アルバム「Storm Front」からの"Shameless"です。
きみに恥も外聞もなく夢中になっている…こういう表現のラヴソングもあるんですね。
◆1989年、ビリーはこれまでのバンドメンバーと別れ、フィル・ラモーンではないプロデューサーのもとでアルバムを作ろうとしました。最初はヴァン・ヘイレンのエディ・ヴァン・ヘイレンに依頼したそうなのですが、これは実らず。しかし、代わりに招かれたのは、フォリナーのミック・ジョーンズで、その結果アルバム「ストーム・フロント」は分厚いサウンドとなりました。
また1987年にはソビエト連邦でのライヴを経験し、そのときのライヴはアルバムにもなっていますね(コンツェルト・ライヴ・イン・USSR)。私生活では1985年にクリスティ・ブリンクリーと結婚。こうしたことが歌詞やサウンドでも反映しています。
また1987年にはソビエト連邦でのライヴを経験し、そのときのライヴはアルバムにもなっていますね(コンツェルト・ライヴ・イン・USSR)。私生活では1985年にクリスティ・ブリンクリーと結婚。こうしたことが歌詞やサウンドでも反映しています。
Songwriters JOEL, BILLY
Lyrics c Universal Music Publishing Group
Released in1989
US Billboard
Hot Adult Contemporary Tracks #40
From The Album"Storm Front"
*原詞の引用は太字
Well I'm shameless
when it comes to loving you
I'd do anything you want me to
I'd do anything at all
そう 僕は恥知らずさ
きみを愛することとなったら
きみを愛することとなったら
きみが僕にしてほしいことはなんでもやる
どんなことでもやるんだ
And I'm standing here
for all the world to see
There ain't that much left of me
That has very far to fall
僕はここに立っている
世間の目が僕を見ているよ
僕にはもう何も残っていないんだ
すでに評判も落ちているから...
You know I'm not a man who has ever been
Insecure about the world
I've been living in
I don't break easy
I have my pride
But if you need to be satisfied
わかってるよね 僕はそんなヤツじゃない
生きてきた世界に
不安を感じたりしないんだ
簡単には倒れない
僕にはプライドがある
でもきみが
満足する必要があるって言うのなら…
I'm shameless,
baby I don't have a prayer
Anytime I see you standing there
I go down upon my knees
僕は恥知らずって言われてもいい
ベイビー 僕は祈ったりしないけど
いつだってそこに立ってるきみの姿を見れば
ひざまずいてお願いしてしまう
And I'm changing,
I swore I'd never compromise
But you convinced me otherwise
I'll do anything you please
僕は変わったんだ
これまで決して妥協なんてしなかったけど
きみがそのほかのことで
僕を信じさせてくれた
僕はきみが喜ぶのならなんだってする
You see in all my life I've never found
What I couldn't resist
what I couldn't turn down
I could walk away from anyone I ever knew
But I can't walk away from you
これまでの人生のなかでは
決して見つけられなかったのさ
拒絶できたものもなかったし
お断りしたものもなかったよ
どんな知り合いとも立ち去ることができても
きみから去ることはできないんだ...
I have never let anything
have this much control over me
Cause I worked too hard
to call my life my own
僕をこんなに
支配できるものもなかったし
だって僕は一生懸命働き過ぎて
自分の人生と思うものがなかったんだ
Yes I made myself a world
and it worked so perfectly
But it's your world now
I can't refuse
I never had so much to lose
I'm shameless...shameless
そうさ 僕は自分の自身の世界を作り
それはとても完璧だったんだ
でも いまは世界はきみのもので
僕には拒めないよ
失うものなんて決してなかったのに
僕は恥知らずだ 僕は恥知らず…
You know it should be easy
for a man who's strong
To say he's sorry
or admit when he's wrong
I've never lost anything I ever missed
But I've never been in love like this...
わかるよね 簡単なことのはずさ
本当に強い男ならね
僕が悪かったと口にしたり
僕が間違っていたと認めることは
でもこんな風に
恋に落ちることも決してなかったんだ…
It's out of my hands
僕にはどうすることもできない
I'm shameless,
Shameless as a man can be
You can make a total fool of me
I just wanted you to know
僕は恥さらし
誰にもなれないくらいの恥さらしだ
馬鹿にしてくれていいよ
きみにそう知っておいて
ただそれだけさ…
I am shameless
Shameless
Shameless...
僕は恥さらし
恥さらしって呼べよ
恥さらしなんだ
(Words and Idioms)
shameless=恥知らずな、慎みのない、厚かましい、羞恥心のない
otherwise =さもなければ、その他の点では、別の面では
turn down=拒絶する、はねつける、断る
make a fool of=ばかにする、笑い者にする
日本語訳 by 音時
◆この"Shameless"は、カントリー・アーチスト"ガース・ブルックス(Garth Brooks)"が1991年に取り上げて、ビルボードのカントリーチャートで1位を記録した曲です。
ビリーはこのことについて、「誰か他のアーティスト、それも異なるジャンルのスターがカヴァーしてNo1になるなんて長年の夢がかなったよ。自分のキャリアにおいてすごく名誉なことだ」と述懐しています。
また、このとき、この曲について、次のようなコメントもしています。
本当はジミ・ヘンドリックスのことを考えながらこの曲を書いたのさ。僕はジミ・ヘンの声がいつだって好きだし、彼の発音やらギターのサウンドを愛してるからね。
うーむ、どのへんがジミ・ヘンなのかな…ジミ・ヘンをもう少し聞き込まないとわからないかも…(-_-)。ジミ・ヘンのファンの皆さん、どんなものなのでしょう???
◆和訳では2箇所、つまづきました。
There ain't that much left of me
That has very far to fall
直訳では「倒れるようなことからはほど遠いことは 何も残っていない」ということかと思います。前段で「Standing」が出てきているので"fall"と表現しているのかなと思うのですが、この場合"倒れる"ということよりも"評判が悪い"などの意味かなと思い、そのように意訳しています。
また、次の箇所。
What I couldn't resist
what I couldn't turn down
「resist」も「turn down」も"辞退する""断る"などの表現かと思いますが…
「拒否」「辞退」を意味する英語表現の違いと使い分け方(Weblio英会話)
こちらのサイトを参照して"turn down"=婉曲で日常的な表現ということで、そのように和訳してみました。
◆Billy Joel 'Shameless' Live Soundboard 1993
◆ファンの質問に答えて- Q&A: Do You Like Garth Brooks' "Shameless"?(Nuremberg 1995)
(この記事で参考にしたページ)
・Wikipedia Storm Front
・Wikipedia Shameless
・ビリー・ジョエル永遠のピアノマン大人のロック特別編集
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