プロデューサーにアリフ・マーディンを起用し、当時流行したディスコ・ミュージックに舵を切った作品…アルバム「メイン・コース」はそういう位置づけになりますね。
“Jive Talkin'”、そしてバリーのファルセットをフューチャーした“Nights On Broadway“、“Wind Of Change“は、これまでのビー・ジーズのイメージを変えました。
◆アルバムから3rdシングルとしてリリースされたこの曲「ファニー」。こちらもファルセットの掛け合いなどありますが、「これぞビー・ジーズ」と僕にはちょっと安心させてくれる曲でしたね。
“ファニー”というのは(女性の)名前でしょう。
一度は“Be tender with my love”と呼びかけ、2度めは同じセリフを“ファニー”と名前をつけて呼びかけてます。「(僕の愛は繊細だから)優しくしてよ」…こいつ正直だけど、自分のことばかり話してないか??愛は二人で作っていくものだろ。←おまえが言う?
◆この曲を作ったときのエピソードがWikipediaに出ていました。
アルバム「メイン・コース」の制作中、ノース・マイアミ・ビーチの)オーシャン・ブルバード461番地に滞在していたとき、ファニーというハウス・クリーナーがいた。クライテリア(スタジオ)のラウンジに座って、"Be tender with my love "という歌詞を考えて曲を書いていたんだ。
モーリスは振り返ってファニーを見て、『女性の名前が入っていて、彼女に優しくしてくれと頼んでいるのなら、もっといい曲になるんじゃないか』と言った。
おお、2度目に名前を入れて呼びかける、というのはモーリスのアイデアだったのか!(^_^;)
こんな情報もありましたよ。
モーリス・ギブによると、プロデューサーのクインシー・ジョーンズは「Fanny」を歴代のR&B曲の中で最も好きな曲のひとつと呼んでいる。("Billboard: The Bee Gees 35 Years of Music". )
Songwriter(s) Barry, Robin & Maurice Gibb
Released in 1976
US Billboard Hot100#12
From the Album “Main Course“
*原詞の引用は太字
First I rise, then I fall
Seems like you don't want the love
Of this man at all
And it's sure been a lonely time
Right up to the time I met you
So if you take a love like mine
最初に立ち上がっては次に倒れたり
きみはこんな男の愛なんて
欲しくないように見えるよ
きみと出会ったまさにその時まで
確かに僕は孤独な時間を過ごしてきた
そう きみは
僕みたいなヤツの愛を受け入れてくれるかい
Be tender with my love
You know how easy it is to hurt me
Fanny, be tender with my love
'Cause it's all that I've got
And my love won't desert me
優しくしておくれ
僕を傷つけるなんてたやすいことさ
ファニー 僕の愛に優しくね
だって僕が持っているものはこれだけで
愛は僕を見捨てたりしないから
So you say to yourself, boy
You're out of your brain
Do you think I'm gonna stand here
All night in the rain?
And it's the start of a love affair
The moment when I first met you
And if you want I'll take you there
だからきみは自分に言い聞かせるんだ
きみはどうにかしてるよ
僕がいつまでもずっとここで
一晩中雨に打たれるとでも思ってるの?
これは愛の始まりなんだ
初めてきみと出会ったその瞬間
きみの望む場所に連れて行ってあげるよ
Be tender with my love
You know how easy it is to break me
Fanny, be tender with my love
'Cause it's all that I've got
And my love won't forsake me
優しくしておくれ
僕を傷つけるなんてたやすいことさ
ファニー 愛に優しくしておくれ
だって僕が持っているものはこれだけなんだ
愛は僕を見放したりはしない
With my love
Our love will seal it together
Oh, with our love
You made a promise
You'll always love me forever
僕の愛で
二人の愛は一緒で確かなものになる
ああ 僕らの愛でね
きみは約束してくれた
いつまでも いつも
僕を愛してくれると
Be tender with my love
You know how easy it is to break me
Fanny, be tender with my love
'Cause it's all that I've got
And my love won't forsake me
Be tender with my love
You know how easy it is to break me
Fanny, be tender with my love
'Cause it's all that I've got
And my love won't forsake me
優しくしておくれ
僕を傷つけるなんてたやすいことさ
ファニー 愛に優しくしておくれ
だって僕が持っているものはこれだけなんだ
愛は僕を見放したりはしない
Be tender with my love
You know how easy it is to hurt me
Fanny, be tender with my love
'Cause it's all that I've got
And my love won't desert me
Be tender with my love
You know how easy it is to break me
Fanny, be tender with my love
'Cause it's all that I've got
And my love won't desert me
優しくしておくれ
僕を傷つけるなんてたやすいことさ
ファニー 僕の愛に優しくね
だって僕が持っているものはこれだけで
愛は僕を見捨てたりしないから
Be tender with my love
You know how easy it is to hurt me
Fanny, be tender with my love
(Words and Idioms)
forsake=見捨てる、見放す
seal=〔運命などを〕確定させる、決定的にする
日本語訳 by 音時
◆全米チャート最高位12位というのはビー・ジーズにしては平凡すぎる!どんなチャートだったんでしょうか?
フォー・シーズンズが首位で、エリックは最高位2位で残念。そしてこの9月に天国に逝ってしまったゲイリーの“Dreamweaver”が3位。続いてランディ…並んでますね(-_-;)。 エアロの名曲“Dream On”が16→8位とトップ10入でドキドキしました。
(Words and Idioms)
forsake=見捨てる、見放す
seal=〔運命などを〕確定させる、決定的にする
日本語訳 by 音時
◆全米チャート最高位12位というのはビー・ジーズにしては平凡すぎる!どんなチャートだったんでしょうか?
US Top 40 Singles Week Ending 20th March, 1976
TW LW TITLE –•– Artist (Label)-Weeks on Chart (Peak To Date)
フォー・シーズンズが首位で、エリックは最高位2位で残念。そしてこの9月に天国に逝ってしまったゲイリーの“Dreamweaver”が3位。続いてランディ…並んでますね(-_-;)。 エアロの名曲“Dream On”が16→8位とトップ10入でドキドキしました。
1 1 DECEMBER, 1963 (Oh, What a Night) –•– The Four Seasons (Warner Brothers / Curb)-13 (2 weeks at #1) (1)
2 2 ALL BY MYSELF –•– Eric Carmen (Arista)-14 (2)
3 5 DREAM WEAVER –•– Gary Wright (Warner Brothers)-12 (3)
4 4 TAKE IT TO THE LIMIT –•– Eagles (Asylum)-14 (4)
5 6 LONELY NIGHT (Angel Face) –•– The Captain and Tennille (A&M)-9 (5)
6 3 LOVE MACHINE (Part 1) –•– The Miracles (Tamla)-22 (1)
7 9 SWEET THING –•– Rufus Featuring Chaka Khan (ABC)-12 (7)
8 16 DREAM ON –•– Aerosmith (Columbia)-20 (8)
9 10 JUNK FOOD JUNKIE –•– Larry Groce (Warner Brothers / Curb)-11 (9)
10 12 DISCO LADY –•– Johnnie Taylor (Columbia)-7 (10)
11 13 MONEY HONEY –•– The Bay City Rollers (Arista)-7 (11)
12 14 FANNY (Be Tender With My love) –•– Bee Gees (RSO)-13 (12)
コメント
コメント一覧 (8)
音時
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音時
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確かこの曲は、大高英慈さんのフェイバリットソングだったと記憶しています。
かつて、大阪のFM802で、矢口清治さんが担当されていた番組の最終回で、当時ディレクターだった大高さんが選曲されていました。
矢口さんは怪訝そうでしたが、大高氏曰く、こういう特別な機会以外では絶対選ばないし、個人的にもかけたくないとコメントしていたような・・・。
お二人ともお元気で活躍されているようで嬉しいですが、大阪在住の当方にとっては、やはり関西での
レギュラー番組の復活を、心より待ち望んでいる次第です、ではまた。
音時
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ボクも、「滑稽に思うかもしれないけど、僕の愛に優しくしてよ」だと思っていました。47年間も…。(まったく自慢にならないのであった)
「Fanny(ファニー)」というのは、女性の名前か愛称なのですね。よほど魅力的なハウス・クリーナーだったのでしょう。
1976年の3月第3週って、ボクがトップ40を記録し始めた2週前です。で、この週から2週間で、どのように動いていったか調べました。
「 DECEMBER, 1963 」 1位→1位→8位
「 ALL BY MYSELF 」 2位→4位→19位
「 DREAM WEAVER 」 3位→2位→2位
「 TAKE IT TO THE LIMIT 」 4位→16位→20位
「 LONELY NIGHT 」 5位→3位→3位
「 DISCO LADY 」 10位→5位→1位
チャート・アクションも目が離せなかったなあ。この頃が、「アオハル」というのかも…。
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『メイン・コース』はボクの感性にピッタリで、この年になっても時々聴きたくなるアルバムです。
映画の中では、暗黒の時代からの脱却を願い、マイアミに向かって新しい音楽を模索した様子が描かれていました。その中では「ウインド・オブ・チェンジ」が、とても印象的に扱われていました。
アルバムの B面もいいけど、「ブロードウェイの夜」や「ソングバード」なども入っている A面がお気に入りです。この「ファニー」を聴くと、「やっぱりビージーズは変わらない」と感じさせてくれます。3人のファルセットの掛け合いが絶妙です!
実は…。
今までず~っと、「Funny(おもしろい、滑稽)」だと思っていました。おもしろいですね。というより、滑稽です。
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