グレン・キャンベルは2017年8月8日に81歳で天国に逝かれてしまいました(もう7年も前になりますね)が、晩年はアルツハイマー病とたたかっていました。
この曲“I'm Not Gonna Miss You“はグレンが最後にレコーディングした曲で、彼のドキュメンタリー「Glen Campbell: I'll Be Me」のサウンドトラックに収録されました。この映画は、彼のアルツハイマー病の診断と最後のツアーに焦点を当てていました。(僕は残念なことに映画は見逃してしまいました…)
◆上のグレンの歌唱の動画…ちょっと目頭が熱くなります。
そしてこの曲の和訳は…悩みました。
“I'm Gonna Miss You”…って“きみを恋しく思わなくなる”って…自分がアルツハイマーであることを知っていてこのような歌詞を歌っているんです…。
だけど、グレンは力を振り絞って、パートナーや家族、また世界中のファンに向けて、ポジティブに歌ったんじゃないかな…そう解釈しました。
やがて僕はすべて忘れてしまうだろう…だけど、だから僕は悲しんだりすることはない。
だからみんなもそのことで僕にたいして悲しんだり、泣いたりしないでいいんだよ。
そしてサヨナラを言うときには、よく“I'm Gonna Miss You”って言うだろ?
でも僕はすべて忘れてしまうから、サヨナラを言わなくてすむのさ。
だからこの歌は“I'm Not Gonna Miss You”とタイトルつけたんだ...。
太線(斜線)は僕の勝手な解釈です…(T_T)

Songwriter(s)
Glen Campbell、Julian Raymond
Released in 2014
From the Album“Glen Campbell: I'll Be Me soundtrack”
*原紙は太字
I'm still here, but yet I'm gone
I don't play guitar or sing my songs
They never defined who I am
The man that loves you 'til the end
僕はまだここにいるけど 僕はもういない
ギターを弾いたり歌ったりしないしね
僕が誰なのか 誰にも定義できなかっただろ
僕は最後まであなたを愛する男さ
You're the last person I will love
You're the last face I will recall
And best of all,
I'm not gonna miss you
I'm not gonna miss you
Not gonna miss you
あなたは僕が愛する最後の人
あなたは僕が思い出す最後の顔
そして何より一番いいのは
あなたを恋しく思わなくなること
あなたを恋しく思わなくなること
あなたを恋しいなんて思わなくなる
I'm never gonna hold you like I did
Or say I love you to the kids
You're never gonna see it in my eyes
It's not gonna hurt me when you cry
僕はもうあなたを抱きしめることはない
子供たちに愛してるって言うこともない
あなたは僕の瞳にそれを見ることはない
あなたが泣いても 僕は傷つかない
All the things I say or do
All the hurt and all the pain
One thing selfishly remains
I'm not gonna miss you
I'm not gonna miss you
あなたが辛い思いをしても
僕は決して知ることはない
僕が言ったり やったりすることすべて
すべての傷や痛みも消えていくんだ
そのなかで我がままだけど
一つだけ残るものがある
一つだけ残るものがある
あなたを恋しく思わなくなるだろう
だからあなたに
サヨナラを告げることもないだろう
日本語訳 by 音時
◆今年、2011年リリースのアルバム「Ghost on the Canvas」を、グレンの友人たちとのデュエット・アルバムとして再構築した新しいアルバムが作られました。「Duets - Ghost On The Canvas Sessions」。この名曲“I'm Not Gonna Miss You”はエルトン・ジョンとグレンのデュエット曲として生まれ変わりました。
サヨナラを告げることもないだろう
日本語訳 by 音時
◆今年、2011年リリースのアルバム「Ghost on the Canvas」を、グレンの友人たちとのデュエット・アルバムとして再構築した新しいアルバムが作られました。「Duets - Ghost On The Canvas Sessions」。この名曲“I'm Not Gonna Miss You”はエルトン・ジョンとグレンのデュエット曲として生まれ変わりました。
■『Duets - Ghost On The Canvas Sessions』
01. “There’s No Me… Without You" (with Carole King)
02. “Ghost On The Canvas" (with Sting)
03. “Hold On Hope" (with Eric Church)
04. “The Long Walk Home" (with Hope Sandoval)
05. “Nothing But The Whole Wide World" (with Eric Clapton)
06. “In My Arms" (with Brian Setzer)
07. “A Better Place" (with Dolly Parton)
08. “Strong" (with Brian Wilson)
09. “A Thousand Lifetimes" (with Linda Perry)
10. “It’s Your Amazing Grace" (with Daryl Hall and Dave Stewart)
11. “Any Trouble" (with X)
12. “I’m Not Gonna Miss You" (with Elton John)
コメント
コメント一覧 (4)
音時
が
しました
音時
が
しました
今もここで数回聴きました。
胸に染み入るお声ですね。
映画のことを書いてしまうとネタバレになってしまうので、最小限にします。
音楽をやると認知症に効果が出たようです。
これぐらいにとどめておきましょう。
劇場で大泣きして観ました。
そして、歌詞にあるお子さんですが・・・
私はカントリーが好きなので、偶然見つけたのですが、娘さんがミュージシャンで、綺麗な方。
このアルバム、もしかしたら、去年出会えたNo.1アルバムかもしれません。
記事にして下さりありがとうございました。
(#^^#)
これもまた思い出深いものになるでしょう。
音時
が
しました
I'm Not Gonna Miss You 「きみを恋しく思わない」
病気のため、やがてすべて忘れてしまうだろう。だから僕は悲しんだりすることはない。
(う~ん 素晴らしい解釈です)
誰しも認知症には、なりたくはありません。
(ボクは、オカリナを習ってボケ防止に努めています)
でも、そうなってしまったら、グレンのように前向きに考えていきたい。心に深く留めた次第です。
<追伸> 数か月前、中村つよしさんの「愛のカタチ」という曲を知りました。
(こちらも考えさせられる曲です)
音時
が
しました