この曲はタイトルが“The One I Love”だし、サビで“Fire〜!”とシャウトしているので、間違いなく「俺が愛する大切なひと」について歌っていて、“Fire”は「俺の心はまだ燃えている」みたいなラヴ・ソングだと理解しておりました。

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This one goes out to the one I love
This one goes out to the one I've left behind
A simple prop to occupy my time
This one goes out to the one I love

これは俺の愛したひとに捧げる歌
これは置き去りにしてしまったひとに捧げる歌
時間つぶしに書いた他愛のないものだけど
これは俺の愛したひとに捧げる歌なんだ

Fire
Fire

燃えている
俺の心はまだ燃えてるんだ

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…みたいな感じかな。“This one”はこの歌そのもの、と解釈をして。


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しかし、この曲のWikipediaにはこんな風に情報が載っていて、びっくり(゚д゚)!

 このレコードは、「この曲は私が愛する人に捧げます」というリフレインの誤解に基づいて、ラジオ(リクエスト)で、愛する人に捧げる人気の曲となった。 しかし、同じ詩のその後の歌詞はラブソングの解釈と矛盾し、より暗く、より操作的なテーマを示唆している。(「私の時間を占有するための単純な小道具」)。

 1987年にマイケル・スタイプはローリングストーン誌に対し、「私はいつも自分自身にかなり自由な解釈をさせてきた。この時点ではラブソングだと思われたほうがいいかもしれない」と語った。しかし、同誌1988年1月号のインタビューでは、 ミュージシャン誌で彼はこの曲が「信じられないほど暴力的」であると述べ、「この曲が人間を何度も何度も利用することを歌っているのは明らかだ」と付け加えた。
ムムム…。

でも下のこの曲のPV(これまで見たことがありませんでした)を見たら…それは確信に変わりました。

ビデオのなかでは、“Fire”が歌われるところで、火花が散ります…これって拳銃での発砲、ですよね。
ああ、“Fire”ってそういうことなのか。

・で、「信じられないほど暴力的」であり「何度もひとを利用することを歌っている」ということは…。





Songwriter(s) Bill Berry、Peter Buck、Mike Mills、Michael Stipe

Released in 1987
US Billboard Hot100#9 
From the Album “Document”

*原詞の引用は太字

This one goes out to the one I love
This one goes out to the one I've left behind
A simple prop to occupy my time
This one goes out to the one I love

こいつは俺の惚れたヤツにくれてやる
こいつは俺が置き去りにしたヤツにくれてやる
時間つぶしに都合のいい ただのモノにすぎないのさ
こいつは俺の惚れたヤツにくれてやる

Fire
Fire

ぶっ放せ
ぶっ放せ


This one goes out to the one I love
This one goes out to the one I've left behind
A simple prop to occupy my time
This one goes out to the one I love

こいつは俺の惚れたヤツにくれてやる
こいつは俺が置き去りにしたヤツにくれてやる
時間つぶしに欠かせない ただのモノにすぎないんだ
こいつは俺の惚れたヤツにくれてやる

Fire (she's comin' down on her own, now)
Fire (she's comin' down on her own, now)

ぶっ放せ(彼女は自分に罰を与えてる)
ぶっ放せ(彼女は自分で人生の幕を下ろす)

This one goes out to the one I love
This one goes out to the one I've left behind
Another prop has occupied my time
This one goes out to the one I love

こいつは俺の惚れたヤツにくれてやる
こいつは俺が置き去りにしたヤツにくれてやる
俺の心には もう別なひとが現れたから
こいつは俺の惚れたヤツにくれてやる

Fire (she's comin' down on her own, now)
Fire (she's comin' down on her own, now)
Fire (she's comin' down on her own, now)
Fire (she's comin' down on her own, now)


ぶっ放せ(彼女は自分に罰を与えてる)
ぶっ放せ(彼女は自分で人生の幕を下ろす)
ぶっ放せ(彼女は自分に罰を与えてる)
ぶっ放せ(彼女は自分で人生の幕を下ろす)


(Words and Idioms)
occupy + time=時間を埋める、時間つぶし
prop=支柱、〈話〉支持者、《one's ~》頼りになる人
come down on 句動=~に不意に襲いかかる、~を急襲する、~を罰する、
~に罰を与える、取り締まる、~の幕が下りる
日本語訳 by 音時


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…どうでしょう。「信じられないほど暴力的」であり「何度もひとを利用することを歌っている」という解釈になりました…。


 “prop”には「支柱」=“支えになっているもの”と同時に「頼りになる人」という人間の意味もあるようですので、“another prop”は、代わって別な人間が現れた(別なひとに夢中になってしまった)という解釈を取りました。

 “Fire”のバックでベースのマイク・ミルズが歌ってる歌詞 “she's comin' down on her own, now)“の解釈は悩みました。
ただ“come down on“ には、いろんな意味があるようなので、ダブル・ミーニングもあるのかな?なんて都合よく考え(^_^;)ました。

正解かどうかはわからないのですが、マイケル・スタイプが言ってることとの関係では、こんな解釈なのかなと思っています。

◆2016年にマイケル・スタイプはモジョ・マガジンのインタビューで次のように答えています。今のところ、これが最新のコメントのようですね。(この曲のSongfactsページより)

 2016年にモジョに語ったスタイプは、多くの人が皮肉で意地悪な歌詞を率直なラブソングだと誤解していることに全くがっかりしていないと語った。 「もともとこの曲が好きではなかった」と彼は説明した。 「残酷すぎると感じた。この感情を世に出すのは難しすぎると思った。でも、人々はそれを誤解していたので、大丈夫だった。今はラブソングだから、大丈夫だ」。

◆この曲の“Songmeanings”のページ(いろんな人が自由にその曲の解釈について語り合うページ)では、この曲を“ラブソング”であるとして自分の解釈を述べている方がいらっしゃいます。一番支持されている方の解釈は次のようなものです。

 上記スタイプのコメントを見てしまうと、好意的に取りすぎかもしれませんが、僕もうなずいてしまいました。

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Iここでは私は少数派のようですが、この曲が「偽りの愛」や「憎しみ」などについての曲であるとは思いませんでした。 それは私の個人的な経験によるものかもしれません。

それは、あなたが何か(何かをしていても、これを歌っていても)をしながら、あなたが最も愛した人、もう一緒にいない人のことを考えているようなものだと思います。この場合はおそらくあなた自身のせいです(私が別れた人) 。 一種の「あなたがここにいればよかった」という感情。 あなたがすることは何でも、あなたがしていることすべてに参加してくれるこの人がここにいてくれるといいのにという意味で、「あなたが愛する人のために行動する」のです(言い換えれば、「これ」は曲を意味する必要はなく、それは可能性があります) 何でも)。 私にとってこの曲は執着的な愛についての曲です。

そして、「Prop」はその人ではなく、愛する人、一緒にいられない人のことを忘れようとして時間を埋めるものです。 最後のバリエーションでは、それが何であれ、Prop が彼の時間の一部を占めているが、その気持ちは変わっていない、とだけ述べています。

そして「Fire…!!!」 私にとって、それは、自分が持っていたものと、今はもうなくなってしまったものを恋しく思うことしかできないというこの立場にいる苦しみを表しています。 まさに内側から燃え上がるような感覚です。 特にMSのアコースティックバージョンでのこの曲の歌い方。 それは憎しみに満ちているわけではなく、むしろ極度の痛みに近いものだと思います。

自分の結婚式には絶対にしたくないけど、その一方で、この結婚式では愛が完全に本物だと思うし、あまりにも本物すぎるとさえ思う。 それは執着です。

これについての私の見解です。


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◆雨のなか、スゴいライブだ。マイケル・スタイプの化粧は何の意味なんだろう。