ラジオ番組「全米トップ40」でアンブロージアの“How Much I Feel”と出会い、彼らを好きになりました。Newアルバムが出るというので心待ちにして、発売してすぐに購入。
 「One Eighty」という名のタイトルのアルバムは邦題はなぜか「真夜中の晩餐会」とつけられておりました。(なぜだろう?)(^_^;)

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こちらはムック本「AOR AGE Vol.20 アンブロージア特集」に掲載されていた当時の雑誌広告。
1980年当時の僕はこの広告を見たのかな?


◆この曲“Rock N' A Hard Place”はA面5曲め(A面ラスト)に収録されていた曲。タイトルだけだとだいぶハードな印象を持ちますが、間奏にはヴァイオリンが入ったりちょっと変わってます。
メインボーカルはデヴィッドではなく、ベースのジョー・プエルタ(One Eightyのアルバムジャケットの真ん中の写っている彼です。後にブルース・ホーンズビー&ザ・レインジの写真の中に彼が写っているをみてびっくりしました)

プエルタのWikipediaによると、

プエルタは、カイ・コルトレーン、ローラ・ブラニガン、シーナ・イーストンのバンドのツアーメンバー(ベース/ボーカル)でした。後に、ブルース・ホーンズビー・アンド・ザ・レンジのオリジナルメンバーになりました。ブルース・ホーンズビーとの関わりは、ホーンズビーがアンブロシアの最後のアルバムのセッションに招待されたときに始まりました。

ということのようです。

◆タイトルにもなっている“Rock N'(=and)a hard place”という言葉ですが、

“caught between a rock and a hard place”のように使うイディオムですね。
直訳すると「岩と硬い場所に挟まれている」ですが
これは「板挟みになる」という意味になります。

こちらのWebページでは、


選択肢が二つしかないなかで、「どちら選んでも同じくらい悪い状況になる」という意味。
「どちら選択肢を選んでもいい点と悪い点があり、複雑な気持ち」というニュアンスで使われる場合もある。

と解説がありました。


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Puerta, Pack, Jeremy Kronsberg)

Released in 1980
From the Album “One Eighty”

*原詞の引用は太字



I've waited twice as long as any man should
To tell you how I feel
You gathered in my chosen words
And ground them underneath your heel
I asked you for a bit of time
A little breathin' space
But your gift to me was
A rock n' a hard place

ひとの倍もの時間を待っていたよ
きみに気持ちを伝えるために
きみは僕の選んだ言葉をかき集めて
かかとで踏みにじった
ちょっと時間をが欲しいんだ
息抜きのできる時間をね
だけどきみが僕にくれた贈り物は
この 板挟みの状況さ

Rock n' a hard place
(Leaves a man no place to go)

Rock n' a hard place
(Ain't no room for love to grow)

Rock n' a hard place,
Rock n' a hard place


挟まれて板挟みの状況
(どこにも行く場所がない)
八方ふさがりなんだ
(愛が育つ余裕もない)
岩と硬い場所に挟まれて
どうしようもないのさ


I laid too high a stake on lovin' you, babe
To let you say goodbye
How could you think I'd last alone?
I can't go on. There's no use tryin'
I'm askin' for a second chance
A little savin' grace
You're leavin' me between
A rock n' a hard place


きみを愛することに賭けすぎたんだ
きみにサヨナラを言わせるために

僕が一人でいられるとどうして思ったの?
もう続けられないよ  努力しても無駄さ
二度目のチャンスをお願いしてるんだ
ちょっとした救いをね
でもきみは僕を
板挟みにして出ていこうとしている


Rock n' a hard place
(Leaves a man no place to go)

Rock n' a hard place
(Ain't no room for love to grow)

Rock n' a hard place,
Rock n' a hard place



Won't you tell me why
You're leavin' tonight
Throwin' our love away?
Don't you see my plight?
It just isn't right
To be left this way


理由を教えてくれないか
きみは今夜 出ていこうとしてる

僕たちの愛を捨てるのかい?
僕はひどいことになってるんだよ?

あんまりじゃないかい?
こんな風にされるなんて

I've waited twice as long as any man should
To tell you how I feel
You gathered in my chosen words
And ground them underneath your heel
I asked you for a bit of time
A little breathin' space
But your gift to me was
A rock n' a hard place


ひとの倍もの時間を待っていたよ
きみに気持ちを伝えるために
きみは僕の選んだ言葉をかき集めて
かかとで踏みにじった
ちょっと時間をが欲しいんだ
息抜きのできる時間をね
だけどきみが僕にくれた贈り物は
この 板挟みの状況さ

Rock n' a hard place
(Leaves a man no place to go)

Rock n' a hard place
(Ain't no room for love to grow)

Rock n' a hard place,
Rock n' a hard place



挟まれて板挟みの状況
(どこにも行く場所がない)
八方ふさがりなんだ
(愛が育つ余裕もない)
岩と硬い場所に挟まれて
どうしようもないのさ

Rock n' a hard place
(Leaves a man no place to go)

Rock n' a hard place
(Ain't no room for love to grow)
Rock n' a hard place,
Rock n' a hard place


僕はどうしたらいいんだ
(どこにも行く場所がない)
板挟みの状況なんだよ
(愛なんてどこに育つのか)
八方ふさがりの状況さ

(Words and Idioms)

gather=(ひとつに)集める、寄せ集める、摘み集める
cf.under the heel of= …に踏みつぶされて、踏みにじられて
stake on ~に賭ける、~に託する
plight 悪い[ひどい]状態[状況・ありさま]、非常に苦しい状況[立場]、窮状

日本語訳 by 音時

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このアルバムジャケット裏面の腕を組むデヴィッドの余裕の表情がいいよね。