この曲も日本公演では歌ってくれるでしょう。

ヘイエ ヘイエ ヘイエエエエ… 一緒に歌いましょう。
シンディと心と心の繋がりを感じて…!


◆シンディ5枚目のアルバム「Sister of Avalon」のタイトル曲。アルバムは日本では世界に先駆けて先行発売されました。シンディはポップ・アイドルから脱皮し、自分自身、そして自分と社会、また世界全体を見る中で歌詞にしても、音楽にしても様々な伝統楽器も演奏して自由に多様なサウンドを作ってます。(セールス的にはいまいちでしたが…)

◆“アヴァロンの姉妹たち”…どういうことなんでしょう?

アヴァロンとはケルト伝説における西方楽土の島。ウィキペディア:アヴァロンを見ると、

ブリテン島にあるとされる伝説の島。アヴァロンはアーサー王物語の舞台として知られ、戦で致命傷を負ったアーサー王が癒しを求めて渡り最期を迎えたとされる (詳しくはこちら)

とあります。

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◆僕の持っているCDのライナーノーツに載っている情報を拾ってみると…シンディはこのアルバムを作ったメンバー達を“ソウル・シスター”と感じていたようです。女性メンバーが多かったようですが男性に対しても、血がつながっているわけではないけど、まるで姉妹のような強い絆を持った友人だと思っていました。

 シンディのベストアルバム(94年)リリースの際に行われた「デッドリィ・シンズ」のワールド・ツアーの際に、キーボードのジャン・パルスフォードと書かれています。


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「シスター・オブ・アヴァロン」とは、生命をともにした、いにしえのアーサー王と部下達にちなんで、性別も越えて、心と心で繋がった人間どうしのことを呼んでいるのかなと解釈しました。



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Songwriter(s) Cyndi Lauper、Jan Pulsford

Released in 1997
From The Album“Sister Of Avalon”

*原詞は太字

ヘイエ ヘイエ ヘイエエエエ… 

Felt someone calling me
into the howling of the wind.

I heard the reflection of a sound
echoing through my skin...

and a distant drum
rumbling under ground gently guides me on...

through my wild heart... whispering to me
the Sisters of Avalon... Sisters of Avalon...
Sisters of Avalon... Sisters of Avalon


吠えるような風の中 誰かが私を呼んでいる
音の反響が私の肌を駆け抜けていくのが聞こえた
遠くで地底を響くドラムが優しく私を導く
荒れてしまった私の心に 囁いてくる…
シスター・オブ・アヴァロン
あなたとわたしは離れていても同胞なのよ…

ヘイエ ヘイエ ヘイエエエエ… 


She is awakening in dark swells and mystery.
Unbridled night mares powerful 
and running free.
You could still hear her cries
reverberating through the trees...
for the trampled flowers, the daughters of Eve,
the Sisters of Avalon... Sisters of Avalon...
Sisters of Avalon... Sisters of Avalon


暗いうねりと神秘の中で 彼女は目覚めつつある
放たれた悪夢が力強く 自由に駆け巡る
彼女の叫び声が今も聞こえる
木々にこだました叫び
踏みつけられた花々のため  イヴの娘たちのため
シスターズ・オブ・アヴァロン
私の声が聞こえますか?
シスターズ・オブ・アヴァロン
同じ想いを持った仲間たちへ…

ヘイエ ヘイエ ヘイエエエエ… 


...They brought her in in a new white dress...
but the stain left an ache 
on her mother's breast
...now all that's left are the ghostly steps
from a distant corridor...


新しい白いドレスで彼女は運ばれてきた
でも その染みは彼女の母親の胸に痛みを残した…
…いま残っているのは
遠くの廊下から聞こえる幽霊のような足音だけ…

And a distant drum rumbling under ground
gently guides me on

through my wild heart whispering to me...
the Sisters of Avalon... Sisters of Avalon...
Sisters of Avalon... Sisters of Avalon

come on sisters... come on sister...

そして 地面の下で響く遠くの太鼓の音が
私を優しく導いてくれる…
私の荒れ果てた心に優しくささやいてくれる...
シスター・オブ・アヴァロン
同じ想いを持った姉妹たち
時代を越えた仲間たち
国境を越えた同胞たち

さあ おいで
シスター・オブ・アヴァロン…

ヘイエ ヘイエ ヘイエエエエ… 

(Words and Idioms)
swell · 膨らむこと、〔砕けない波の〕うねり · 〔土地の〕隆起
unbridled · 束縛を解かれた、自由になった 
reverberating=反響する、こだまする、鳴り響く

日本語訳 by 音時


R-1874433-1249366999


和訳はだいぶ僕の解釈が入ってます。(^_^;)

この曲と冒頭のPVについても、Wikipediaにシンディ自身のコメントがありましたので紹介します。ぜひ解釈の参考にしてください。

この曲のミュージックビデオはリリース時に撮影されました。このビデオについて、ローパーは次のように語っている。「この曲にはちょっとした物語性もあるの。女性の通過儀礼のようなもので、女性のシンボルが散りばめられているのよ。自然の力強さと曲のエネルギーを表現したかったの。本当に素晴らしい作品と感じてる。まるで絵を描いているような感覚で、自分がアーティストである時は、誰かを監督する時とは違い、パフォーマンス・アートみたい。こんな小さな映画を作るプロセスを楽しめる仕事は他に考えられないわ」

年齢や性別、国を越え、シンディが連帯、絆の大切さを呼びかけてる…のがこの歌なんだろうと思います。