今回(2023年)のTOTOの日本公演の4曲目。
“Hold The Line”に続いて演奏される予定なのがこの曲。
2006年リリースの彼らのアルバムタイトル曲“Falling In Between”。ルークのギターもハードで演奏を聴かせる曲だな。プログレみたい。
でも当時まだ在籍していたボビー・キンボールのボーカルも負けていない。

(Paich, Lukather, Kimball, M. Porcaro, Greg Phillinganes, Phillips)

Released in 2006
From the Album “Falliing In Between”

*原詞の引用は太字

I've just got to find
Find a way, back home to you, girl
Life's been Hell to pay
I can't disobey, gotta live in my world

俺は見つけきゃならない
道を探すんだ おまえのもとへ帰るんだ 
人生は支払う代償ばかり地獄のよう
だけど逆らえない  俺はこの世界で生きていく

I hear the voices calling from the faces never seen
Darkness all around me, I am falling in between

見たこともない顔から呼ぶ声が聞こえる
暗黒が俺の全身を包み  俺はその狭間に落ちていく

You've been lookin' down
Down to the ground, on everything I say, girl
Hope just can't be found
I'm so gagged and bound, because of you girl

おまえはずっと見下ろしていた
地上に向かって  俺の言うこと全てを
希望なんて見つからない
“くつわ”を噛ませられてるんだ おまえのせいだ

I hear voices calling from the places I have been
Love and understanding only flows from deep within
Darkness that surrounds me, I am falling in between

前にいた場所から呼ぶ声が聞こえる
愛と相互理解は心の奥底からのみ湧き出てくる
闇に取り囲まれて…俺はその狭間に落ちていく…

(Words and Idioms)
disobey=〈人・命令などに〉従わない,違反する,そむく
gag 【1他動】 〔話ができないよう人や口に〕猿ぐつわをかませる 

日本語訳 by 音時


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なんだろうなあ。アルバムジャケットも燃え盛る炎にTOTOのロゴマーク。
地獄の業火に焼かれるTOTO…?

この曲の主人公が、なぜか愛する人から離れてしまって帰る道を探しているのですが、今の人生が困難であると感じていても自分の世界のなかで生きていくしかないと結論づけます。
コーラスがちょっと不気味な感じです。「見知らぬ顔が呼びかけ」、自分を包む暗闇に取り囲まれ、その狭間に落ちていく主人公…。

3rdVerseの歌詞を読むと…彼女は主人公を見下していて、おまけにその彼女のせいで?猿ぐつわをはめられていて主人公は話も出来ない状況…なんか演奏が不安感を煽ってくるようです。

Toto_Falling_in_Between


◆けっこう私的な体験をもとに書かれた印象を持ったのですが、作者には各メンバー大勢の名前が…。どんなふうにイメージを共有して作ったんでしょうね…。