ハイ、シンディのデビューアルバム"She's So Unusual"に収録されていた"When You Were Mine"はプリンス殿下の書いた曲でしたね!この曲はもとはプリンスのアルバム"Dirty Mind"に収録されていました。それをシンディがカバーしたんですね。
米国ではプロモーションシングルとしてのみ作成されシングルカットはされなかったようですが、日本とカナダではシングル発売がありました。
Songwriter(s) Prince
Released in 1983
From The Album"She's So Unusual"
*原詞の引用は太字
*原詞の引用は太字
When u were mine
I gave u all of my money
Time after time
U done me wrong
あなたがアタシの彼だった頃
お金は全部あなたに捧げたの
でも何度も何度も
あなたはアタシにひどい仕打ちをしたわ
Cause, just like a train
U let all my friends come over and eat
And u were so strange
U didn't have the decency
to change the sheets
だって まるで電車のように
あなたはアタシの友だちを
呼んでは ごちそうしてた
あなたはだいぶおかしかったわ
シートを取り替えたりする常識ってものは
あなたにはなかったのね
Oh girl, when u were mine
I use to let u wear all my clothes
U were so fine
Maybe that's the reason
that it hurt me so
ああ あなたが彼だったとき
アタシの服を着せてあげたものだった
あなたはとても素敵だったけど
もしかして それがアタシを
とても傷つける理由になったのかも
I know (I Know)
that you're goin with another guy
But I don't care (I don't care)
cause I love u baby that's no lie
Love u more mine than I did
when u were mine
わかってる(わかってるわ)
あなたがほかの人と過ごしてるって
気にしないわ(別にいいのよ)
あなたを愛してる
ベイビー嘘じゃない
愛してるの
あなたがアタシのものだったときより
ずっと…
When u were mine
U were kindasorta my best friend
So I was blind
I let u fool around
あなたがアタシの彼だったとき
あなたは親友みたいな感じだった
アタシは目が見えてなかったの
あなたが浮気したって放っておいた
I never cared
I never was the kind to make a fuss
When you were there
Sleepin in between the two of us
気にしてなかったの
アタシ大騒ぎするような女じゃなかったし
あなたがそこにいたときも
そいつはアタシ達の間に眠ってた
I know(I Know)
that you`re goin with another guy
But I don't care(I don't care)
cause I love u baby that's no lie
I love u more than I did
when u were mine
わかってる(わかってるわ)
あなたがほかの人と過ごしてるって
気にしないわ(別にいいのよ)
あなたを愛してる
ベイビー嘘じゃない
愛してるの
あなたがアタシのものだったときより
ずっと…
When u were mine
U were all I ever wanted to do
Now I spend my time
Following him whenever he's with u
あなたがアタシのものだったとき
アタシが欲しいのはあなただけだった
いまアタシは 一人で時間を過ごしてる
アイツがあなたと一緒にいるとき
アイツの後をつけてるの
I know
that you're goin with another guy
But I don't care,
cause I love u baby that's no lie
Love u more than I did
When u were mine
わかってる
あなたは"あの男"と一緒に過ごしてる
でも気にしない
だってそれでもアタシはあなたを愛してる
嘘じゃない
あなたをもっと愛してる
あなたと付き合ってたときよりも
I love u more than I did
When u were mine
あのときよりも愛してるの…
I love u more than I did
When u were mine
あなたがアタシのものだった
あのときより…
I love u more …。
あなたをずっと愛してる…。
(Words and Idioms)
do a person wrong=人を不当に取り扱う.人を誤解する,
decency=(社会的規準からみて)見苦しくないこと
fool around=ばか騒ぎをする、姦通を働く
日本語訳 by 音時
え~っとちょっと和訳でムムっ?と思ったことがあります。それは"You"の性別とその浮気相手の性別。
通常は男性が歌った歌を女性がカバーする際は、性別を表す単語の性を変えたりします。「he」を「she」に変えたり、「guy」を「girl」に変えたり…。ところがプリンス⇒シンディの場合はその形跡が見られません(歌詞違いなどもあるかとは思いますが)。
"he"はそのまま"he"、"guy"もそのまま"guy"です。ということは…関係は以下のようになります。
主人公(女)・相手(男)・浮気相手(男)
はい、相手は性的には実はゲイであった、ということになるんだよな。歌詞の上で、3つの場面を想像してみます。
(1)主人公の友だちを呼んでごちそうした主人公(女)が女友だちを呼んだら、相手(彼)は料理の腕をふるった。
⇒もしかして"eat"は食欲の方ではなく"性欲"の方かもしれません…(-_-;)。
⇒"like a train."train"は1時間に何本も…とか時間通り、とかそういう意味かな?
(2)主人公は自分の服を相手に着せる(よく着せていた)
Oh girl, when u were mine
I use to let u wear all my clothes
主人公(女)は相手(男)によく女の服を着せていた。
⇒アタシがそういうことをしたのが、彼のなかの“女”である想いを目覚めさせたってことなのでしょうかね?
(3)わかってる。あなたはほかの男(guy)と一緒にいるのね。
I know(I Know)
that you`re goin with another guy
相手(男)は浮気相手(男)と一緒にいる。
(4)主人公は今、一人で時間を過ごす。彼があなたと一緒にいるときはいつだって後をつけてる(follow)
Now I spend my time
Following him whenever he's with u
浮気相手(男)が相手(男)と一緒にいるとき後をつけてる
⇒"follow"には"見守る"って意味もあるのでもしかして尾行はしていないかも(^▽^;)。
そういうわけで、シンディがプリンスの曲をカバーして歌った"When You Were Mine"は相手に嫉妬するどうしようもない想いを歌にしているのですが、自分の愛する相手が同性愛者だった、ということになるんでしょうね。彼女は愛する人が自分を愛してくれることはないと考えているようです。愛する人が同性愛者であるとわかっても、以前知らずに付き合っていた頃よりも愛してる、と感じてます。(悲しい…)
ここでふと思ったのですが、浮気相手の性別が「男」というのは動かせないのですが、プリンスの歌う"When You Were Mine"の"You"が明確に「女」だと断定できる歌詞があるでしょうか?
…(調べ中)…1箇所だけ"Oh girl"と歌っています
が、ライヴでは"Oh honey"と歌っていますね。ですので、もしかすると「男」であるという説も成り立つのでは?と思います。その場合は、以下のようになります。
主人公(男)・相手(男)・浮気相手(男)
うーむ、服を着せる部分は当初主人公(男)が相手(女)に服を着せるっていうのはあまり想像つかなかったのですが、(男)が(男)に貸すのなら、あるかな…!主人公も同性愛者だったという設定ですね。
◆もしこの曲が「主人公(男)・相手(女)・浮気相手(男)」という設定だったら、シンディはカバーするときに「相手(男)・浮気相手(女)」と設定を変更して歌うんじゃないかな。シンディが「浮気相手(男)」を変えなかったのは、プリンスが「主人公(男)・相手(男)・浮気相手(男)」という同性愛を歌っていたから、その「相手(男)・浮気相手(男)」の愛をいじらずに「主人公(女)」がそれでも愛していくことでの嘆きを歌ったのではないか…?
というのが僕の推測です…(^▽^;)
でもプリンスの"When You Were Mine"(邦題「君を忘れないで」)はそれはそれでいいものの、シンディは下のライヴでパフォーマンスを魅せてくれてますが、相手がどんな人であっても私は愛していく、という狂おしい想いを表現し、この曲の魅力をさらに高めてくれたように思います。
◆When You Were Mine - American Music Award performance。シンディは歌だけでなくこの曲をパフォーマンスで表現します。
◆Prince - When U Were Mine -
コメント
コメント一覧 (6)
音時
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https://twitter.com/jack4520/status/748356328393826304
物語の結末を知っているだけに…(^_^;)。
音時
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うっかり八兵衛な年頃ゆえ、ひらにひらに。
「フラダンスの犬」は、いしいひさいち氏の漫画の題名から拝借いたしました。
ぜひざひ、今後とも宜しくお願い申し上げます。
音時
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音時
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80年代洋楽が大好きな者です。
音だけでなく、PV映像や歌詞の内容も。(そこから今の価値観が形成されている部分が多いような)
振り返れば、シンディー・ローパーのみならず、当時のPVや歌詞に多く共通するのは、「人間愛を呼び起こすもの」のように感じます。BandAid、USAforAfrica、などが結成されたように。あの頃はまだ東西冷戦中で、核戦争の危機も叫ばれた時代。様々な偏見も今以上に根強くあった時代でした。
音時
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