わわっこのPVなんでしょう。精神科に入って怯えてる若者。その横で怪しい人間たちがいろいろ。
この曲はラジオ番組「全米トップ40」が終わった後にやっていた「全英トップ20」でチャートインしていた曲。DJは大貫憲章さんと今泉恵子(当時のお名前)さんがやっていらっしゃいました。
◆この曲“Making Plan For Nigel”ですが…面白いタイトルだなと思いました。
親が息子ナイジェルへの思いを語ってる…形式なんですね。この両親は誰に話しているのでしょうか?まあ…過保護で干渉しすぎ、の親たちなのですが。
この曲が書かれた背景について、XTCのメンバーでこの曲を始め多くの曲のソングライティングをしてるコリン・モールディング(Colin Moulding)がこう語っておりました。
(The Guardian :How we made: XTC on Making Plans for Nigel)
(僕が和訳していますのでいまいち正確ではないかもしれません。興味のある方は原文の方を読んでみてください)
“Making Plans for Nigel“ は、ちょっと見栄っ張りな人物について、アラン・ベネット風の物語を試みたものなんだ。僕の学校にはナイジェル“ス“がいたんだ。 名前がとても英語っぽい感じがしたよ。
“グラハム(XTCのメンバーの名前)や“コリン”が歌に出演するなんて想像もつかないよ。最初にタイトルが決まり、残りもすぐに決まったよ。 午後には全曲を完成させたんだ。
アラン・ベネットは英国の劇作家。僕は読んだことないのですが、この方のページによると「英国流ユーモア」のある作家であるとのこと。上のコリンのコメントからすると、子どものとき学校にいた典型的なタイプの少年を主人公にした、ということでしょう。(Nigels、と「ナイジェルたち“と複数にしていることからそう解釈しました)
さて、ナイジェルとその両親の物語はどうなってる…??

Songwriter(s) Colin Moulding
Released in 1979
UK Single Chart #17
From the Album “Drums and Wires”

*原詞の引用は太字
We're only making plans for Nigel
We only want what's best for him
We're only making plans for Nigel
Nigel just needs that helping hand
私たちはナイジェルのために計画を立ててるだけ
私たちは彼にとって最善のものだけを望んでる
私たちはナイジェルのための計画を立ててるだけ
ナイジェルはただ助けの手を必要としてるのよ
And if young Nigel says he's happy
He must be happy
He must be happy
He must be happy in his world
幼いナイジェルが幸せだと言うなら
きっと幸せにちがいない
彼はきっと幸せなのよ
彼は幸せなの 自分の世界では
We're only making plans for Nigel
He has his future in a British Steel
We're only making plans for Nigel
Nigel's whole future is as good as sealed, yeah
私たちはナイジェルのための計画を立ててるの
彼の未来は“ブリティッシュ・スティール“にあるの
私たちはナイジェルのための計画を立ててるだけ
ナイジェルの未来はすべて保証されたも同然よ
And if young Nigel says he's happy
He must be happy
He must be happy
He must be happy in his world
まだ幼いナイジェルがハッピーと言うなら
そうに違いない
彼は幸せなの
幸せに違いない 彼の世界のなかでは
Nigel is not outspoken
But he likes to speak
And he likes to be spoken to
(in his world)
Nigel is happy in his work
(in his world)
Nigel is happy in his work
(in his world)
ナイジェルは率直に物を言わないけど
話すのは好きなのよ
そして話しかけられるのも好き
(彼の世界では)
ナイジェルは自分の仕事に満足してる
(彼の世界では)
ナイジェルは自分の仕事に満足してる
(彼の世界では)
We're only making plans for Nigel
We only want what's best for him
We're only making plans for Nigel
Nigel just needs this helping hand
And if young Nigel says he's happy
He must be happy
He must be happy
He must be happy in his world
まだ幼いナイジェルがハッピーと言うなら
そうに違いない
彼は幸せなの
幸せに違いない 彼の世界のなかでは
[Guitar Solo]
We're only making plans for Nigel
We only want what's best for him
We're only making plans for Nigel
Nigel just needs this helping hand
ナイジェルのために計画を立ててるだけ
彼にとって最善のものだけを望んでるの
ナイジェルのための計画を立ててるだけよ
ナイジェルはただ助けの手を必要としてる
We're only making plans for Nigel
He has his future in a British Steel
Steel, steel, steel, steel, steel, yeah
ナイジェルにとって幸せなプランよ
ブリティッシュ・スチールに彼の未来があるの
鉄鋼業にね 鉄 鉄 鉄…
We're only making plans for Nigel
Nigel, Nigel, Nigel, Nigel
Nigel, Nigel, Nigel, Nigel
Nigel, Nigel, Nigel, Nigel
Nigel, Nigel, Nigel, Nigel
ナイジェルのためなのよ
ナイジェル
ナイジェル
ナイジェル
日本語訳 by 音時
◆歌詞に出てくる“British Steel”。これはイギリスの製鉄会社の名前。
ウィキペディアによると、第二次世界大戦後に国営企業体として発足後、幾度となく分離、合併、買収により名称や経営母体が変わってきた経緯があり、その時々ブリティッシュ・スチールの名が用いられた。
とあります。
この記事の最初の方にある、この曲の背景についてコリンが語っているコメントにも、
(前略)僕はナイジェルがオフィスで働いていることを想像したけど、トップの職ではなく、おそらく中間管理職ってとこだろうな。 1970年代、ブリティッシュ・スチール社は労働争議でニュースになっていたから、ナイジェルには「ブリティッシュ・スチール社での将来」を与えることにしたんだ。
とあります。製鉄業の全盛期の頃、そこで職につければ将来安泰、といったような幻想があったんでしょうね。歌詞でも“Steel,Steel,Steel…”というつぶやきがあります…(-_-;)。
ちなみに“ブリティッシュ・スチール“は2019年5月に「経営破綻」という報道がありました。
英ブリティッシュ・スチール、経営破綻(Reuters)
◆「XTC」というグループ名も僕はこの時初めて知って、この曲は聴いたけど、あとは知りません(^_^;)。
生活や社会のことをポップな曲に仕上げるXTC。面白いグループですね。2005年に活動も休止しているようですが、今度他の曲も聴いてみようかな。
ちなみに、このグループ名は「ECSTASY」(エクスタシー)をもじったもの、とウィキペディアにありました。また、この曲の邦題、初めて知りましたが“がんばれナイジェル”だって!なんとまあ。

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