先日の「全米トップ40愛好会」のオフ会(“THE”がタイトルに付く…)で、いつも奇抜なコスプレで会場を沸かせていただくヒロクシンさんが「緑色」のコスチュームでこの曲を紹介されました。
ヒロクシンさんがオージェイズが好きなことは色々なSNSの書き込みで承知していたのですが、この曲は知らなかったなぁ。 えっ“For The Love Of Money”(確かに“The”がついております)。1974年の最高位9位のヒット、邦題は「緑色の神様」って言うんだ…。
◆なんで“For The Love Of Money”が「緑色の神様」に?
歌詞に出てくる“mean green”という言葉…米国では「現金」のこと、なんですね。
ドル紙幣が「緑色」をしていることからそのように言われるようです。
→こちらのサイトをご覧ください。
(ちなみに)なんで米国ではドル紙幣が緑色なのでしょう?
→こちらのサイトをご覧ください。
・金に魂を売るんじゃない。
・金に頼るな 金で自分を変えるな。
というメッセージが歌われるこの曲、
歌詞に出てくる“Almighty dollar“→ドルは万能→万能の神→緑色の神様、となったんでしょうね!
うん、お金ってもちろんないよりはあった方がいいんだけど、しっかり働いてお金もらって相応に使っていくっていうのが僕にはやっぱり性に合ってるかな(^_^;)。

Writer/s: ANTHONY JACKSON, KENNETH GAMBLE, LEON HUFF
Released in 1974
US Billboard Hot100#9
From the Album “Ships Ahoy”(暁光の船出)
*原詞の引用は太字
Money money money money money
Money money money money money
Money money money money money
Money money money money money
Money money money money money
Money money money money money
金 金 金 かね カネ 金のこと
金 金 金 かね カネ 金のこと
Some people got to have it
Some people really need it
Listen to me y'all,
do things, do things, do bad things with it
You want to do things, do things, do things,
good things with it
Talk about cash money, money
Talk about cash money- dollar bills, y'all
そいつを手にせずにはいられない人たちがいる
そいつが本当に必要な人たちもいる
俺の言うことを聞いてくれ
やろう やろう するがいい
それを使って 悪いことをするんだ
やりたい やりたいのかい
そいつで良いことをさ
金だよ 金について話そうじゃないか
金のことを話そう ドルのことを みんなで
For the love of money
People will steal from their mother
For the love of money
People will rob their own brother
For the love of money
People can't even walk the street
Because they never know
who in the world they're gonna beat
For that lean, mean, mean green
Almighty dollar, money
金への愛のために
人々は母親から金を盗むんだ
金への愛のために
人々は自分の兄弟を奪うだろう
金への愛のために
人々は通りを歩くことすらできない
だって わかりはしないんだ
世界で誰が騙そうとしてるかなんて
そのちっぽけな 卑しい 現金のため
全能のドル 金のことを
For the love of money
People will lie, Lord, they will cheat
For the love of money
People don't care who they hurt or beat
For the love of money
A woman will sell her precious body
For a small piece of paper
it carries a lot of weight
Call it lean, mean, mean green
金への愛のために
人々は嘘をつき 騙すのさ
金への愛のためなら
人は気にしないのさ
誰かを傷つけたり殴ったりすることを
金への愛のために
女は自分の大切な体を売ろうとする
小さな紙の割には かなりの重みを持つんだ
そいつを
ちっぽけで卑しい“ミーン・グリーン“と呼ぼう
Almighty dollar
ドルは万能さ
I know money is the root of all evil
Do funny things to some people
Give me a nickel, brother can you spare a dime
Money can drive some people
out of their minds
金が諸悪の根源だとわかってる
人々に対して 馬鹿げたことをするのさ
5セントをくれ 10セント都合してくれよ
金のせいで頭がおかしくなっちまうヤツもいる
For the love of money
(No good, no good, no good)
For the love of money
(Don't sell your soul for the money, no, no)
For the love of money
(Lay down, lay down, women will)
金への愛のために
(良くないよ ダメさ 良くない)
金への愛のために
(金に魂を売っちゃいけないよ)
金への愛のために
(身体を投げ出すんだ 女性は…)
[Instrumental Break]
I know money is the root of all evil
Do funny things to some people
Give me a nickel, brother can you spare a dime
Money can drive some people
out of their minds
金が諸悪の根源だとわかってる
人々に対して 馬鹿げたことをするのさ
5セントをくれ 10セント都合してくれよ
金のせいで頭がおかしくなっちまうヤツもいる
Got to have it, I really need it
How many things have I heard you say
Some people really need it
How many things have I heard you say
Got to have it, I really need it
How many things have I heard you say
Lay down, lay down, a woman will lay down
For the love of money
カネがなきゃダメさ 本当に必要なんだ
おまえの言うことを何度聞いたことか
本当に必要な人もいるが
おまえの言うことは聞き飽きたぜ
持たなきゃ、本当に必要なんだ
おまえの言うことを何度聞いたことか
身体を投げ出す 女性は身体を投げ出したりする
金への愛のために
All for the love of money
Don't let, don't let, don't let money rule you
For the love of money
Money can change people sometimes
Don't let, don't let, don't let money fool you
Money can fool people sometimes
People! Don't let money,
don't let money change you
It will keep on changing,
changing up your mind
すべては金への愛のために
金に支配されるな 金に縛られ支配されるなよ
金への愛のために
金は時に人を変えることがある
金に騙されるんじゃない
金は時に人を騙すことがあるんだ
みんな! 金に頼るな
金で自分を変えちゃいけない
そいつは変わり続け おまえの心を変えるから
(Words and Idioms)
beat=〈米俗〉〔~を〕だます、詐欺にかける、だまし取る、詐取する
lean=〔予算などが〕余裕がない、限られている
mean green =((米俗))お金,現金
nickel 【名】 〈米〉5セント白銅貨
Brother, Can You Spare a Dime? 相棒10セント都合してくれねえか
lay down=〔人のために命などを〕犠牲にする、投げ出す
日本語訳 by 音時



◆アルバム原題は「Ships Ahoy」…「Ahoy」は、他船に挨拶する際に使用する古い言い方だそうです。
でもA面2曲めに収録されたタイトル曲“Ships Ahoy”は奴隷船について歌った曲で、アルバムジャケットも奴隷船に乗っているメンバー達をイラストで描かれたもの、ということです。「緑色の神様」はB面トップに収録されています。
オージェイズのメンバーと、プロデューサーのギャンブル&ハフが、音楽はビジネスと同時にメッセージを伝えるものと考えて、この社会的メッセージのあるアルバムを作成したとのことです。
◆冒頭のリフの部分、ボーカルにリバースエフェクトが使われています。これはジミー・ペイジが「胸いっぱいの愛を(Whole Lotta Love)で使ったヤツですね。
この曲のSongfactsページの解説であったのですが、この曲の主な貢献者は、シグマのエンジニアだったジョー・タルシアで、 彼はコントロールルームにイーブンタイドのフェイザーを設置したばかりで、オージェイズのジャクソンが演奏を始めると、タルシアはフェイザーを通して(ワウペダルを使って)ベースを録音しようとしました。
ギャンブルは、この曲を電波上で際立たせるユニークなサウンドを提供するこのエフェクトを気に入りました。タルシアはバックグラウンドボーカルにもエフェクトを追加し、エコーがボーカルに先立つリバースエコーを作成しました、と言われています。
◆ソウル・トレインのステージから「緑色の神様」。
コメント
コメント一覧 (2)
音時
が
しました
また 「緑色の神様」を取り上げて頂き感謝します。
詳しい内容が わかって さらにこの曲の深み・凄み
大切なメッセージが伝わってきます。
この曲がヒット中に 「全米トップ40」を
(親にうるさいと言われないように)
暗い灯りの中 音量を落として 聴いていたので
本当に恐い思いをした 忘れられない曲でした。
どうもありがとうございます(^^)/
音時
が
しました