アルバム「バンド・オン・ザ・ラン」の収録曲のほとんどは作者クレジットはPaul&Linda McCartneyですが、唯一違っているのがこの曲“No Words”。このアルバムのなかでこの曲のみ、クレジットはポールとデ二ー・レインになります。
◆デニーのこの曲についてのコメントがSongfactsページに載っていました。
「僕が書いた曲は『No Words』だけだったけど、それは結局2曲構成になった。なぜなら『No Words』は2曲をまとめたものだったんだ。僕の曲を2曲まとめて1曲にするのはポールのアイデアだった。そして彼は最後のヴァースに数行追加して、それをまとめるのを手伝ってくれた。だから2曲構成になった。でも基本的には僕の曲で、残りの曲はすべて彼の曲だったよ」
「僕が書いた曲は『No Words』だけだったけど、それは結局2曲構成になった。なぜなら『No Words』は2曲をまとめたものだったんだ。僕の曲を2曲まとめて1曲にするのはポールのアイデアだった。そして彼は最後のヴァースに数行追加して、それをまとめるのを手伝ってくれた。だから2曲構成になった。でも基本的には僕の曲で、残りの曲はすべて彼の曲だったよ」
“No Words”…僕はメロディに聴き入ってしまいました。短い曲なのですが、メロディがポールの書いたビートルズ時代のバラードを思い出させます。デニーのソングライティングの才能も感じますね。
(数年後、デニーはポールと共作して大ヒット曲「夢の旅人(Mull of Kintyre)」を作曲し、ウイングスの世界的成功を収めます。)
◆また、この曲のWikipediaの情報ですが、
この曲が書かれたのは「レッド・ローズ・スピードウェイ」のリリース前だったようですね。でもレコーディングはされずに、「バンド・オン・ザ・ラン」に取っておかれました。オリジナルの録音は4分以上だが、LPリリースのために早めにフェードアウトの処理になりました。
うん、なんか終わり方、ちょっと雑な感じがします…残念 (^_^;)
うん、なんか終わり方、ちょっと雑な感じがします…残念 (^_^;)

(Paul McCartney and Denny Laine).
Released in 1973
Released in 1973
From the Album“Band On The Run”
*原詞は太字
きみは 愛こそすべて と言う
僕の愛に言葉はいらない
No words for my love
僕の愛に言葉はいらない…
日本語訳 by 音時

You want to give your love away,
and end up giving nothing
and end up giving nothing
I'm not surprised that your black eyes are gazing
You say that love is everything,
and what we need the most of
and what we need the most of
I wish you knew, that's just how true my love was
きみは愛を誰かに与えたいのに
結局 何もできないで終わってしまう
きみの黒い瞳が見つめてるのも驚きはしないさ
きみは 愛こそすべて と言う
それは僕たちが最も必要とするものさ
きみにはが知って欲しかった
僕の愛がどんなものかをね
僕の愛がどんなものかをね
No words for my love
僕の愛に言葉はいらない
Your burning love, sweet burning love
It's deep inside
You must not hide your burning love
Sweet burning love, your burning love
きみの燃えるような愛
心の奥底にある 素敵な燃える愛
きみはその燃えるような愛を隠してはだめさ
甘く燃える愛 きみの燃える心をね
You want to turn your head away,
and someone's thinking of you
and someone's thinking of you
I wish you'd see it's only me--I love you
きみは愛に顔を背けたくなる
誰かきみのことを思ってくれる人を欲しがって
きみに気づいてほしい それは僕だけなんだ
- 僕はきみを愛してる
- 僕はきみを愛してる
僕の愛に言葉はいらない…
日本語訳 by 音時

◆この曲の終盤に“It's Only Me”という歌詞が出てきます。
これ、ジョン・レノンの口ぐせだったらしいですね。(この曲の genius.comのページより)
ポール・マッカートニーが1997年のインタビューで語ったところによると、このフレーズは、ジョン・レノンが何かについて意見が食い違ったときによく使っていたという。
「ジョンとの思い出の中で、一番印象に残っているのは、口論していたときのことさ。僕は意見が食い違っていて、お互いに悪口を言い合っていたんだよ。しばらく落ち着くと、ジョンは眼鏡を下ろしてこう言いました。「It's only me…(僕だけさ)」。そしてまた眼鏡をかける…。僕にとっては、それがジョンだったんだ。あのとき、僕はジョンが仮面や鎧を脱いだ姿を実際に見た。僕も他の人と同じように、それが好きだったのさ。それは美しい鎧だった。彼がバイザーを下ろし、世間に見せるのが怖かったジョン・レノンの姿が見えるのはとても素晴らしかったよ。」
◆この曲が演奏されたのは、ウイングスの1979年のツアーのときのみとのこと。これがその音源かな。
(Live in Glasgow 1979)

◆この曲が演奏されたのは、ウイングスの1979年のツアーのときのみとのこと。これがその音源かな。
(Live in Glasgow 1979)

コメント