5月第2週の日曜日は「母の日」ということで、母の日にちなんだ曲…ということでバリー・マニロウのこの曲を紹介されていた方がいらっしゃったので調べて和訳してみました。
◆この曲「サンドラ」は、1974 年のアルバム「バリー・マニロウ II」(邦題は「哀しみのマンディ」)に収録された、バリー自身とイーノック・アンダーソンによって書かれた曲です。
この曲のWikipedia記事には、
ピアノベースのバラードであるこの曲は、若くして結婚したために逃した機会を振り返る孤独な主婦の声を歌ったもの
と書かれていました。
ダスティ・スプリングフィールドが1978 年のアルバム「イット・ビギンズ・アゲイン」でカバーしているようですね。
ちょっと意訳しましたが、歌詞にはこういう物語があり、この曲には、女性の生き方や母親への思いなどを重ねている人も多く、海外でも人気のある曲のようです。

(Barry Manilow, Enoch Anderson)
Released in 1974
From the Album “Barry Manilow Ⅱ”
*原詞の引用は太字
She's a great little housewife
Though sometimes she talks like a fool
But she helps at the store in the holiday rush
And she picks up the kids after school
And she puts down the phone
when her husband comes home
And she changes from mother to wife
'Til she feels the words hanging between them
And she hangs by her words to her life
彼女は偉大な一人の小さな主婦
話し方は時々ちょっと馬鹿みたいだけどね
混み合う休日には店を手伝っていて
学校が終わると 子供たちを迎えに行くんだ
彼女は電話を置くのさ
夫が帰宅するとね
そして彼女は「母」から「妻」へと変わる
二つの言葉の間にぶら下がる言葉を感じ
その役割を務めるのが自分の人生と思ってる
She says I swear
I love my husband, I love my kids
I wanted to be like my mother
But if I hadn't done it as soon as I did
Oh there might have been time to be me
For myself, for myself
There's so many things that she wishes
She don't even know what she's missin'
And that's how she knows that she missed
彼女は言う 誓って 私は夫を愛してる
子供たちを愛していると
私は 自分の母のようになりたかった
もし私がすぐに誰かの妻や母親にならなかったら
ああ「私」になる時間があったかもしれない
自分のために何かをしたり
自分のために時間を使ったり…
望むことはたくさんあるけど
彼女は何を失ったのが何かすらわかっていない
そして 彼女は自分が逃したことを知るんだ
She's a sweetheart, except when she's moody
It's hard to get through to her then
Depressed for a while when the youngest was born
Oh but that happens now and again
She might take a drink with the housework
Or when Michael's kept late at the shop
A Martini or two before dinner
But she always knows when to stop
魅力的な人さ ふさぎこんでる時を除けばね
そんな時は わかりあうのは難しいよ
末っ子が生まれたときは しばらく落ち込んでたよ
ああ だけど そういうことは時々起こるのさ
彼女は家事の合間に1杯飲むかもしれない
あるいは マイケルが店に遅くまで残ったときは
夕食前にマティーニを 1、2 杯かな
彼女は止め時をわかってて飲み過ぎたりはしない
She says I swear
I love my husband and I love my kids
You know I wanted to be like my mother
But if I hadn't done it as soon as I did
Oh there might have been time to be me
For myself, for myself
There's so many things that she wishes
She don't even know what she's missin'
And that's how she knows that she missed
彼女は言う 誓って 私は夫を愛してる
子供たちを愛していると
私は 自分の母のようになりたかった
でももし私が
すぐに誰かの妻や母親にならなかったら
ああ「私」になる時間があったかもしれない
自分のために何かをしたり
自分のために時間を使ったり…
望むことはたくさんあるけど
彼女は何を失ったのが何かすらわかっていない
そして 彼女は自分が逃したことを知るんだ
Oh they used to hold hands at the movies
Now it's seldom if ever they go
Once you've paid for the sitter
and parkin' the car
There's no money left for the show
She was doing the dishes
When a glass fell and broke on the tile
And she cut her wrist (quite by mistake)
It was real touch and go for a while
ああ 昔は二人 よく映画で手を繋いでたのさ
今じゃ 映画を観に行くことすら ないけどね
ベビー・シッターの料金を払って 車を駐車したら
ショーにかけるお金なんて 残らないんだ
彼女は皿洗いをしていて
コップが落ちて 床の上で割れてしまった時
彼女は手首を切ってしまった
(まったくの偶然の事故さ)
本当に一歩間違えば危ないケガだったよ
She says Oh God
I love my husband and I love my kids
You know I wanted to be like my, my mother
But if I hadn't done it as soon as I did
Oh there might have been time to be me
For myself, for myself
There's so many things that she wishes
She don't even know what she's missin'
And that's how she knows that she missed
彼女は言う 誓って 私は夫を愛してる
子供たちを愛していると
私は 自分の母のようになりたかった
でももし私が
すぐに誰かの妻や母親にならなかったら
ああ「私」になる時間があったかもしれない
自分のために何かをしたり
自分のために時間を使ったり…
望むことはたくさんあるけど
彼女は何を失ったのが何かすらわかっていない
そして 彼女は自分が逃したことを知るんだよ…
(Words and Idioms)
moody=むら気な、気分屋の、むっつりした、不機嫌な、ふさぎ込んだ
get through to ~に言いたいことが通じる、~に連絡がつく
日本語訳 by 音時

歌のタイトルになっている“サンドラ“はこの曲で語られる“主婦“のお名前でしょうか。
また「歌い手」の立場は単なる物語の「語り手」なのか、それともサンドラの息子?や関係者なのかは明らかにはなってませんね。
でも、バリーの歌声、そして物語の語り手の彼女にたいしての目は優しいなぁと感じています。ひとりの女性の生き方を尊重して敬意を表してるような。
◆ダスティ・スプリングフィールドがステージで語るように歌います…。
コメント
コメント一覧 (8)
音時
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音時
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音時
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音時
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音時
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ぼくは聴き込んではいないので、サンドラの物語の和訳が薄っぺらくないのか、掘り下げが足りなかったりしないかちょっと心配でしたが、、大丈夫な感じかな?
この曲が作られた当時はまだ女性の社会進出がそれほど注目されていなかったと思います。そんな時代考証も踏まえてみると、もう少し上手に訳せたらなぁと思ったりしております。
音時
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そんなバリーが同性愛者だと知ったときは、かなり驚きました。
(因みに自分も日本の某レズビアンシンガーのファンなので、理解はあると思っています)
1960年代には女性と結婚するも2年で離婚。1978年に今のパートナーと出会い、
彼はバリーのマネージャーとなり交際を深めていったようです。
しかし、現在と違い「LGBTQ」への理解が無かった1970年代後半に、
男と女の甘美なラヴソングを多数歌いつつ、ファンとセールスの事を思えば
さすがに「カムアウト」できず。かなりの葛藤があったようです。
2017年に「カムアウト」したとき、女性ファンの多くが祝福してくれて、
バリーはとても喜んだそうです。
自分は1979年の「ワン・ヴォイス」からがリアルタイムなので、
そのタイトル曲及び「Ships」「Sunday Father」は名曲ですね。
もちろん、ヒット曲の数々は後追いになりますが、それぞれ堪能しております。
彼のアルバム中の隠れた名曲の更なる発掘も、期待しております。
音時
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音時
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