チャカのこの曲、ビルボードHot100では53位とトップ40入りせず残念…(-_-;)でしたが、全米R&Bチャートではみごと1位! 邦題は「恋のハプニング」と付けられてます。
作者はシンガーソングライターのネッド・ドヒニーと、ハーミッシュ・スチュアート(アヴェレージ・ホワイト・バンド、AWBと表記)。AWBがアルバム「Shine」(1980年)に収録している曲のカバーってことになるのかな。
◆この曲で歌われている恋愛関係…うーん、複雑だなあ…。
少なくとも「恋のハプニング」という邦題が持つようなイメージの恋愛じゃないのではないでしょうか?
What ya gonna do for me?と繰り返す疑問。これは主人公が自問自答している様子。
あなたは私に何をしてくれるの?
淋しいとき、悲しいとき、そばにいてほしいと思うときに…
主人公にとって、もう答えは出ています。
あなたは何もしてくれない。
私はいつまでもこんな関係じゃいけない。
だけど思いきれない気持ち…。

Songwriter(s) Ned Doheny、Hamish Stuart
Released in 1981
US Billboard Hot100♯53
U.S. Billboard R&B#1
From the Album“What Cha' Gonna Do for Me”
*原詞は太字
All night and day, just chippin' away
It's all in a day's work
Tryin' hard to defend the time that I spend alone
The ground that you lose exploiting the blues
Won't get the job done
As hard as it bites,
I'm keepin' my sights on you
I'm keepin' my sights on you
昼も夜も ただ時間を費やしてる
毎日 そうしてばかり
一人で過ごす時間を
必死に守ろうとしてる
必死に守ろうとしてる
あなたを失くした場所が悲しみを生み出して
いつまでも終わらない
いつまでも終わらない
辛くてたまらないことだけど
あなた見つめたままでいるの
あなた見つめたままでいるの
What ya gonna do for me
What ya gonna do for me
What ya gonna do for me
When the chips are down?
あなたは 何をしてくれる?
私に何をしてくれるの?
あなたは何をしてくれる?
どうしようもなく淋しいときに…
In the cool of the night,
when nothing seems right
when nothing seems right
The feeling can take you
Strange as it seems
you make your own dreams come true
you make your own dreams come true
If you try to conceal the way that you feel
Then you're asking for trouble
Just as sure as I cry,
I'm keeping my eye on you, yeah
I'm keeping my eye on you, yeah
夜の冷たさを感じ
何もかもうまくいかない時
何もかもうまくいかない時
その気持ちに取り込まれてしまう
不思議に思えるかもしれないけど
あなたは自分の夢を叶えるのよ
あなたは自分の夢を叶えるのよ
もし自分の気持ちを隠そうとしたら
それがトラブルを招くことになるわ
いつも泣いている私 でも泣きながら
私はいつもあなたを見守っているの…
私はいつもあなたを見守っているの…
What ya gonna do for me
(When the going gets tough, boy)
(When the going gets tough, boy)
What ya gonna do for me (Tell me truly)
What ya gonna do for me
When the chips are down?
What ya gonna do for me (Mm-mm)
What ya gonna do for me
(What ya gonna do for me?)
(What ya gonna do for me?)
What ya gonna do for me
When the chips are down
あなたは 何をしてくれる?
私に何をしてくれるの?
あなたは何をしてくれる?
どうしようもなく悲しいときに…
You don't have to tell me
I'm to blame for all this
'Cause what you hold against me
Is what I miss
何も言わなくてもいい
すべては私のせいなんだから
だって あなたが私を嫌いなのは
私があなたを恋しく思ってるからなんでしょ
私があなたを恋しく思ってるからなんでしょ
What ya gonna do for me
(What ya gonna do, boy?)
(What ya gonna do, boy?)
What ya gonna do for me
(What's on your mind?)
(What's on your mind?)
What ya gonna do for me
(Ooh-ooh-ooh)
(Ooh-ooh-ooh)
What ya gonna do for me, boy?
What ya gonna do for me
(What ya gonna do, what ya gonna do, boy)
(What ya gonna do, what ya gonna do, boy)
What ya gonna do for me (Oh-oh)
What ya gonna do for me
What?
What ya gonna do, boy?
What ya gonna do, boy?
What ya gonna do, boy?
What ya gonna do, boy?
あなたは私に何をしてくれる?
私がこんなにあなたを想ってるのに
あなたは私に何をしてくれる?
このままあなたを想ってていいの?
(words and Idioms)
chip away 【句自動】少しずつ[徐々に]崩れる[はがれる・欠け落ちる・欠ける・破壊する]
exploit=[動]他1 …を(利益・営利のために)最大限利用する1a …を(利己的目的のために)不当に使う,…につけこむ,利用する
get the job done は「(仕事・やるべきことを)ちゃんとやり遂げる」
あなたは私に何をしてくれる?
私がこんなにあなたを想ってるのに
あなたは私に何をしてくれる?
このままあなたを想ってていいの?
あなたは私に何をしてくれる?
私がこんなにあなたを想ってるのに
あなたは私に何をしてくれる?
このままあなたを想ってていいの?
chip away 【句自動】少しずつ[徐々に]崩れる[はがれる・欠け落ちる・欠ける・破壊する]
exploit=[動]他1 …を(利益・営利のために)最大限利用する1a …を(利己的目的のために)不当に使う,…につけこむ,利用する
get the job done は「(仕事・やるべきことを)ちゃんとやり遂げる」
when the chips are down=切羽詰まったとき、抜き差しならなくなったとき
(カジノでチップを置いた以降はもう後戻りができないということから)
hold 物 against 人=(物)について(人)を責め続ける、(物)のせいで(人)を嫌う、(物)のために(人)を恨む
日本語訳 by 音時
◆和訳で、
“'Cause what you hold against me is what I miss”は僕にとっては難しかったです。
だって「あなたが私を嫌い」(you hold against me)なのは
私があなたを恋しく思ってるから(what I miss you)なんでしょう…という解釈です。
合ってるかな…。でもそうだとしたら、悲しい考えですよね…。
合ってるかな…。でもそうだとしたら、悲しい考えですよね…。
◆アヴェレージ・ホワイト・バンドのオリジナルです。
◆こちら、ネッド・ドヒニーが歌っているバージョンもありました。
◆実はこの空耳作品を記事にしたかったからこの曲を選んだ!とも言えます。
この曲好きな人、まるでイメージ台無しなのでゴメンナサイ🙇
でもこの作品、深夜にテレビ観てて大爆笑しちゃいました…!
「あっちから突っ込んで こっちから突っ込んで」言ってる!
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コメント
コメント一覧 (2)
(words and idioms)はなんでこういう訳になるの?という自分にとってのメモでもありますね。本来で言えば、web上の辞書であっても、どの辞書がそう言ってんだ?とか、動詞でも自動他動どっちなの?とか必要かなーと思いつつ、省略。でももし自分が高校生の時にこのブログに出会ってたら、英語の成績も上がっただろうなぁ、なんて思いながらやってます。細かいところにご注目いただきとても嬉しいです。
音時
が
しました
チャカの代表曲のひとつですが、TOP40入りしなかったのは意外でした。
「AWBのカヴァー」との認識が強いですが、実際はネッドの方が1976年と先です。
空耳、メチャ笑いました。確かにそう聴こえちゃうから不思議です。
ネッドは1976年2作目「ハード・キャンディ」が日本で大ヒットして以降、
国内で高い人気を誇ります。ネッドとAWBのヘイミッシュは旧知の間柄ですね。
ヘイミッシュは1990年のポール・マッカートニー初来日にも同行しています。
あとスティーヴ・ミラー・バンドのドラマー、ゲイリー・マラバーとも旧知で、
1991年に東京厚生年金会館で見たネッドのライヴにも同行してました。
歌詞を見ると男性2人の共作とは思えないくらい、女性側からの視点を感じます。
特に「いつも泣いている私/でも泣きながら私はいつもあなたを見守っているの」
の部分が切ないですね。
トリビアとしては、1993年当時一部で話題になった日本のシンガーソングライター
橘いずみの「失格」の歌詞に、この曲名が出てきます。
「チャカ・カーンを気取って歌ってた "Whatcha gonna do for me"
意味も知らず涙を流した "Whatcha gonna do for me"」といった感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=V-T99FjoK0Q
さらにネッドの曲「Get It Up for Love(恋は幻)」を2005年に東京事変がカヴァー。
そのまま英語で歌ってますが、ネッドの「ネ」も無いほど事変の曲になってます。
https://www.youtube.com/watch?v=AkWxuxfDlp8
最後に、今まで触れませんでしたが(Words and Idioms)大変ためになってます。
たくさん並んでたりすると「和訳苦労されたのだろうなあ」と思いつつ見ています。
音時
が
しました