、社会的な関心、は変わっていなかったんだな。
「疑問に思う」ということしかたとえできなくても…。
「疑問に思う」ということしかたとえできなくても…。

◆アルバム「Life And Rhymes」はプロデューサーに10ccのグレアム・グールドマンを迎えたこともあり、コーラスやアレンジにおいて、ギルバートの曲がさらにPOPに演出された感じがします。リラックスしてレコーディングができたのかなと思います。
こちらはオフィシャル・ウェブサイト"Song Index"のギルバートのコメントです。
>Gilbert:この曲は僕のダブリンのウィンドミル・レーン・スタジオでレコーディングしたんだ。エンジニアもこの曲を気に入って、僕自身もシングルのB面にどうかなと思ったよ。グラアムがベースとアコースティックギターとバックボーカルで参加してくれたんだ。彼にとっちゃ面倒なことはなかったと思うけど、翌日には完成しなきゃいけなかったので、僕は僕のLive/keyboard バージョンを選んでしまったよ。
…グレアムが参加したバージョンもどこかで聴きたいですね!
*歌詞に出てくる"You are the kingdom. You are the glory,No doubt without you I just couldn't survive"の"You"ですが、これはやっぱり…大英帝国の王、ってことなんでしょうね。
*最後に…この曲、キーボードで弾き語りできるようになりたい!(^▽^;)
◆ギルバートの"Why"ソングとしては、こちらが有名。"Why、Oh Why、Oh Why"です。(1973年に英国6位、アイルランド3位のヒット)。最近のライブではアレンジを変えていますが、僕はこっちの方が好きです(^_^;)。(日本語訳の記事 by 音時)
◆アルバム「Life And Rhymes」は珠玉の曲がたくさん収録されてます!こちら日本公演でも演奏してくれたことのある素敵な曲"Got To Be That Way"です。(動画は1993年の日本公演から)
(日本語訳の記事 by 音時)
◆こちら"Is It A Crime". ポップな弾むようなサウンドと親しみやすいメロディです。
(PS)この曲は歌わないと思いますが…
ギルバートの日本公演チケット、5月11日までちけっとぴあにて先行販売中です!
(こちらから)
コメント
コメント一覧 (2)
ご指摘の曲を和訳するときは多分このブログの最終回なのかなぁ。その前に和訳したくてどうしようもない衝動に駆られたら、あるかもしれませんが。
音時
が
しました
調べたらエリックは64曲(ラズベリーズ19曲を含む)、
ギルバートはこの曲で65曲目。「I'm A Writer~」は1曲除き全曲和訳されてます。
なのに「Alone Again」の和訳がないのが不思議。何か理由でもあるのでしょうか。
自分が洋楽を聴き始めたのが1978、79年頃なので、ギルバートのアルバムで最も
多く聴いたのは、1980年の「Off Centre」(プライヴェート・タイムズ)です。
当時、日本のキティ?が初期5作をボックスセットで販売。買って聴いたものです。
1992年の初来日公演も見ました。来生たかおさんがゲストで出演されてました。
ラヴソングも多い反面、いきなり身投げの話から始まる「アローン・アゲイン」など
この曲も含めて社会的な曲も多いのですね。そんなギルバートも今年で79歳。
そう衰えは感じませんが、できるだけ長く元気で作品作りに励んでほしいものです。
音時
が
しました