アルバム「ニューヨーク物語」のB面2曲め。
ビリー曰く“ピアノは打楽器”…短めのピアノソロ“Prelude”からメドレーのように“Angry Young Man”に入っていく、これで1曲となっています。ビリーが青春時代の友を思い出して語りかける“James”、その次に「若者」にたいして歌う歌なのでちょっと関連を考えてしまいますね…。
◆ビリーの70年代〜80年代初頭のライブではこの曲必ず弾いて歌ってました。シングルにはならなかったものの人気曲でしたね。
Wikipediaによると、海外では、「Prelude」はドイツのテレビトーク番組「Live」(1988-1996)のオープニングテーマとして使用され、1980年代初頭にはグランピアン・テレビの夏のニュース雑誌番組「Summer at Six」のテーマソングとしても使用。また、マディソン・スクエア・ガーデンで行われるニューヨーク・ニックスのホームゲームでは、試合中断中にも頻繁に使用されている、とのことです。
当時のライブではこの曲は、セットリストで早い段階で演奏されます。
この理由ですが(Wikipedia情報)、主に“プレリュード“の部分は、他の曲でエネルギーを費やした後に演奏するよりも、ショー開始時のアドレナリン全開の瞬間に演奏するのが最も簡単だったため…とのこと、と、です。そうですよね。この連打・速弾きは中盤以降じゃ指つりそうな気がします…(^_^;)

(Billy Joel)
Released in 1976
From The Album“Turnstiles”
*原詞は太字
There's a place in the world for the angry young man
With his working class ties and his radical plans
He refuses to bend he refuses to crawl
And he's always at home with his back to the wall
And he's proud of his scars and the battles he's lost
And struggles and bleeds as he hangs on his cross
And likes to be known as the angry young man
この世には「怒れる若者」の居場所がある
彼らは労働者階級と繋がり過激な計画を持つんだ
屈服を拒んで 這いつくばるのもよしとしない
そしていつも壁に背を向けてくつろいでる
自分の傷跡と負けた戦いを誇りに思い
そして十字架にかけられ もがき 血を流してる
「怒れる若者」として知られることを好んでるのさ
Give a moment or two to the angry young man
With his foot in his mouth and his heart in his hand
He's been stabbed in the back he's been misunderstood
It's a comfort to know his intentions are good
And he sits in his room with a lock on the door
With his maps and his medals laid out on the floor
And he likes to be known as the angry young man
「怒れる若者」に少しチャンスを与えてやってくれ
失言も多くて 気持ちが先に立ってしまい
何度も裏切られ 誤解されてきたけど
安心してくれ その意図は善意からなんだって
何度も裏切られ 誤解されてきたけど
安心してくれ その意図は善意からなんだって
そして鍵のかかった部屋に座り
地図とメダルを床に広げて満足してるんだ
知られたがってるのさ 「怒れる若者」としてね
I believe I've passed the age
of consciousness and righteous rage
of consciousness and righteous rage
I found that just surviving was a noble fight
I once believed in causes too
I had my pointless point of view
And life went on no matter who was wrong or right
俺はもう自意識や義憤を感じる年じゃない
ただ生き延びることさえ高貴な戦いだと気づいたよ
かつては俺も大義を信じていて
なんてことのない意見も持っていた
だけど 人生は続いていく
正しいとか間違いとかに関係なく…
正しいとか間違いとかに関係なく…
And there's always a place for the angry young man
With his fist in the air and his head in the sand
And he's never been able to learn from mistakes
So he can't understand why his heart always breaks
And his honor is pure and his courage is well
And he's fair and he's true and he's boring as hell
And he'll go to the grave as an angry old man
いつだって「怒れる若者」の居場所はある
喜びは全身で表現するけど 現実を見ようとしない
そして過ちから学ぶことは決してない
だからいつだって挫折ってことが理解できないのさ
そして誇れることは純粋なこと 勇気は健在
公正で誠実だが とてつもなく退屈な人間
そして墓に入るんだ 「怒れる老人」としてね
そして墓に入るんだ 「怒れる老人」としてね
Yes there's always a place for the angry young man
With his working class ties and his radical plans
He refuses to bend he refuses to crawl
And he's always at home with his back to the wall
And he's proud of his scars and the battles he's lost
And struggles and bleeds as he hangs on his cross
And likes to be known as the angry young man
(Words and Idioms)
heart in his hand
fist in the air
head in the sand
◆この曲を歌うビリーの立ち位置はどこなんでしょう。
途中でこの曲を歌うビリーが自分自身を歌っていると思われる部分があります。
この世には「怒れる若者」の居場所がある
労働者階級と繋がり 過激な計画を持つんだ
屈服を拒んで 這いつくばるのもよしとしない
そしていつも壁に背を向けてくつろいでる
自分の傷跡と負けた戦いを誇りに思い
そして十字架にかけられ もがき 血を流してる
好んでるのさ 「怒れる若者」として知られることを…
(Words and Idioms)
put foot in mouth〈話〉へま[不謹慎]なことをうっかり言ってしまう、失言する、口を滑らす
日本語訳 by 音時

◆色んなイディオムが出てきます。これ早口すぎてなかなか歌えませんね(^_^;)。
foot in his mouth tab in the back=(人)の背を刺す、(人)を裏切る、(人)を不意打ちにする
noble=高貴な、気高い
noble=高貴な、気高い
pointless=のない、つかみどころのない、要領を得ない
fist in the air=空中に拳を突き上げる、ガッツポーズをする
head in the sand【形】〔人の態度などが問題や嫌なことなどに対して実質的な対処をせずに〕現実から目をそらした[そむけた]、現実に目をつぶる、「臭い物にふた」をする(ような)、現実逃避の
fist in the air=空中に拳を突き上げる、ガッツポーズをする
head in the sand【形】〔人の態度などが問題や嫌なことなどに対して実質的な対処をせずに〕現実から目をそらした[そむけた]、現実に目をつぶる、「臭い物にふた」をする(ような)、現実逃避の
日本語訳 by 音時

◆色んなイディオムが出てきます。これ早口すぎてなかなか歌えませんね(^_^;)。
heart in his hand
fist in the air
head in the sand
◆この曲を歌うビリーの立ち位置はどこなんでしょう。
途中でこの曲を歌うビリーが自分自身を歌っていると思われる部分があります。
I believe I've passed the age
of consciousness and righteous rage
I found that just surviving was a noble fight
I once believed in causes too
I had my pointless point of view
And life went on no matter who was wrong or right
若者を皮肉っている歌詞ではあり、また、そのまま人生を知らず生きていくと、そのまま「怒れる老人」としてお墓に入っちまうぜ、とは歌っていますが、「怒れる若者」について決して冷ややかな目で見てはいないことを感じます。かといって応援をしているわけでもなく…人生は生き抜いていくこと、ただそれだけで高貴なこと、に気づいた自分がいます。
いつの時代にも“Angry Young Man”っていうのはいるわけで、彼ら自身もまた、そういう言われ方を望んでいるのではないか?ということ。そのこと自体、ビリーはちょっと好きではなさそうですが、「それでいいんだよ」と肯定してる感じがします…。
ビリーの年齢を考え、この曲を書いた70年代半ばの時代を考えると、、60年代の理想主義が衰退しつつあり、多くのベビーブーマー世代が抱いていた感情とも言えます。
◆最後に、これから長く生きていく若者…「怒っていい」ですよ。
今の社会は、「怒らない若者」が多い…そのことの方が問題ですよね。
(投票にいかない若者、ネットで匿名で批判・バッシングする風潮…)。

若者を皮肉っている歌詞ではあり、また、そのまま人生を知らず生きていくと、そのまま「怒れる老人」としてお墓に入っちまうぜ、とは歌っていますが、「怒れる若者」について決して冷ややかな目で見てはいないことを感じます。かといって応援をしているわけでもなく…人生は生き抜いていくこと、ただそれだけで高貴なこと、に気づいた自分がいます。
いつの時代にも“Angry Young Man”っていうのはいるわけで、彼ら自身もまた、そういう言われ方を望んでいるのではないか?ということ。そのこと自体、ビリーはちょっと好きではなさそうですが、「それでいいんだよ」と肯定してる感じがします…。
ビリーの年齢を考え、この曲を書いた70年代半ばの時代を考えると、、60年代の理想主義が衰退しつつあり、多くのベビーブーマー世代が抱いていた感情とも言えます。
◆最後に、これから長く生きていく若者…「怒っていい」ですよ。
今の社会は、「怒らない若者」が多い…そのことの方が問題ですよね。
(投票にいかない若者、ネットで匿名で批判・バッシングする風潮…)。

コメント
コメント一覧 (2)
音時
が
しました
この曲が爽快なロックで私にとって名曲であることに何の疑いもありませんが、音時さんの訳を読んで考えさせられました。"just surviving was a noble fight" も "life went on no matter who was wrong or right" もそこだけ取り出せばその通り、なのですが…。ほぼ半世紀が過ぎた2025年、今の状況に対し怒る老人がいてもいいような。
音時
が
しました