輸入盤で購入したホール&オーツのアルバム「Along The Red Leadge」。
邦題は「赤い断層」。

もちろんお目当てはシングルでヒットした“It's a Laugh”(全米20位)が欲しかったから…。
でも次にシングルカットされた“I Don't Wanaa Lose You”(全米42位)もポップでよかった。

◆主に聴いたのはA面で、B面はヒット曲もなく、ほんの数回しか針を落としませんでした。が、アルバムラストのこの曲“August Day”は、エレクトリック・ピアノの音と間奏でのハーモニカ、そして即興のようなダリルの歌唱が印象的で、「8月」と言ってもヒルの真夏の太陽の風景ではなく、もう日も落ちた頃、赤トンボが飛ぶ姿も見かけるような川辺の風景…をイメージさせました。

歌としてはメロディが難しく?、未だに僕は歌詞を見ながらでも一緒に歌えません…。
(これ洋楽カラオケにあったら、相当難しいと思う)

◆国内盤だと邦題が「8月の恋」となっている。これ、恋を歌ってるんだろうか…?


28013


(Sara Allen, Hall)

Released in 1978
From the Album “Along the Red Ledge“(赤い断層)

*原詞の引用は太字

I saw the sun, though it didn’t shine
Gave up no shadows,
Gave out no way to know the time
No wind to blow the silver leaves

The drone of clever talk just stopped
The air hangs out, hesitates to carry a thought
Away from me

And the sky colored heavy gray
August Day

太陽を見たが  輝いてなかった
影も出なく 時間を知る術もなかった
銀色の葉を吹き飛ばす風も吹かない

頭の良い 雄のハチもブンブン飛ぶのを止めて
空気はよどみ 僕が考えることを
奪うのをためらってるようだ

そして空は濃い灰色に染まった…
8月の日…


Stir the dust and carve a rhyme
Barefoot blues watch and wait till suppertime
Will a smile break through

Distant thunder and the slow dance
Static lightning sky daring me to take a chance
And say that I love you

And the sky colored heavy gray
August Day

ほこりをかき混ぜて韻を踏む
裸足のブルースは夕食の時間まで見守って待る
笑顔で 状況を変えられる?

遠くで雷が鳴り   誰かとスロー・ダンス
空の稲妻は音を鳴らさず  僕にチャンスだと挑発する
きみに愛してると打ちあけようか

そして空は濃い灰色に染まった…
8月の日…

(Words and Idioms)
Drone =オスの蜂
hang out=遊ぶ、ぶらぶらする
static light =静的光

日本語訳 by 音時


61F+NAXDT5L._UF1000,1000_QL80_


はい、どうなんでしょう。ラブ・ソングかと言えば「アイ・ラヴ・ユーをきみに言おう」という歌詞が出てきますね。なんだか、

Static lightning sky daring me to take a chance
And say that I love you

ふつう、稲光が鳴ると、ゴロゴロ…!と雷の音がしますね。(ズトーン!とか凄い場合も)
だけど、遠くの空に稲光だけが光って音もしない時ってありますよね。

「愛を打ち明けるきみのために、雷が鳴るのを止めておいてもらえるようにしたよ」
ってそんな感じでしょうか。

情景はこの方のブログのこのページみたいな空が広がっているような感じがしました。