全米ビルボード誌のアルバムチャート(200チャート)で1位を獲得した最初のヘビー・メタルアルバムがこのアルバム、クワイエット・ライオットの“Metal Health”。
(このアルバムは、世界中で1000万枚以上[、米国だけで600万枚以上を売り上げ、RIAAから6倍のプラチナ認定を受けました。)
◆これは気づかなかったな。この曲のSongfactsページの一番最初に書いてありました。
タイトルは「メンタル・ヘルス」というフレーズをもじったもので、ヘビーメタルの反抗的な性質と、音楽に合わせて頭を振るファンを讃えている。
えっそうだったんだ。“メンタル・ヘルス”という言葉が流行り始めていた1980年代、
“Mental Health“ と “Metal Health”。1文字違い、でも意味ぜんぜん違くない(^_^;)。
◆あとSongfactsページには、こんな情報も…。
リードシンガーのケビン・ダブロウが書いた歌詞は、彼が生涯で耳にした軽蔑に基づいている。2007年に薬物の過剰摂取で52歳で亡くなったダブロウは、確かに「ワニのような口」を持っていた。彼はいつも自分の考えを口にしていたからだ。
なるほど!
この曲の最初の方に出てくる歌詞 “I got a mouth like an alligator“はそういう意味として
(A)I'm an axegrinder Piledriver
それから
(B)I'm like a laser 6-streamin' razor
がわからないなあ。
(A)はきっとエッチな意味じゃないか(^_^;)と思っているのですが、
(B)は「切れ味鋭い?」。“6”って数字はギターを連想させるけどなあ…。

Writer/s: Carlos Eric Cavazo, Frank Felix Banali, Kevin Mark Dubrow, Tony Cavazo
Released in 1983
US Billboard Hot100 #31
From the Album“Metal Health”
*原紙は太字
Well I'm an axegrinder Piledriver
Got no brains I'm insane
Teacher says that I'm one big pain
I'm like a laser 6-streamin' razor
I got a mouth like an alligator
I want it louder
More power
I'm gonna rock ya till it strikes the hour
俺のあだ名は“斧研ぎパイルドライバー“
母親は言う 俺は母親のことなどおかまいなし
脳みそもなくて 頭がおかしいんだって
先コーは 俺がかなりの迷惑なヤツだって
俺はレーザーの6ストリームカミソリ
ワニみたいな口をしている
もっとでっかい音が欲しい
もっとパワーが欲しい
その時が来るまで おまえをロックしてやるよ
Bang your head!
Metal Health'll drive you mad
Band your head!
Metal Health'll drive you mad
ヘッド・バンギングしろ!
メタル・ヘルスがおまえを狂わせる
頭を上下に振るんだ!
メタル・ヘルスがおまえを狂わせる
Well I'm remonstrated Outdated
I really want to be over-rated
I'm a finder and I'm a keeper
I'm not a loser and I ain't no weeper
I got the boys to make the noise
Won't ever let up
Hope it annoys you
Join the pack
Fill the crack
Well now you're here
There's no way back
俺は抗議する 時代遅れだとしても
俺は そいつを上回って崇めてくれよ
俺はロックを見つけて守ってるんだ
負け犬じゃないし泣き虫でもない
仲間に騒がせるのさ
決して手を緩めない
おまえをイライラさせたいのさ
仲間の群れに加われよ
心の亀裂を埋めるんだ
さあ いま おまえはここにいる
後戻りはできないぜ
Bang your head!
Metal Health'll drive you mad
Bang your head!
Metal Health'll drive you mad
ヘッド・バンギングしろ!
メタル・ヘルスがおまえを狂わせる
頭を上下に振るんだ!
メタル・ヘルスがおまえを狂わせる
Metal Health'll cure your crazy
Metal Health'll cure your mad
Metal Health is what we all need
It's what you have to have
メタル・ヘルスはおまえの狂気を治す
メタル・ヘルスはおまえの怒りを治す
メタル・ヘルスは我々みんなに必要なものだ
おまえが手にしなきゃいけないものだ
(Solo)
Bang your head
Wake the dead
We're all metal mad
It's all you have
So bang your head
And raise the dead
Oh yeah!
Metal Health
It's not too bad
Bad Bad
ヘドバンするんだ
死者を目覚めさせろ
俺たち みんなメタル狂だ
それがおまえが手にするすべて
だから頭を上下に振るんだ
死者を蘇らせろ
そうさ!
メタル・ ヘルス
それほど悪くはないだろ
いや悪い音楽だぜ
Bang your head! Metal health'll drive you mad
Oh get your straight-jackets on tonight Oh
Bang your head! Metal health'll drive you mad
The bad boys are gonna set you right
Rock on Rock on Rock on
Bang your head! Metal health'll drive you mad
Bang your head!
頭を振るんだ! メタル・ ヘルスはおまえを狂わせる
夜は拘束衣を着るがいいさ
頭を振るんだ! メタル・ ヘルスはおまえを狂わせる
悪いヤツらがお前を正してくれるさ
ロック オン ロック オン ロック オン
頭を振るんだ! メタル・ ヘルスはおまえを狂わせるヘドバンしようぜ!
(Words and Idioms)
axe-grinder=元々は斧を研ぐ人、比喩的には自分の意見や不満を持ち続け、他人に伝えることに熱心な人を指す
pain= (肉体的)苦痛、痛み、(精神的な)苦痛、、いやな人、うんざりさせる人
overrated 【形】過大評価された
straitjacket=拘束衣、束縛(するもの)、拘束(するもの)
日本語訳 by 音時


国内盤では「メタル・ヘルス」に“ランディ・ローズに捧ぐ”というサブ・タイトルがついていましたね。
(ランディはQuiet Riotの初期のギタリストで、1978年12月リリースのセカンド・アルバム「Quiet RiotⅡ」の発売直後に脱退…オジー・オズボーンの新しいバンドに移籍しました…が1982年の飛行機事故で天国に…。アルバムのラストに収録されていたロック・バラード“サンダーバード“はランディに捧げられた曲でした。(R.I.P…)
*ヴォーカルのケヴィン・ダブロウも2007年11月7日に天国に旅立っています。(享年52歳)
死因はコカインの大量摂取とのこと…クスリ、いけない。安らかに…(T_T)。
(冒頭のMVについて)
・19,000ドルで制作された。
・エキストラとして学生を雇ったミュージックビデオは、ウォルトディズニーモジュラーシアターとカリフォルニア芸術大学の廊下で撮影された。
・アルバムカバーのマスクをかぶった男が、監禁されている精神病院から脱出するシーンがある。マスクを脱いだ後、その男はケビン・ダブロウであることが明らかになり、その後バンドに加わり、曲の残りを演奏する。
(アルバムジャケットについて)
・アルバムのカバーアートはスタン・ワッツがデザインした。
・クワイエット・ライオットはバンドのアイコンを作りたかったと述べ、ベース・ギター担当のサーゾはアレクサンドル・デュマの「鉄仮面の男」(1847年)のようなものを提案したと述べた。
・多くの人が仮面をかぶった表紙のモデルはダブロウだと思っていたが、実際はワッツ自身であり、妻が彼の写真を撮り、彼がそれを「ドラマチックでコントラストの高い外観」にエアブラシで加工した。
・このマスクは非常に人気となり、ダブロウはバンドの次のアルバムである1984年のコンディション・クリティカルのカバーでも似たようなマスクを着用した。
これですね!

◆飛行機事故でなくなったランディ・ローズに捧げる…“Thuderbird”。
コメント
コメント一覧 (2)
音時
が
しました
いやぁ、懐かしい曲です!
当時、私は名古屋駅地下街の某ハンバーガー店でバイトしていて
来日公演で名古屋に来たケビンとフランキーが来店。
丁度、私がカウンターに出ていて対応しケビンに商品を渡したのを覚えています。
この店には有名人来店が多く、外国人もアーティスト(ex,ボン・ジョン・ジョヴィ、エイドリアン・ヴァンデンバーグetc)やプロレスラー(ex,アンドレ・ザ・ジャイアント、ディック・マードック、タイガージェット・シンetc)がよく来ていました。
面白いことに共通するのはみんなイメージと違い、申し訳なさそうにひっそりと身をかがめながらジェントルな態度だったことです。(笑)
音時
が
しました