ゴーゴーズはVocalistのベリンダ・カーライルが有名で、ソロでも成功していますが、そのゴーゴーズで黒髪のショートカットでいつもステージで元気だったギタリスト、覚えてませんか?
ステージでいうと向かって一番右側、下の動画(Our Lips are Sealedでも飛び跳ねて!ます)





彼女がジェーン・ウィードリン。この曲“ラッシュ・アワー”はそのジェーンが出したソロアルバム「Fur」(セカンドアルバム)からのTop40ヒッツでした。Billboard Hot100で9位、全英シングル・チャートで12位、アイルランドで8位を記録しています。

◆ジェーンは60年代のポップソングが大好き!と言っています。この曲“ラッシュアワー”も恋のときめきを楽しく表現してますよね。

この曲のSongfactsにジェーンのコメントが掲載されていました。

  私は、偉大なソングライターでありプロデューサーでもある友人のピーター・ラフェルソンと一緒に仕事をしてたの。私たちは曲を書くのに“素晴らしい化学反応“を起こしてたのよ。曲を書くにも本当に早く、間違いなく1時間以内に書いていたわ。苦労せずにすぐに頭から流れ出てくると、それは 良い曲の証 よね。
 ある日、私はロサンゼルスを車で運転していて渋滞に巻き込まれ、「ラッシュアワー」という言葉が頭に浮かび、その表現がどのように聞こえるかについて少し考えていたの 「ラッシュアワー」という曲は、実際とは逆の意味になるわ。急いでいるように聞こえますが、実際には「ドラッグ」のようなものです。それで、「ラッシュアワー」という曲にしたら面白いかもしれないという考えで頭の中で遊び始めました。」 それで私はタイトルを持って彼のところへ行きました。
 私はこの曲がとても好きで、本当に本当に100%ポップ、ポップソングに夢中なの。バブルガムに非常に影響を受けているわ 。60年代の音楽。アーチーズやトミー・ジェームスのように、素晴らしい音楽がたくさん書かれていて、超素晴らしいポップ・シングルば。それは私がずっと書きたいと熱望していたもので、この曲(ラッシュ・アワー)はそれに近づいていると思う。

 (ジェーン・ウィードリンへのインタビュー全文はこちらです。)



Songwriter(s) Jane Wiedlin, Peter Rafelson

Released in 1988
US Billboard Hot100#9
From the Album “Fur”

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*原詞の引用は太字

Something's coming over me
I'm so dizzy I can't see
Can't make out the forest for the trees

My heart is beating faster now
As the traffic's slowing down
And suddenly I'm all alone with you

何かが私に迫ってきてる
めまいがして 見えなくなってる
何が起きてるのかわからないわ

ハートがドキドキ 鼓動が速くなる
ちょうど 交通量が減ってきたところ
そして突然 私はあなたと二人きり

It's so good
Baby when you're at the wheel
I can't believe the way I feel
It's such a rush
Just being with you

とってもいいの
ベイビー あなたがハンドルを握るとね
この気持ち 信じられないわ
朝のラッシュみたいよ
ただあなたと一緒にいるだけで

Ooh you send me
We're driving in the rush hour
Ooh you send me
You take me to the rush hour
Ooh you send me
You got me in the rush hour

ああ あなたは私を送り込むのね
ラッシュアワーにドライヴするみたい
ああ あなたのなすがまま
私はラッシュアワーに突入なのよ
ああ 私はあなたに夢中なの
ラッシュアワーに閉じ込めちゃうの

Feel it getting hot in here
Feel me getting close to you dear
Slow motion moving you, moving me

感じるわ  この場所 熱くなってるの
感じてよ  私があなたに近づいてるの
スローモーションであなたと私を動かすの

Now your lips are touching mine
And in your eyes that certain shine
Honey, I know just where you're taking me

あなたの唇が私の唇に触れて
そしてあなたの瞳の中の その確かな輝きで
ハニー あなたが私をどこへ連れて行くかわかってる

It's so good
Baby when you're at the wheel
I can't believe the way I feel
It's such a rush
Just being with you

気持ちいいのよ
ベイビー あなたがハンドルを握るとね
この気持ち 信じられないわ
朝のラッシュみたいよなの
ただあなたと一緒にいるだけで

Ooh you send me
We're Driving in the rush hour
Ooh you send me
You take me to the rush hour
Ooh you send me
You got me in the rush hour

ああ あなたは私を送り込む
ラッシュアワーにドライヴするみたい
ああ あなたのなすがまま
私はラッシュアワーに突入なのよ
ああ 私はあなたに夢中なの
ラッシュアワーに閉じ込めちれちゃうの

(Words and Idioms)
 Can't see the forest for the trees=全体像が掴めていない
send me(スラング)爆笑させる、夢中にさせる

日本語訳 by 音時

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はい、ジェーンのインタビューを参考に意訳してみました。

ジェーンは“ラッシュ・アワー”について“急いでいるよう”に見えて、実際は“ドラッグ”のようなものとコメント!?  はい、あと、僕は電車通勤なので「ラッシュアワー」というと満員電車のイメージなのですが、ここは「車を運転」している人にとっての「ラッシュアワー」をイメージしなくてはいけません。
 
 冒頭、主人公の彼女は恋の予感?に胸がドキドキ、そして「木を見て森を見ず」の状態になっています。そこで「あなたがハンドルを握る」(恋の行方おまかせコース!)と気持ちいい。でも、あなたは私を(You send me)。「ラッシュアワー」に送り込んでしまう。
 ラッシュアワーはもう右なんだか左なんだかあれやこれやどうしていいものか?そして身体は熱くほてってくる…まあ、そういうことなんだろうと思います。比喩表現ですね。
 (僕は「ドラッグ」経験はないので、「ドラッグみたい」はあくまでも想像です…)(^_^;)。


◆「Rush Hour」を歌ったジェーンにインタビュー。ジェーン、声が可愛いな。




◆先日のハワード・ジョーンズの来日公演で歌ってくれた「Tommorow is now」。ハワードのアルバム「People」収録の曲なのですが、この曲の作者がジェーン。やはり楽しいポップソングです。