子どもたちのコーラスが入ってくる明るく楽しい曲。

「希望のあした」という邦題は、当時の「全米トップ40」の「タイトル募集」のコーナーで募集され採用されたもの…らしい。当時は僕はまだ聞いてなかったなあ。そんなリスナー参加の企画があったんだ。
「あした」というのが平仮名というのも邦題っぽい…!? *「学陽書房「全米TOP40研究読本」より

◆クリント・ホームズは英国のシンガー・ソングライター&ラスベガスのエンターティナー。クラブ歌手として歌っていたところをレコード・プロデューサーのポール・ヴァンスに発掘され、この曲を歌うことになりました。(子どもの声は、ポール・ヴァンスの一人息子のフィリップくん)


kibouno


Songwriter(s) Paul Vance, Lee Pockriss

Released in 1972
US Billboard Hot100#2 

*原詞の引用は太字

When this old world gets me down
and there's no love to be found
I close my eyes and soon I find
I'm in a playground in my mind
Where the children laugh
and the children play
And we sing a song all day

この古い世界に打ちのめされて
愛が見つからないときは
目を閉じるとすぐに見つかるよ
僕は心の遊び場にいるってことに
そこじゃ子どもたちが笑ってる
子どもたちが遊んでる
そして僕たちは一日中歌を歌ってる

My name is Michael,
I've got a nickel,
I've got a nickel shiny and new
I'm gonna buy me
all kinds of candy
that's what I'm gonna do

僕の名前はマイケル
僕は5セント硬貨を持ってるよ
ピカピカの新しい5セント硬貨さ
それで買うんだよ
いろんな種類のキャンディをね
それが僕のやりたいことさ

In the wonders
that I find in the playground in my mind
In a world that used to be
Close your eyes and follow me
Where the children laugh and the children play
And we'll sing a song all day

心の遊び場やかつてあった世界
それらを僕が見つけたことを疑うなら
目を閉じて 僕についてきなよ
そこじゃ子どもたちが笑い 遊んでる
そして僕たちは一日中歌を歌うんだ

My girl is Cindy,
When we get married
We're gonna have a baby or two
We're gonna let them visit their grandma,
that's what we're gonna do

僕の彼女の名前はシンディ
僕たち結婚して
赤ちゃんを1人か2人は欲しいな
そして みんなで
おばあちゃんに会いに行くよ
それが僕たちのやりたいことさ

Living in a world that I left behind
Happy little children
In the playground in my mind
See the little children
See how they play
in the playground in my mind
La la la

僕が残してきた世界に生きている
幸せな小さな子供たち
僕の心の遊び場にいる
小さな子供たちを見てごらん
僕の心の遊び場で
みんながどうやって遊んでるか
見てごらんよ
ラララ…


日本語訳 by 音時


Playground Climax

歌詞はちょっと空想の世界に逃げ込んじゃってどうするの?
なんて思ったりもするけど…1972年当時、まだベトナム戦争が終わったなかったことなんかも考えると、こういう歌や歌詞に気持ちが救われた方も多くいたんじゃないかな、と思います。

全米チャート(ビルボードHot100)的には最高位2位で首位には届かず、残念。
この曲の1位を阻んだのは…。

US Top 40 Singles Week Ending 16th June, 1973
TW LW TITLE –•– Artist (Label)-Weeks on Chart (Peak To Date)

ポールの“My Love”でした!この週は5→2位で、翌週の首位交代が予想もできたのですが、翌週は1、2位は動かず…その次の週に首位はジョージの“ギブ・ミー・ラブ”。ジョージがポールを蹴落として首位という事態に、ビートルズファンは興奮したでしょうね!

1 1 MY LOVE –•– Paul McCartney and Wings (Apple)-10 (3 weeks at #1) (1)
2 5 PLAYGROUND IN MY MIND –•– Clint Holmes (Epic)-13 (2)
3 3 PILLOW TALK –•– Sylvia (Vibration)-13 (3)
4 6 I’M GONNA LOVE YOU JUST A LITTLE MORE BABY –•– Barry White (20th Century)-10 (4)
5 4 DANIEL –•– Elton John (MCA)-11 (2)

6 2 FRANKENSTEIN –•– The Edgar Winter Group (Epic)-15 (1)
7 14 WILL IT GO ROUND IN CIRCLES –•– Billy Preston (A&M)-12 (7)
8 13 GIVE ME LOVE (Give Me Peace On Earth) –•– George Harrison (Apple)-5 (8)
9 17 KODACHROME –•– Paul Simon (Columbia)-5 (9)
10 7 TIE A YELLOW RIBBON ROUND THE OLE OAK TREE –•– Dawn Featuring Tony Orlando (Bell)-18 (1)


◆この曲はオリジナルがありました。初めてレコーディングされたのは、1971年にビリー・ローレンスのバージョン。(アトランティック・レコード) チャート入りはしませんでした。



◆クリントはラベガスのステージでこの曲を今でも歌ったいるようですね。