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映画「コンサート・フォー・ジョージ」を観てきました!

(Kino cinema 横浜みなとみらい という2019年にできたおしゃれな映画館。1階にTSUTAYAさん・スタバがあり、カフェに入って内階段を上って2階です)
こちらオープン時のニュースです。

◆ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールにビッグ・スターが勢ぞろい。ジョージの作った曲をジョージを偲んで演奏した伝説の2002年のコンサート。2008年にDVDやCDでリリースされましたが、その音源をリマスターして、今回劇場公開がされました。

オフィシャル・サイト

入り口でいただいたミニ冊子。コレ嬉しかったな。ジョージのイラスト、可愛い。

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・映画はとにかく百聞は一見にしかず。みんなジョージの人柄が好きで、そしてその作品を愛してることがものすごく伝わってきました。ジョージの愛息ダニーはまるでジョージの生き写しですね…。

◆個人的には、ジョージが生前最後にレコーディングしたという“Horse To The Water”(ジョージと息子のダニーの共作)が印象的でした。この曲を歌っていた女性ボーカルがカッコよくて誰だろう?と思いました。彼女は“サム・ブラウン”。1964年英ロンドン生まれのシンガー・ソング・ライターでジョー・ブラウンとセッションシンガーのヴィッキー・ブラウンの娘、とのこと。
 この曲は「Concert for George」の公式CDリリースには収録されてなかったんですね。

この曲を和訳したいと思いました。

Songwriter(s)
George Harrison
Dhani Harrison





*原詞の引用は太字

You can take a horse to the water
but you can't make him drink
Oh no, oh no, oh no

馬を水辺に連れて行くことはできる
だけど馬は水を飲むとは限らない
オーノー オーノー  なんてこと…

A friend of mine in so much misery
Some people sail through life, he is struggling
I said, "Hey man, let's go out and get some wisdom"
First he turned on me,
then turned off his nervous system

とてもみじめなアタシの友達がいた
人生を難なく送ってる人たちもいるけど 彼はもがいてる
アタシは言った「ねえ 外の世界に出て知恵をつけてみない?」
でも彼は まずアタシに敵意を示し
そして神経系のスイッチを切ってしまった

You can take a horse to the water 
but you can't make him drink
Oh no, oh no, oh no
You can have it all laid out in front of you
but still won't make it think
Oh no, oh no, oh no

馬を水辺に連れて行くことはできるさ
でも無理に水を飲ませることはできない
オーノー オーノー  なんてこと…
目の前に解決策をすべて並べることはできる
それで 考えるかというと まだダメだったりする
オーノー オーノー  でもそういうこと…


Someone I love has got a problem
Some people thirst for truth, he would like a drink
I said, "Hey man, this could be risky"
He said everything's okay, 
as he downed another bottle of whiskey

アタシの愛する人は問題を抱えてる
真実を渇望する人がいる一方 その人は飲みたいと言う
アタシは言った "ねえ  これは危険な方法かもしれないわ"
彼は もう一本のウイスキーを飲み干しながら
“大丈夫だぜ”ってそう言った

You can take a horse to the water 
but you can't make him drink
Oh no, oh no, oh no
You can have it all staked out in front of you 
but still won't make it sink
Oh no, oh no, oh no

馬を水辺に連れて行くことはできても
飲ませることはできないんだ
ああ  なんでなの?どうしてなの?
大切な相手を杭で囲んで守ろうとしたところで
その考えは未だ相手に通じないのよ
いやよ どうして? 仕方ないの?

Preacher at my church likes to talk about Satan
Could be that he knows him, he acts like he's possessed
I said, "Hey man, let's hear about God's realization for a change"
He said, "We ain't got time for that, 
first you must hear of the evils of fornication"

アタシの教会の伝道師はサタンについて話したがる
彼はまるで サタンに取り憑かれたかのように振る舞うの
アタシは言った
「たまには“変化への気づき”の神の解釈を聞きたいわ」って
すると彼は言った
「そんな時間はない
まずは“姦淫することの害“について聞くべきだ」

You can take a horse to the water 
but you can't make him drink
Oh no, oh no, oh no
You can have it all staked out in front of you 
but still won't make it sink
Oh no, oh no, oh no

馬を水辺に連れて行くことはできても
飲ませることはできないの
ああ  なんで?どうしてなの?
大切な相手を杭で囲んで守ろうとしたところで
その考えは未だ相手に通じないのよ
いやよ どうして? それでも仕方ないの?

(Words and Idioms)
sail through 楽々とこなす
turn on =~に反抗する、~に敵意を示す、~を攻撃する、~に盾突く
stake out=(1) 〈…を〉くいで囲う (2) 《俗語》〈場所などを〉警察の監視下に置いて動静を探る; 〈人を〉張り込みさせる
sink =〈教訓・戒めなどが〉十分に理解される,心にしみ込む.
fornication=姦淫(互いに結婚していない者同士の自由意志による性交)

日本語訳 by 音時


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◆「馬を水飲み場に連れて行く」というのは、ことわざ(格言)にあるんですね。

You can lead a horse to water but you can’t make it drink.
直訳:馬を水飲み場まで連れて行くことはできるが、馬に水を飲ませることはできない。
意訳:他人がサポートすることはできても、結局やるかやらないかは本人次第だ。

https://www.toshin.com/proverb/story-p.php?id=76

1st Verseは「みじめに過ごしてる友達」が出てきます。人生を難なく過ごしてる人たちがいる一方でその人はもがき苦しんでいます。そこで友達として“外の世界を見て何かしら考えてによう”と提案をしてみたら、友達はその申し出に応じるどころか拒絶。周囲の世界から引きこもってしまった…。

2nd Verseは「アルコール中毒」?の友人。真実を求めて止まない人たちもいるなかで、この友人は救いをアルコールに求めてしまう。しかし、この友人は聞く耳を持たない。その前のコーラスで歌われているように、目の前に解決策をいっぱい提示されても、考えようともしない…。

最後のVerseは、僕にはちょっと難しかったのですが、神の教えをより深く理解することが大切じゃないかと主人公は思って提案するのですが、伝道師はその考えを受け入れず、罪と否定的なことに固執し続けてしまう…権威や知識を持つ人は、時に自分の信念や思惑に凝り固まり、前向きな意見を無視してしまうことがあるという考えなのか…。


Horse To The Water


「飲もうと思えば水を飲めるのに、馬自身が飲もうとしなければ水を飲むことはできない」
当たり前のことではありますが、周りがあれこれサポートしようとしても、最終的には個人が主体性を持って行動しなくてはいけない…ジョージ(と息子)は人生のなかでこのことを悟ったということなのでしょう。


◆えっ?でもこの曲のSongfactsページにはこんなふうに出ていました。

ジョージと息子のダーニは、ジョージの友人であるジュールズ・ホランドの "Big Band Rock "プロジェクトに参加するために、この曲の作曲とレコーディングを行った。
 歌詞は、喫煙が病気の原因であるという医学的証拠があるにもかかわらず禁煙しなかったジョージ自身の頑固さを部分的に反映したもので、警告や啓蒙、単なる常識を無視する他の人々との関連もある。
ジョージはスイスでヴォーカルとギターのトラックを録音し、オランダは後にイギリスのスタジオで "ビッグバンド "とコーラスをオーバーダビングした。

きっかけはジョージが「生涯に渡って禁煙できなかったこと」について書いた?(^_^;)
まあそういうことなのかもしれません…。


◆ジョージ自身が歌った“Horse To The Water”は2001年10月にジョージをフューチャーしたジュールズ・ホランドのリズム・アンド・ブルース・オーケストラによって、アルバム『Small World, Big Band』に収録されました。

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George Harrison - Horse To The Water (Version 1)




◆映画はぜひこの曲を劇場で鑑賞してください…!“While My Guitar Gently Weeps”。クラプトンの隣でアコギを弾くちょっと小柄な白い服がジョージの愛息ダニー(まだ幼い感じです)。ポール・マッカートニーはピアノで参加。