1997年8月31日…イギリスのダイアナ元妃の突然のパリでの交通事故…本当に驚きました。36歳という若さで終えた生涯…。(R.I.P…)

ダイアナ元妃、事故死から26年。写真とともに振り返る苦悩と波乱に満ちた人生
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◆エルトンはアルバム「Goodbye Yellow Brick Road」に収録されていた1974年の“Candle In The Wind”をダイアナ元妃へのトリビュートシングルとして歌詞を変更して9月13日にリリースしました(この曲の全世界での収益はダイアナ元妃の慈善活動に寄付。「サムシング・アバウト・ザ・ウェイ・ユー・ルック・トゥナイト」との両A面シングルになります)

(この曲のオリジナルの和訳記事です。)
Candle In The Wind / 風の中の火のように~孤独な歌手、ノーマ・ジーン 1974


・全英シングル・チャートで1位(全英チャート史上最も売れたシングル)
・全米シングル・チャートで1位(ビルボード・ホット100で14週間首位)
*ギネスブックによれば物理的シングルとしては史上 2 番目の記録 (1942 年のビング・クロスビーの「ホワイト・クリスマス」に次ぐ) 最も売れたシングル)


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◆歌詞に出てくる“England’s rose”=「英国のバラ」。ダイアナ元妃はそのように呼ばれていたんですね。世界中で広範に慈善活動を行い恵まれない人への思いやりがあり、優雅で美しく、カリスマ性・スタイルもあり、よく知られていました。(その一方で、パパラッチも多く、ちょっとしたことでのスキャンダル記事も多かった…世界で一番多く写真を撮られ、記事にされた人間だったと言われています)

エルトンはダイアナ元妃とは親交が深かったようですね。
ダイアナ元妃の交通事故の1か月前、エルトンは良き友人であったファッションデザイナーのジャンニ・ヴェルサーチも失いました。 ヴェルサーチの葬儀で取り乱したエルトンを慰めているように見えるダイアナ元妃の写真も、世界中のニュースで大きく取り上げられました。

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Songwriter(s)
Elton John、Bernie Taupin

Released in 1997
US Billboard Hot100#1

*原詞の引用は太字

Goodbye England's rose
May you ever grow in our hearts
You were the grace that placed itself
Where lives were torn apart
You called out to our country
And you whispered to those in pain
Now you belong to heaven
And the stars spell out your name

さよなら 「英国のバラ」
私たちの心の中であなたが育ちますように
あなたは優雅そのものでした
人生が引き裂かれてしまいましたが
あなたは私たちの国に呼びかけ
そして苦しんでいる人たちに囁きかけました
いま あなたは天国に召されて
星たちがあなたの名前を綴ります

And it seems to me you lived your life
Like a candle in the wind
Never fading with the sunset
When the rain set in

And your footsteps will always fall here
Along England's greenest hills
Your candle's burned out long before
Your legend ever will

あなたは自分の人生を生きたように思えます
まるで 風にそよぐキャンドルのように
たとえ雨がふり始めても
夕日とともに決して色褪せない

そしてあなたの足跡はずっと
イングランドの緑豊かな丘に残ります
キャンドルはずっと前に燃え尽きても
あなたの伝説は永遠に続くでしょう

Loveliness we've lost
These empty days without your smile
This torch, we'll always carry
For our nation's golden child

And even though we try
The truth brings us to tears
All our words cannot express
The joy you brought us through the years

私たちが失った愛らしさ
あなたの笑顔のない虚しい日々
この灯りを私たちは大切に持っていきます
我が国の輝かしい子どもたちのために

だけど 私たちがどんなにこらえても
現実が 私たちの涙を誘うのです
あなたが何年も私たちにもたらした喜びは
どんな言葉でも言い表せません

And it seems to me you lived your life
Like a candle in the wind
Never fading with the sunset
When the rain set in

And your footsteps will always fall here
Along England's greenest hills
Your candle's burned out long before
Your legend ever will

自分の人生を生きたあなた それは
まるで 風にそよぐキャンドルのよう
たとえ雨がふり始めても
夕日とともに決して色褪せません

そしてあなたの足跡はずっと
イングランドの緑豊かな丘に残ります
キャンドルはずっと前に燃え尽きても
あなたの伝説は永遠に続くでしょう

Goodbye England's rose
May you ever grow in our hearts
You were the grace that placed yourself
Where lives were torn apart

Goodbye England's rose
From a country lost without your soul
Who'll miss the wings of your compassion
More than you will ever know

さよなら 「英国のバラ」
心の中で  これからも咲き続けますように
人生が引き裂かれてもしまっても
あなた自身が優雅そのものでした

さよなら「英国のバラ」
あなたの魂が失われたこの国から
誰も あなたの慈悲の翼を失ったりしません
それは あなたが思う以上に

And it seems to me you lived your life
Like a candle in the wind
Never fading with the sunset
When the rain set in

And your footsteps will always fall here
Along England's greenest hills
Your candle's burned out long before
Your legend ever will

Your footsteps will always fall here
Along England's greenest hills
Your candle's burned out long before
Your legend ever will

あなたの足跡はずっと
イングランドの緑豊かな丘に残ります
キャンドルはずっと前に燃え尽きても
あなたの伝説は永遠に続いていくのです

(Words and Idioms)
Spell out =スペルを言う、一文字ずつ綴る
torch 【名】 たいまつ、光明、点火棒、カンテラ、光

日本語訳 by 音時



◆ダイアナ元妃に捧げたこの“Candle In The Wind”の歌詞。エルトンとバーニーがノーマ・ジーン(マリリン・モンロー)に捧げたオリジナルからどう変えたのか考えてみると、エルトンがダイアナ元妃へどんな思いを持っていたのかが想像できます…。

僕個人の受け止め方の話となりますが、マリリンへ捧げた曲での“風のなかのキャンドル”は「今にも火が消えてしまいそうな存在」に思えます。それに対して、1997バージョンの“Candle”はいかに風が吹こうとも「燃え続ける存在」。

また、マリリンに対しては「雨がふり始めたとき誰にしがみつけばいいのか分からない」と孤独な姿を歌っていたのに対して、ダイアナ元妃には多くの友人や家族、そして国民が寄り添っている…愛された存在として…。

エルトンは、ダイアナ元妃に捧げた“Candle In Tne Wind”のこちらのバージョンは上記の葬儀の際以外には歌わなかった…と聞きます。


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