アル・スチュワートのこの曲“Midnight Rocks”が収録されたアルバムは「24キャロッツ」(24 Carrots)というタイトルで、アルバムジャケットに24本の人参(Carrots)が印刷されています!
でも、ジャケットには“Parrots”と印刷されていて、「P」を消して「C」にしているんです。
“Parrots”=オウムですね。ジャケット裏には「24羽のオウム」が載ってますよ。
それでもって海外盤“Midnight Rocks”のシングルジャケットは、ニンジンを🥕を持ってオウムと一緒ににやけるアル…!(色が赤いけどにんじんでしょう)
Songwriter(s) Al Stewart, Peter White
Released in 1980
US Billboard Hot100#24
From the Album “24 Carrots”
*原詞の引用は太字
You say with best intention
Let's throw away convention
Set sail across the water
To find the tides of fortune
I say please understand it
Don't let our love be stranded
Upon the midnight rocks
Upon the midnight rocks
きみが誠意を込めてこう言うんだ
“古いしきたりは捨てましょう“
“最高の幸せを見るけるために
帆を張って 海へ漕ぎ出しましょう”
僕は言う“お願いだ わかってくれ”
僕たちの愛を海で座礁させないで
真夜中の岩の上で
真夜中の岩の上で
You say there's no endeavour
We couldn't try together
No storm we couldn't weather
We'll ride the wind forever
I hear the words you've spoken
Don't let our love be broken
Upon the midnight rocks
Upon the midnight rocks
きみが言う
“努力して一緒にやってみよう“って
“乗り越えられなかった嵐はないわ“
“永遠に風に乗って行きましょう“
きみが話した言葉は確かに聞こえる
でも僕たちの愛を壊さないでよ
真夜中の岩の上で
真夜中の岩の上で
Ah, you know you know it's easy
Ah, to let it go believe me
Ah, you know, you know you feel it
Ah, don't lose it when you need it
ああ わかってるよね 簡単なんだ
ああ 流れに任せるのさ 僕を信じて
ああ わかってる きみもそれを感じてるんだ
ああ 失くさないで 愛が必要なときに
I know that fascination
With living each sensation
In your imagination
There is no hesitation
I know your mind is turning
Don't let our love lie burning
Upon the midnight rocks
Upon the midnight rocks
五感を大切にして生きる魅力は
僕だってわかってる
きみの想像力には
何の迷いもないんだね
きみの心は変わりつつあるんだ
僕たちの愛を燃え上がらせないでよ
真夜中の岩の上で
真夜中の岩の上で
I know that fascination
With living each sensation
In your imagination
There is no hesitation
I say please understand it
Don't let our love be stranded
Upon the midnight rocks
感動して生きる魅力は
僕にだってわかってる
きみの想像力には
迷いはちっともないんだね
僕は言う お願いだわかってよ
僕たちの愛を路頭に迷わせないで
何も見えない 真夜中の岩の上で
(Words and Idioms)
with the best of intentions 誠心誠意(で)
convention 【名】 〔集団内の〕因習、しきたり、慣習、慣例
set sail 帆を張る、出帆する
in the tide of fortune 幸運の絶頂期
stranded 【形】 〔船が〕座礁した 〔人・乗り物などが〕動けなくなった、足留めを食らった、立ち往生した
endeavor 【名】 〔決然とした〕努力
日本語訳 by 音時
◆この曲の解釈…うーん、難しいです(^_^;)。
愛の理想を語る彼女と、流れに任せていけばいいとする主人公。
理想を追って自分たち らしさを失ってしまっては愛はうまくいかないってことなのかな。
「真夜中の石」=大きな岩があっても夜には見えない。したがって、夜の船の航海ではぶつからないように注意が必要です。
彼女の求める理想って…真夜中に航海するようなもの(目に見えないけど猪突猛進に進む)。大きな岩にぶつかったら座礁・難破してしまいます。
“Midnight Rocks”って、見えない社会のなかで待ち受ける障害、ってところなのかな。
◆このアルバム、アル・スチュワート単独ではなく、「Al Stewart and Shot In The Dark」というアーティストクレジットになっています。
「Shot In The Dark」はアルのバックバンドをやっているグループ名で、冒頭の動画などで演奏しているのが「Shot In The Dark」ですね。
こちらの方のWebページにちょっと載っておりました。共有いたします。
(こちらクリック)
コメント
コメント一覧 (4)
音時
がしました
今回自信はないのですが、自分なりの解釈ができてホッとしています。でもアルの真骨頂というと、時代や歴史を行ったり来たり、少し不思議な曲なんだろうなあと思います。
音時
がしました
「彼女の言葉に戸惑う主人公の歌」と考えると意味が通じます。
彼女は理想の愛を求めている。それで…。「古いしきたりは捨てましょう」「永遠に風に乗って行きましょう」と言っている。
主人公はそんな直球勝負の彼女に対して、「大きな岩にぶつかっちゃうよ」と考えている。
それで、「真夜中の岩」というタイトルになるわけですね。なるほど。素晴らしい解釈だと思います。
この曲が、今まで以上に好きになれました。
音時
がしました
やっと24キャロッツを取り上げて頂きありがとうございます。
アル スチュアートのシングルがヒットしたということは日本ではなかったと記憶しているので、彼を聴くということはアルバムを聴くと同義語だと思ってまして、これはレンタルレコード店で借りて来てメチャクチャよく聴きました。
前作はFM番組をエアチェックしました。前作はベルサイユ宮殿にトマスモアで、今作はコンスタンチノープルにマーリンですもんね。なんかとても時代がかった作品だなあと思いつつも、曲自体は洗練されていてこれもアランパーソンズ効果かなとも思ったものでした。
ミッドナイトロックスがシングルカットされていたことは知りませんでした。音時さんのサイトに何度か書かせて頂いたことですが、間奏にサックスのソロが入る80年テイスト溢れる(ということは私が大好きな)良い曲でした。
音時
がしました