ジェーン・チャイルドは、ツンツンヘアに、鼻にチェーン…。見た目かたぶっ飛んでる女性アーティストでした。

◆本名は ジェーン・リッチモンド・ヒスロップ。彼女はカナダのトロント出身で、ヒットはこれ1曲だけの一発屋(One Hit Wonder)さんかな…(^_^;)。


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 Wikipediaで情報をあさってみると…父親はカナダの著名なクラシック音楽家リッキー・ハイスロップ、母親は歌手でありピアニストという家庭に生まれ育ち、音楽は両親に教わったようですね。初めて手にしたレコードはビートルズの「ラバーソウル」であり、“ミシェル“のアレンジを覚えたという情報もありました。

 多彩な才能のあるジェーン。アルバムでも、すべてのボーカルとすべての楽器(ギターパートを除く)を演奏し、作曲とプロデュースの自分自身で担当。その音楽スタイルと、自分の音楽をコントロールすることを重視することから、当時はマスコミから「女性のプリンス」と称されたようです…!

◆こんな情報もありました。
 イギリスでのこの曲のチャート成績は最高位22位。これはジェーンがシングルのチャート上昇中に人気テレビ番組『Top of the Pops』の出演を拒否したことも理由にありそうです。なんでもジェーンは「TOTP」日本語訳 by 音時出演するのは「売れ残り」(sellout)のアーティストと考えたから…とのこと。ジェーン、強気でしたね(^_^;)。


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Songwriter(s) Jane Child

Released in 1990
US Billboard Hot100#2
From the Album “Jane Child”

*原詞の引用は太字

Ain't no personal thing, boy
But you've got to stay away
Far, far away from my heart, my heart
Don't you know what your kiss is doing
Let me tell it to you from the start, boy

個人的に言ってるんじゃないわ
だけどアンタはあっち行ってよ
アタシの心からずっとずっと離れてほしい
アンタのキスは反則なんだから
最初から説明させてほしいのよ

I don't wanna fall in love
Love cuts just like a knife
You make the knife feel good
I'll fight you to the end, baby

恋なんてしたくない
恋はナイフのように切り裂くから
アンタはナイフの上手な使い手
だから最後まで抵抗するわ

You've been hanging around, boy
And you have started sinking in
Whoa baby, you're way out of line now
Unaware how this all got started
Let me tell it you one more time, boy

アンタは色々付き合ってきたんでしょ
そんな感じに浸りきっちゃってるわ
ベイビー 常軌を逸してるのよ
どうしてこんなになっちゃったのか
もう一度 アンタに教えてあげる

I don't wanna fall in love
Love cuts just like a knife
You make the knife feel good
I'll fight you to the end, baby

恋に落ちたくないのよ
ナイフで切り裂かれたくないから
だけど アンタの切れ味が気持ちいいの
アタシ 最後まで抵抗するつもり

I don’t wanna fall in love
Love cuts just like a knife
You make the knife feel good
I’ll fight you to the end, baby

I learned something about myself
Last night with you I knew
I didn't want nobody else
And you're scaring me to death now, baby

昨晩アンタと一緒にいて
自分自身に気がついたのよ
アンタ以外じゃダメなんだって
それが怖くて死にそうなんだって

I don’t wanna fall in love
Love cuts just like a knife
You make the knife feel good
I’ll fight you to the end, baby

I don’t wanna fall in love
Love cuts just like a knife
You make the knife feel good
I’ll fight you to the end, baby

恋に落ちたくないの
ナイフで切り裂かれたくないから
だけど アンタの切れ味が気持ちいいから
アタシ 最後まで抵抗するつもり


(Words and Idioms)
sink in=明白になる、その人の意識または感情に入り込む

日本語訳 by 音時


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◆この曲がチャートで最高位を記録した週の全米ビルボードチャートを見てみましょう。
US Top 40 Singles For The Week Ending April 14, 1990
TW LW TITLE Artist – Weeks on Chart (Peak Position)

6→2位のチャートアクション!これなら通常は、翌週は全米No1!のはずなのですが、2位で3週間足踏み…。はい、この週9→4位のシンニード・オコナー“NOTHING COMPARES 2 U “が翌週から4週間の全米No1になるのでした…(^_^;)。

1 2 I’LL BE YOUR EVERYTHING –•– Tommy Page – 9 (1)
2 6 DON’T WANNA FALL IN LOVE –•– Jane Child – 10 (2)
3 3 ALL AROUND THE WORLD –•– Lisa Stansfield – 11 (3)
4 9 NOTHING COMPARES 2 U –•– Sinead O’Connor – 5 (4)
5 1 LOVE WILL LEAD YOU BACK –•– Taylor Dayne – 12 (1)

6 11 I WANNA BE RICH –•– Calloway – 10 (6)
7 8 HERE AND NOW –•– Luther Vandross – 17 (7)
8 7 GET UP! (BEFORE THE NIGHT IS OVER) –•– Technotronic – 12 (7)
9 10 FOREVER –•– KISS – 11 (9)
10 5 BLACK VELVET –•– Alannah Myles – 15 (1)


◆えっこのピアノを弾いて歌うのがジェーン・チャイルド!? シンガー・ソングライターのようでカッコいいぞ。鼻チェーン、ツンツンヘアーは当時目立って売れるための戦略だったのかな…。