アルバム「イマジン」のラストは、陽気なこの曲“オー・ヨーコ“で閉じられます。
ジョンが吹きまくる(!)ハーモニカ、ピアノはニッキー・ホプキンス、コーラスにはフィル・スペクターも参加しているそうです。このジョンのはしゃぎっぷり!
◆この曲はシングルにしては?という話もあったそうですが、ジョンがそれは恥ずかしいよ…と断ったらしいです(ジョン、正解です)(^o^)
僕は曲を通じて自分を表現してるんだ。この歌もそうさ。これはとても人気のあった作品で、みんながシングルにしたがった。だけど僕は何となく恥ずかしくてきまりが悪かったんだ。きっとこの曲の中ぼ僕のイメージが、タフでハードボイルドで、口をひらけば辛辣なロックンローラーというのじゃなかったからじゃないかな。わかるだろう?(John Lennon Playboy Interview)
歌詞はまあ露骨にヨーコに愛を誓う歌ではあるのですが、シンプルな歌詞に陽気な演奏があって、このアルバムのクロージングを爽快感があるものにしていると思います。
夜中だって、入浴中でも、髭を剃りながら、夢のなかで、雲のなかで…
いつだってきみの名を呼ぶ(きみのことを考えるってことかな)
そして、ヨーコに伝えたいことは…
僕の愛がきみを“Turn you on”させる、ということ。
“turn someone on”は、ビートルズの“a day in the life”のなかでもジョンはキーフレーズ?のように使っていましたね。この曲の場合は…ドラッグをほのめかした、とか、世界を目覚めさせたい…とか色んな意味で使われたと僕は解釈しました。(こちらの記事をご参照)
でもこの“Oh YOKO”では純粋に愛する相手に使われていると思いました。
YOKOをいつものYOKOにする、YOKOを元気づける、のは僕の愛なんだ、と胸を張るジョンの姿をイメージしました。
LP「イマジン」はこの曲で終了。お付き合いありがとうございました!

(John Lennon)
Released in 1971
From the Album “Imagine”
*原詞の引用は太字
In the middle of the night
In the middle of the night, I call your name
真夜中に
真夜中に 僕はきみの名前を呼ぶんだ
真夜中に 僕はきみの名前を呼ぶんだ
Oh Yoko
Oh Yoko
My love will turn you on
ああ ヨーコ
ああ ヨーコ
僕の愛がきみを刺激するのさ
In the middle of a bath
In the middle of a bath, I call your name
お風呂に入る
お風呂に入って 僕はきみの名前を呼ぶよ
Oh Yoko
Oh Yoko
My love will turn you on
My love will turn you on
ああ ヨーコ
ああ ヨーコ
僕の愛がきみを元気にさせる
In the middle of a shave
In the middle of a shave, I call your name
ひげを剃りながら
ひげを剃りながら 僕はきみの名前を呼ぶ
Oh Yoko
Oh Yoko
My love will turn you on
ああ ヨーコ
ああ ヨーコ
僕の愛がきみをその気にさせるのさ
In the middle of a dream
In the middle of a dream, I call your name
夢を見ながら
夢を見ながら 僕はきみの名前を呼ぶ
Oh Yoko
Oh Yoko
My love will turn you on
My love will turn you on
Alright
ああ ヨーコ
ああ ヨーコ
僕の愛がきみを元気づける
僕の愛がきみを元気づける
ああ ヨーコ
僕の愛がきみを元気づける
僕の愛がきみを元気づける
Right!
In the middle of a cloud
In the middle of a cloud, I call your name
雲のなかで
雲のなかで 僕はきみの名前を呼ぶのさ
Oh Yoko
Oh Yoko
My love will turn you on
Oh Yoko
Oh Yoko
Oh Yoko
Oh Yoko
ああ ヨーコ
ああ ヨーコ
僕の愛がきみをきみらしくさせる
ああ ヨーコ
ああ ヨーコ
ああ ヨーコ
ああ ヨーコ
日本語訳 by 音時

ああ ヨーコ
ああ ヨーコ
僕の愛がきみをきみらしくさせる
ああ ヨーコ
ああ ヨーコ
ああ ヨーコ
ああ ヨーコ
日本語訳 by 音時

◆Wikipediaにはこんな情報もありました。
レノンは1968年、ビートルズのインド訪問中にこの曲を書き始めたが、完全に完成したのは3年後の『イマジン』のセッションになってからだった。メロディはロニー・ドネガンの「ロスト・ジョン」にインスパイアされたもので、レノンはこの曲が好きでよく演奏していた。
ロニー・ドネガン(Lonnie Donegan)のプロフィールを調べてみました。
プロフィール
1931年英国生まれ。50年代に英国で大流行したスキッフルの第一人者。55年発表の「ロック・アイランド・ライン」が半年間に300万枚という大ヒット。58年から62年まで英チャート"トップ30"に34曲を送り込むという偉大な記録を残し、ビートルズをはじめ、エリック・クラプトン、ヴァン・モリソンら後のUKポップ・シーンに多大な影響を与えた。2002年11月に71歳で死去。
2012/08/30 (2018/03/08更新) (CDジャーナル)
うむ、ここから着想を得た、というのはわかるな。
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