ビートルズの楽曲のなかで…リンゴの代表曲のひとつ「オクトパス・ガーデン」です。

この曲「オクトパス・ガーデン」はリンゴが単独で作った作品(ジョージがちょっと手伝ったという話)、アルバム「アビイ・ロード」に収録されています。曲のほんわかした感じや、歌詞がみんなで水のなか、ってところは「イエロー・サブマリン」の続編っていう雰囲気ですね。でも、「イエロー…」がレノン=マッカートニーの作品であるのにたいして、「オクトパス…」はリチャード・スターキー(リンゴの本名)の単独クレジットですので、注目です。

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Words & Music Richard Starkey

Released in 1969
From The Album“Abby Road”
*原詞の引用は太字



I'd like to be under the sea
In an octopus's garden in the shade
He'd let us in, knows where we've been
In his octopus's garden in the shade

できたら行きたいな 海の底へ
タコさんの庭にね ひっそりと
僕たちを入れてくれるさ
僕たちがどこにいたか わかってくれるよ
タコさんの庭でね 目立たずに

I'd ask my friends to come and see
An octopus's garden with me
I'd like to be under the sea
In an octopus's garden in the shade

友だちにも声をかけるよ
僕とタコさんの庭を見に行こうって
できたら海の底に 行きたいのさ
タコさんの庭にね ひっそりと

We would be warm below the storm
In our little hideaway beneath the waves
Resting our head on the sea bed
In an octopus's garden near a cave

嵐が吹いたってその下はあったかいよ
波の下の小さな隠れ家なんだ
海のベッドに頭を休めよう
洞窟のそばにあるタコさんの庭でね

We would sing and dance around
Because we know we can't be found
I'd like to be under the sea
In an octopus's garden in the shade

僕らは歌って踊るのさ
だって誰にも見つかりっこないからさ
行きたいのさ 海の底へ
タコさんの庭にね 誰にも知られずに

We would shout and swim about
The coral that lies beneath the waves
(Lies beneath the ocean waves)
Oh what joy for every girl and boy
Knowing they're happy and they're safe
(Happy and they're safe)

大騒ぎしながら泳ごうよ
波の下の珊瑚のあたりをね
(波の下に横たわってさ)
ああ 楽しいよ 女の子も男の子も
楽しくて安全だからさ
(楽しくて安全だ)

We would be so happy you and me
No one there to tell us what to do
I'd like to be under the sea
In an octopus's garden with you
In an octopus's garden with you
In an octopus's garden with you

きみと僕 きっととても幸せさ
ああしろこうしろ言う人もいないから
できたら行きたいな 海の底へ
タコさんの庭にね きみと一緒に
タコさんの庭にね きみと一緒に
タコさんの庭にね きみと一緒に…
(Words and Idioms)

in the shade=日陰に、目立たないで; 人に忘れられて.
coral=サンゴ

日本語訳 by 音時

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◆リンゴ「オクトパス・ガーデン」という絵本を出してるんですね。イラストは「Ben Cort」さんという方。

◆この曲のウィキペディアからの情報としては、

・リンゴはザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)の録音で一時離脱したときに、漁師との会話の中でこの曲の構想を思いついた。

・この曲に登場する「プクプクプク・・・」というたこが泡を立てたかのような効果音はジョン・レノンがコップの水をストローで噴きたてて作った。

・この曲はメンバー全員が演奏に参加しているが、当時のバンド内における中和剤的なリンゴの立場がうかがい知れる。リンゴらしいほのぼのとした曲調だが、歌詞の内容は「海の底へ逃げてしまいたい」と歌われており、ビートルズ内の殺伐とした雰囲気を表している。

とのことです。

確かに"In the shade"という言葉、タコさんの庭が「日陰にある」のかな?とも思ったのですが、"In the shade"には"目立たずに"とか"人から離れて"などの意味があるので、そんなリンゴの心境も表現されているのかもしれません。

◆映画「Let It Be」では、ピアノの前で"オクトパス・ガーデン"を製作している横にギターを持ったジョージが付き添ってる風景が見られます。



  ◆The Beatles - Octopus's Garden (Anthology 3 [Disc 2])