アイジさんが、アツい思い出を寄せてくれたこの曲。

+++++++++

“和訳してほしいのはチャカ・カーンのFateです。
というのも私がこの曲を知ったのはtofubeatsというDJなどをされている方のYouTubeで、結構アレンジされたものを聴いたのが初めてでした。(YouTubeに動画があるので気が向いたら聴いていただきたいです…!) 高校生だった私は格好つけたいというのもあり、YouTubeやTSUTAYAの CDコーナーで洋楽を漁っていました。そのおかげでradioheadを彼に勧めたり、お嬢様だけどオタク趣味をわかってくれる友だちとNirvanaの話をして意気投合したりと、そんな話をしているときだけは生活を楽しむことができていました。
そんなときに、YouTubeでアップロードされたチャカ・カーンのFateを聴いて衝撃を受けました。それまでバンドの曲をよく聴いていたので、こんなにも歌い上げる力強い声、R&Bというものに感銘を受けました。当時はなんだか独り占めしたいという欲がひどかったもので、誰にも教えず変な優越感を抱いてアルバムのWhat Cha' Gonna Do For MeやI Feel for Youをよく聴きました。(中略)そんな自分と洋楽の架け橋になってくれたこの曲を是非和訳していただけたら、嬉しいです!

++++++++

「自分と洋楽の架け橋になってくれた曲」って…ステキですよね。僕の場合は何だろう…?
エリックの“All By Myself”か、ギルバートの“Alone Again”かなあ。
でもアメリカの“Sister Golden Hair”(金色の髪の少女)かもしれないし、ビートルズ、カーペンターズ、S&G、いやクイーン、BCRかもしれないな…。

そんな思い出の曲を和訳するって思ったら…ちょっとプレッシャーもありました(^_^;)

◆数日間“Fate”をYouTubeなどで聴いて、「仮和訳」した後、再度聴きながら修正を重ねてなんとか完成 !?あと調べてわかったのですが、この曲、チャカのアルバム「恋のハプニング」“What Cha' Gonna Do for Me“のなかでB面5曲目で、邦題は「さだめ」っていうんですね。

さすがに「Fate」を「さだめ」と日本語訳するのは…演歌だなあ 笑。

Screenshot 2023-06-24 21.40.48


9915dcab90780e9c64571866bf048665


Songwriter(s) Dominic King, Frank Musker

Released in 1981
From the Album “What Cha' Gonna Do for Me“

*原詞の引用は太字

When you walked into my lonely life tonight
I saw my destiny, I saw eternity tonight
And the moment I held you I knew it
What we do is decided before we do it

あなたが私の孤独な人生に入ってきた今夜
私 運命を見たの 今夜 永遠を見たのよ
あなたを抱きしめた瞬間 わかったの
何をするかは する前に決まってるのね

Fate, this can only be
Fate, I never thought I'd believe in
Fate, now I understand
It's part of the plan
I was meant to be your woman

運命よ これってそうよね
運命なの 信じるなんて思ってなかった
自分じゃ変えられない運命 ようやくわかったわ
決められていたことなの
私があなたの恋人になるってことは

Time stood still and we were lost on words to say
And though the people stared,
they seemed a million miles away
Oh, we knew it was love we were feeling
We were destined to give it a whole new meaning

時は止まり 私たちは言うべき言葉を失った
人々が見つめてたけれど
100万マイルも遠くにいるみたい
ああ 私たちが感じてるものは愛だとわかった
私たちは運命づけられてたの
愛に新しい意味を与える存在だったのよ

Fate, this can only be
Fate, I never thought I'd believe in
Fate, now I understand
It's part of the plan
I was meant to be your woman

それって 運命でしかありえない
運命を信じるなんて思ってなかった
自分じゃどうしようもない  やっとわかったわ
すべては決められていたこと
私があなたの恋人になるってことは…!


In my heart I feel I've loved you all my life
I was in the dark, but now I think I've seen the light
I ring like a bell with your laughter
Something tells me I'll love you forever and ever

心の中で私はずっとあなたを愛してきたわ
暗闇の中にいたけど 今は 光を見た気がする
あなたの笑い声で私は鳴るわ まるで鐘のように
何かが私に告げてるの
私はあなたはずっとずっと愛していくって!

Fate (This could only be)
It was fate (This can only be)
It's part of the plan
I was meant to be your woman
(It's part of the plan)
I'll love you forever and ever

運命よ(そうとしかありえない)
運命なの(運命でしかないわ)
計画されてたの
私があなたの彼女になることはね
(生まれつき決まってた)
私があなたをずっとずっと愛することも

Fate, this can only be
Fate, fate, I never thought I'd believe in
Fate, now I understand
It's part of the plan
I was meant to be your woman
Fate, fate, this can only be
Fate, I never thought I'd believe in
Fate, fate, now I understand

運命…そうとしか考えられない
運命 運命…私がそんなの信じるなんて
避けられない運命…今ならわかる
生まれつき決まってたのよ
私はあなたの恋人になる運命だった
決められてた…そういうこと
運命なんて信じてなかったのに…
運命 そうよ決まってること
それがいまわかったの

(Words and Idioms)
part of the plan=《be ~》最初から計画のうちだ

日本語訳 by 音時

o0588060014819204385

◆ちなみに調べてわかったこととして、この曲の作者はブガッティ&マスカー。2人で「The Dukes」という名前のユニットを組んでる英国人のミュージシャン。彼らがソングライティングした曲のなかには、このブログでも取り上げたヒット曲がありますよ。

Modern Girl / モダン・ガール(Sheena Easton / シーナ・イーストン)1981
 (和訳記事はこちら
Every Woman In The World / ときめきの愛を(AirSupply / エア・サプライ)1980
和訳記事はこちら

この曲“Fate”についても、The Dukes自身がセルフカバーし1982年のアルバム「The Dukes / ミステリー・ガール」に収録しています。


Screenshot 2023-07-02 22.35.50


◆さて和訳について…です。

“Fate”は「運命」のことですよね。

でも和訳するにあたって迷ったのは、この曲の歌詞には、
「Fate」
「Destiny」
「…was meant to be...」など「運命」を表す言葉がたくさん出てきます。
日本語にすればみんな「運命」ですが、ソングライターはニュアンスを考えて使い分けているのでは?と思いました。(韻の関係で使用する語を決めているのかもしれないけど)

(参考サイト)
英語ぷらす」英語で運命は5種類|fateとdestinyの意味の違いと使い方

このサイトによると…

fate悪い事柄に対して使うことが多く、敗北や死など人間の力では回避できない運命を意味します。日本語の宿命に近いニュアンスです。

destinyポジティブな事象に対して使われることが多く、物事の流れによって自然にもたらされた運命と捉えることができます。

fateとdestinyの大きな違いはネガティブかポジティブか、そして人の意思決定や人知に影響を受けるか受けないかという2点にあります。

「5種類」ということでは、ほかにも“doom”、“fortune”、“lot”について解説があって勉強になりました。

◆そういうわけなのですが、じゃあこの曲の場合「Fate」がネガティブに使われているのか、というとそういうことではないでしょう。ここではその後の歌詞

It's part of the plan
I was meant to be your woman

と歌われているように「私はあなたの恋人になるよう決められていた」=私が望む望まないに関わらず回避できない運命だった、という意味での“Fate”と捉えました。

自分の力ではどうにもならない運命が“Fate”.
自分の力で切り開ける運命が“Desriny” ってことにしました(^_^;)。

この曲の主人公は自分の行いにより二人が結ばれる運命(Destiny)ではなく、二人が結ばれることはもう生まれつき決まっていて逆らえないものだからそれに従う決意をしています。それが「Fate」!だと、突然気が付きました。

◆あれ、でもそうすると、ユーミンの名曲「Destiny」ですが、
“結ばれぬ悲しいデスティニー♫” は「Fate」の方がいいような気がするぞ。

 ↑↑↑ ユーミン様の歌詞に口出すなどおまえ何様のつもりだ!(# ゚Д゚)


◆The Dukes(ブガッティ&マスカー)のセルフカバー“Fate”です。




◆松任谷由実さん“DESTINY”.  「運命」をネガティブに嘆くのは“Fate”でしょう(^_^;)。