Wikipediaの「全米“一発屋“リスト」(List of one-hit wonders in the United States)に立派に掲載!?されているルビコンの“Im Gonna Take Care Of Everything”。

記憶にはあったのですが、邦題「炎の誘惑」は知らなかった(忘れていた?)なあ…(^_^;)。
曲調からもその邦題はいかがか…と思います。

◆でも、デビューアルバム「Rubicon」もそんなイメージの邦題付いていましたよ。

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「シスコの熱風」って…(^_^;)。
(ちなみにこのジャケットのイラストは長岡秀星さんだそうです)


◆「ルビコン」はジャック・ブレイズ、ブラッド・ギルズ、ケリー・ケイギーのNight Rangerのメンバーが元参加していたグループで、NRの前身バンドとしても記憶がありましたが、「中心メンバー」ってわけではなかったようですね。

amazon.co.jpのアルバム紹介を引用させていただくと…

「オークランド・ファンクとアメリカン・ハードの融合」
元スライ & ザ・ファミリー・ストーンのホーン・プレイヤー、ジェリー・マーティニが、後にナイト・レンジャーを結成するジャック・ブレイズとブラッド・ギルス等を誘い結成されたファンキー・ロック・バンド、ルビコンのデビュー・アルバム(78年リリース)。
オークランド・ファンクの伝統とハード・ロックのフィーリングを巧妙にブレンドした傑作


…とあります。ルビコンは 1979年に解散する前に、2枚目のアルバム、アメリカ・ドリームスをリリースしますが、ケリー・ケイーギーは、解散前にツアードラマーとして参加したそうです。また、ジョニー・コラはヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュースの創設メンバーとなりました。

・スライ&ザ・ファミリー・ストーン
・ナイト・レンジャー
・ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース
の3つのバンドって、およそ僕の洋楽知識ではかぶってこないグループ達ですな(^_^;)。
これだから面白い…!(か?)

こちらの方のWebサイトに詳しい情報が載っていました。(紹介させていただきます)


R-8471483-1482924141-6668


 (Haskett)

Released In 1978 
US Billboard Hot 100♯28
From the Album “Rubicon”

*原詞の引用は太字

In the world so all alone
You get to feeling that you're on your own
Troubled times seem to be a way of life

And the day it feels so bad
You wonder if you'll have to a place to stay
Somewhere to go to keep out the pain and the cold

こんなに孤独な世界じゃ
自分は一人ぼっちだと感じるようになってしまう
困難な時期があるのが「ひとの人生」なのか

とても いやな気持ちのする日には
自分がいい場所があるのか?なんて疑問に思う
どこかに行かなけりゃ  痛みと寒さを逃れるために

Now don't you wonder
How you'll survive until spring
Just hear the thunder
To you it sings oh yeah
To you it sings pretty mama

そうさ 疑問に思っちゃいけない
春までどうやって生き延びるのかなんて
雷の音を聞いてみればいい
おまえに向けてこう歌ってる
こんなふうには聞こえないか?

I'm gonna take care of everything
I'm gonna take care of you
I'm gonna take care of everything
I'm gonna take care of you

それがおまえの人生なんだ
人間の人生はすべて神の導きなんだ
私がいつだっておまえを見ている
おまえのことは私が面倒を見ているよ


So you'll know the feeling
That the thundering soul has for you
I'll be revealing
All the love in my heart that's for you

In the warmth that's in our home
Then you'll realize you're not alone
Troubled times will fade and then pass away

そしたら 雷鳴のような魂が
おまえに抱く感情がわかるだろう
私がすべての愛を明らかにする
おまえが私に抱く心の中の愛を

私たちの「家」の暖かさに包まれると
いまえは一人じゃないことに気づくだろう
困難な時期は消え去り…そして過ぎ去っていく

I'm gonna take care of everything
I'm gonna take care of you
I'm gonna take care of everything
I'm gonna take care of you
I'm gonna take care of everything
I'm gonna take care of you
I'm gonna take care of everything
I'm gonna take care of you
I'm gonna take care of everything
I'm gonna take care of you
I'm gonna take care of everything

それがおまえの人生なんだ
人間の人生はすべて神の導きなんだ
私がいつだっておまえを見ている
おまえのことは私が面倒を見ているよ

おまえのことは この神に任せるがいい
だから自分の人生を大切に生きろ
運命を神の手に委ねるんだ
いざというときは私を頼りにするがいい


日本語訳 by 音時


A-267658-1241083139

◆和訳ですが…想像していたものとだいぶ変わりました。

愛している相手の「すべて何もかも僕にまかせてればいいから」というようなイメージで歌詞を拾っていったのですが…

・んっ?? 人生について歌っているのかな?
・えっ??雷の音がおまえに“I'm Gonna Take Care Of Everthing”と歌ってるって?

というあたりでびっくり。
それで「雷」は意思を持たないだろうと思うので、やっぱりこれは「神さま」のお言葉だろうと。

そして神さまの言う“I'm Gonna Take Care Of Everthing”という言葉は、だいぶ意訳になりますが、
「神様がすべて面倒をみる」→「すべて神様が運命を握ってる」→「すべては神のおぼしめし」→「運命は神に委ねて精一杯生きるがいい」…となりました。


◆ちなみに、グループ名になった「Rubicon」ですが、 イタリア北部からアドリア海に注ぐ河川「ルビコン川」から取られています。この「ルビコン(川)」ですが、ジュリアス・シーザーが「さいは投げられた」と言って渡ったのがルビコン川で、「(あとには引けない)決断を下す」という意味で使われるようです。(goo辞書)

cross [pass] the Rubicon
(あとには引けない)決断を下す

 「ルビコン」という名前をバンドに付ける=音楽への並々ならぬ決意を示した名前、って感じですよね。

…うーむ、邦題「炎の誘惑」からだいぶ離れたな…(^_^;)。
せめて「雷の誘惑」ならちょっと歌詞を意識してる感じがするけど。
(でも「雷の誘惑」ってほんと意味不明だな)

◆この曲、まだ僕が星船ブログに出会う前に星船さんが2014年(10年前)に取り上げていましたね。

「ビルボードチャート日記」by 星船


◆カリフォルニア・ジャムⅡ出演のルビコン。"That's the Way Things Are" 。確かにファンク!