チャーリー・ダニエルズ・バンドの曲を和訳するのは、

(1979)
・The Devil Went Down To Geogia(悪魔はジョージアへ)全米3位
(1982)
・Still In Sigon  全米22位

こちらをクリックしてください。

に続いて、この曲で3曲めになります。この2曲もとても訳しがいのある曲たちでしたが、今回の“In America”もなかなか面白かったです。

1980年当時はラジオで聴くだけで、歌詞にあたることはしませんでしたが、気合いの入ったフィドルの演奏に見合ったマジめな内容なんだろうなあということは想像していました。

◆訳してみて...米国の開拓者精神、スピリッツにたいして、勇気を持って呼びかける、気持ちを高揚させる歌だったんだな、と改めて感じました。
2001年の9.11同時多発テロの際にもこの曲は再度盛り上がりを見せたそうです。
(ただ、この曲のWikipediaによると、その時はかなり過激な方向でこの曲が使われたようですね...)(-_-;)


この曲のSongfactsページの解説を読むと、

この曲は、1970年代後半のアメリカが直面していたさまざまな困難な問題-ウォーターゲート事件の影響、2桁のインフレ、失業率、プライムレート((leading to the misery index),の同時発生、1979年から1981年のイラン人質事件-への反応であった。

とあります。沢山の事件や問題があったアメリカの経済や政治は国際世論での批判も高まりました。当時の米国の国民はどう思っていたんでしょうね。

 でもチャーリー・ダニエルズはこの曲で呼びかけたんですね。
「誰もがもう終わりで二度と立ち上がれないと思っていたよな?でも俺たちには立ち上がる力があるんじゃないのか?」と。


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Songwriter(s)
Charlie Daniels、Tom Crain、"Taz" DiGregorio、Fred Edwards、James W Marshall、Charles Hayward

Released in 1980
US Billboard Hot100#11 
From the Album “Full Moon”

*原詞の引用は太字

Well the eagle's been flyin' slow
And the flag's been flyin' low
And a lotta people sayin'
that America's
 fixin' to fall

Well speakin' just for me
And some people from Tennessee
We've got a thing or two to tell you al

そう 鷲はゆっくり空を舞い
そして旗は低い位置にたなびいてる
多くの人々が口にしてる
アメリカは地に落ちつつあると

ああ 俺に言わせてくれるなら
テネシーから来たヤツらにも
伝えたいことが少しくらいあるんだよ

This lady may have stumbled
But she ain't never fell
And if the Russians don't believe that
They can all go straight to hell
We're gonna put her feet back
On the path of righteousness and then
God bless America again

この国(This Lady)はつまずいたかもしれない
だがこの国(She)は 堕ちたりはしない
もしロシア人がそう信じないなら
彼らは皆 地獄に直行できるんじゃないか
俺たちは国の歩みを正義の道へと
もとに戻すんだ そして
アメリカに神のご加護を祈ろう

And you never did think
That it ever would happen again
(In America, did you)
You never did think
That we'd ever get together again
(We damn sure could)
Yeah, we're walkng real proud
And we're talkin' real loud again
(In America)
You never did think
That it ever would happen again

おまえも考えもしなかったろう
そんなことはもう二度と起こらないと
(ここアメリカでは)
思いもしなかったよな
俺たちまた力を合わせられるってこと
(俺たちはできる力があったんだ)
俺たちは 本物の誇りを持って歩き
そしてまた大声で語り合うのさ
(ここアメリカで)
そんなことが再びできるなんて
誰もが思わなかったに違いないけど


From The Sound up in Long Island
Out to San Francisco Bay
And everthing that's in between them
Is our own

And we may have done a little bit
Of fightin' amongst ourselves
But you outside people best leave us
alone

ロングアイランドの上の入江から
サンフランシスコ湾に出たところまで
そうさ それらの間にあるものすべて
俺たちのものなんだ

過ちを犯すことも少なからずあったかもしれない
俺たち仲間の間で戦うことも
アンタのような外部の人間は
俺たちを放っておくのが一番だと思うよ

'Cause we'll all stick together
And you can take that to the bank
That's the cowboys and the hippies
And the rebels and and the yanks
You just go and lay your hand
On a Pittsburgh Steelers' fan
And I think you're gonna finally
understand

だって 俺たちは皆 団結するんだ
そして そいつを銀行に持って行くがいいさ
それが カウボーイであり  ヒッピーであり
そして 反逆者であり ヤンクなんだ
手を差し出すがいいさ
ピッツバーグ・スティーラーズのファンに会いに行けよ
アンタも最後には俺たちのことが
理解できると思うぜ

And you never did think
That it ever would happen again
(In America, did you)
You never did think
That we'd ever get together again
(We damn sure could)
Yeah, we're walkng real proud
And we're talkin' real loud again
(In America)
You never did think
That it ever would happen again

おまえも考えもしなかったろう
そんなことはもう二度と起こらないと
(ここアメリカでは)
思いもしなかったよな
俺たちまた力を合わせられるってこと
(俺たちはできる力があったんだ)
俺たちは 本物の誇りを持って歩き
そしてまた大声で語り合うのさ
(ここアメリカで)
そんなことが再びできるなんて
誰もが思わなかったに違いないけど


(Words and Idioms)
 fixing to《be ~》~するつもりである
righteousness 【名】正しさ、公正
sound=海峡、入り江
amongst=間で、…の中で、…の内で
yank=北部人. an American who lives in the North (especially during the American Civil War). 北部に住んでいるアメリカ人

日本語訳 by 音時


Fullmoon CD



◆歌詞で“some people from Tennessee“とありますが、テネシー州には昔チェロキーの一族が住んでいたとのことなので、原住民にはわからない、開拓者の歴史やプライドを教えたい?って意味なんでしょうかね。(違ってるかもしれません)

◆また、“From The Sound up in Long Island Out to San Francisco Bay“という箇所があります。
Long IslandはNYで東海岸で、サンフランシスコは西海岸。広い国土、それがみんなアメリカであることを歌っているのでしょう。
◆さらに歌詞の後半に出てくるピッツバーグ・スティーラーズ。フットボールのチームです。


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歌詞にある「ピッツバーグ・スティーラーズのファンに手を差し伸べてください」という箇所ですが、この曲のSongfactsに次のように書かれていました。

 ピッツバーグの人々が「大地の塩、最高の、最高の人々。アメリカの強さ」であるというダニエルズの気持ちに由来しています。 「俺はさまざまな場所で試合を見に行ったことがあるけど、ピッツバーグ・スティーラーズのファンをいつも感じていたんだ。特に古いスタジアムでは、彼らは鉄鋼労働者であり、手に水ぶくれのある古き良き男たちなんだ。 「アメリカの強さ」はワシントンD.C.にあるのではなく 国民にある、農場や工場、トラック運転手や農家にあるんだ。 この国を機能させているのは ここにいる人々なんだよ。ピッツバーグ・スティーラーズのファンに手を差し伸べれば、アメリカ人の怒りがわかるんだ。彼らはそんな人々なんだよ。

◆気合いを入れて、同じ国民に呼びかけるチャーリー・ダニエルズ、人気があるのもよくわかります。
2020年7月に享年83歳でこの世を去っています。チャーリー、R.I.P...。

当時の訃報を告げる記事


◆こちらは9.11の同時多発テロの後、作られたこの曲のPVのようです。