スタイル・カウンシルの“My Ever Changing Moods”…
米国のシングルチャートでヒットしたスピード感のあるバージョンもカッコいいなあ、と思うのですが、僕はやっぱりアルバム「Cafe Bleu」のピアノ・バージョンが好きだな。

僕の受け止めですが、この曲の歌詞を素直に歌っているのがこちらのバージョンで、軽快なサウンドに載せてちょっと本音を隠して歌ってるのが米国でヒットしたバージョンだと感じるので…。

◆いつも自分は理由のわからない混乱や侘しさと、優柔不断で気持ちの変わりやすい人間だから…。
でも、それってもしかすると「誰か」が大衆をそうさせて操っていたとしたら…
 
 と、ポール・ウェラーはそんな状況を歌っているように思います。


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(Paul Weller)

Released in 1984
From the Album “Café Bleu”

*原詞の引用は太字

Daylight turns to moonlight,
and I'm at my best

Praising the way it all works
and gazing upon the rest

The cool before the warm,
the calm after the storm

Oh the cool before the warm,
the calm after the storm

I wish to stay forever,
letting this be my food
Oh but I'm caught up in a whirlwind
and my ever changing moods


昼の光が月明かりに変わり 俺の気分は最高
すべてうまくいくことを讃え 安らぎを見つめる
暖かさの前の冷たさ  嵐の後の静けさ
暖かさの前の冷たさ  嵐の後の静けさ
永遠に ここにいたいんだ  これを自分の糧にして
だけど俺ははまっちまうのさ
混乱といつもの自分の心変わりに…


Bitter turns to sugar,
some call a passive tune

But the day things turn sweet,
for me won't be too soon

The hush before the silence,
the winds after the blast

Oh the hush before the silence,
the winds after the blast

I wish we'd move together,
this time the bosses sued

Oh but we're caught up in the wilderness
and an ever changing mood


苦味も甘味に変わり 
それは無抵抗の屈服とも言われる
でも俺にとっちゃ
物事が甘くなる日はそう遠くない
静寂の前の静けさ  爆発の後の風
静寂の前の静けさ  爆発の後の風
一緒に動ければよかったけど 
今回は上司たちが訴えた
だけど巻き込まれてしまうのさ
侘しい思いと いつもの自分の心変わりに

Teardrops turn to children,
who've never had the time

To commit the sins they pay for
through another's evil mind


涙は子供たちに姿を変える
他人の邪悪な心を通して
罪を犯す時間は決してないけれど

The love after the hate
The love we leave too late
The love after the hate
The love we leave too late

I wish we'd wake up one day
and everyone feel moved

Oh but we're caught up in the dailies
and an ever changing mood


憎しみの後の愛
俺たちが残す愛は手遅れ
憎しみの後の愛
俺たちが残す愛は遅すぎるんだ
いつか目覚めて
誰もが感動してくれたらいいのに
ああだけど俺たちははかってしまう
新聞のニュースと自分の常に変わる気分に…

Evil turns to statues,
and masses form a line

But I know which way I'd run to
if the choice was mine

The past is our knowledge,
the present our mistake

And the future we always leave too late

I wish we'd come to our senses
and see there is no truth, oh

In those who promote the confusion
for this ever changing mood
yeah



悪は彫像に変わり 群衆は列を作る
でももし自分が選択できるなら
どちらの方向に逃げるかはわかっている
過去は俺たちの知識 現在は俺たちの過ち
そして俺たちはいつも
遅すぎる未来を手放すんだ

この常に気分を変える大衆に
混乱を助長するヤツらのなかに
俺たちが正気に戻って真実などないということに気づけたらいいのに…


(Words and Idioms)
praise 【他動】〔~を〕褒める、称賛する、(神を)たたえる
whirlwind
〔激しい〕突進、回転、混乱、壊滅的な力、破壊をもたらすもの
passive=受動性の、受身の、消極的な、活気のない、無抵抗の
cf.tune out 〈俗〉~に耳を貸さない、~を無視する
sue【他動】〔~を〕相手取って(賠償)訴訟を起こす、〔~を〕訴える、告訴する


日本語訳 by 音時

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◆この曲のSongfactsページにあった情報です。

リードシンガーのポール・ウェラーが作曲したこの曲は、核の脅威を匂わせるカーティス・メイフィールドへのオマージュである。ウェラーはモジョ誌に次のように語っている。
 「タイトルから始まったんだ。『My Ever Changing Mood』なんて素晴らしいタイトルだと思った。でも、核戦争についても歌っているんだ。『静寂の前の静けさ、爆発後の風』とか。たぶん、これまで僕が作った曲の多くと同じだと思う…最初は自分自身について歌っていたけど、飽きてきて、別のものに変えるんだ」


うむ、“The hush before the silence, the winds after the blast“って、核戦争の特徴なんだな…。やはりこの曲って社会的なメッセージを含んでいる曲なんだろうと思います。そんなことから、少し和訳には意訳を加えております…。

◆米国ではこちらの軽快なナンバーが全米29位まで上り詰めました。ポール・ウェラーの米国チャートでの最大のヒット曲ですね…(ザ・ジャムとソロアーティストとしてリリースしたものを含む)。




 アルバム「Cafe Bleu」は、この曲の成功もあって、米国でのタイトルは「Ever Changing Moods」に改名されました。

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