この曲は歌詞が「カネ稼ごうぜ!」と露骨で、1984年当時も結構びっくりしました。
でもこれは当然、ペット・ショップ・ボーイズの2人がほんとに言ってるわけではなく、当時の社会、政府を批判した…ってところの曲でしょうね。
◆80年代の英国はサッチャー首相の敷いた「サッチャリズム」で伝統的な福祉国家的な政策は後退、新自由主義が唱えられました。小さな政府、民営化、規制緩和…と国民は自助努力を強いられ、格差も広がっていきました。
そんななかで、エリート意識をくすぐられて…一儲けしようじゃないか!なんて話はいっぱいあったんじゃないでしょうかね?
この曲のウィキペディアにも、歌詞の主要なコンセプトづくりとして、レコーディングスタジオで、クリス・ロウが、ニール・テナントにたいして「お金をたくさん稼ごう」というセリフを中心にした歌詞を作れないかな?と相談されたと載っておりました。

Songwriter(s)
Neil Tennant、Chris Lowe
Released in 1985
US Billboard Hot100#10
From the Album “West End Girls”
*原詞の引用は太字
I've got the brains, you've got the looks
Let's make lots of money
You've got the brawn, I've got the brains
Let's make lots of...
俺は頭がいいし おまえは見た目がいいから
カネを沢山稼ごうぜ
おまえはカラダがムキムキだし
俺は頭で勝負できる
だからカネを沢山…
I've had enough of scheming
And messing around with jerks
My car is parked outside
I'm afraid it doesn't work
I'm looking for a partner
Someone who gets things fixed
Ask yourself this question:
Do you want to be rich?
悪いことをしたり
馬鹿なヤツらとつるむのはもうコリゴリ
外に車を停めてるけれど
もうエンジンがかからないかもしれない
パートナーを探してるんだ
物事を解決してくれるヤツさ
自分の胸に聞いてみてくれよ
“金持ちになりたくないか?”ってさ
I've got the brains, you've got the looks
Let's make lots of money
You've got the brawn, I've got the brains
Let's make lots of money
俺には頭がある おまえには見た目がある
だからカネを山程稼ごうぜ
おまえはカラダで勝負して
俺はこの頭で勝負できる
だからカネを沢山稼ごうぜ…
You can tell I'm educated
I studied at the Sorbonne
Doctored in mathematics
I could have been a don
I can program a computer
Choose the perfect time
If you've got the inclination
I have got the crime
俺には「学がある」ってわかるよな
学歴は「ソルボンヌ大卒」
数学の博士号を持ってるんだ
大学の教師になってたかもしれないし
コンピューターのプログラムも書けるのさ
絶好のタイミングを選びなよ
もしその気があるんなら
犯罪に手を染めるかい
Oh, there's a lot of opportunities
If you know when to take them
You know, there's a lot of opportunities
If there aren't you can make them
Make or break them
ああ「機会」はいっぱいあるんだ
要は「いつやるのか」ってことだけさ
そうだろ「機会」は転がってるんだ
そうじゃないなら作ればいい
自分でその機会を作ってやっちまえよ
I've got the brains, you've got the looks
Let's make lots of money
Let's make lots of
俺は頭を使う おまえは見た目で勝負しろ
それでたんまり稼ごうぜ
たんまりとな
Money
カネをだよ
You can see I'm single-minded
I know what I could be
How'd you feel about it?
Come and take a walk with me
I'm looking for a partner
Regardless of expense
Think about it seriously
You know it makes sense
わかるだろ 俺は一途なんだ
自分ができることはわかってるんだ
おまえはどう感じてるんだい?
俺と一緒に散歩でもしないかい
俺はパートナーを探してるんだ
金に糸目はつけないから
真剣に考えてみてくれ
いい話だとは思わないか?
Let's make
(Got the brains, got the looks)
Let's make lots of money
(Money)
(Let's make)
You've got the brawn, I've got the brains
(Ooh)
Let's make lots of money
(Money)
そうさ 一儲けしようじゃないか
俺の頭と おまえのルックスで
金を儲けようぜ
おまえのカラダと 俺の頭脳で
一儲けしようじゃないか
I've got the brains, you've got the looks
(Got the brains, got the looks)
Let's make lots of money
(Ooh money)
Money
そうさ 一儲けしようじゃないか
俺の頭と おまえのルックスで
金を儲けようぜ
おまえのカラダと 俺の頭脳で
一儲けしようじゃないか
カネをさ
(Words and Idioms)
brawn · たくましい筋肉 · 腕力
scheming 【形】悪巧みをする、狡猾な
jerk=〈俗・軽蔑的〉ばか、間抜け、嫌[不愉快]なやつ
don=名(特にケンブリッジ、オックスフォード)大学の教師
inclination= (気質的な)傾向、性向、好み、意向、気持ち
i'm a single-minded person.= 私は一途です
regardless of expense=費用には頓着なく
make sense=(スッキリ)意味が分かる、道理にかなう
日本語訳 by 音時

◆この曲がチャートで最高位を記録した週の全米ビルボードチャートを見てみましょう。
US Top 40 Singles For The Week Ending 2nd August, 1986
ピーター・ゲイブリエルに代わって映画「カラテ・キッドⅡ」の主題歌になったピーター・セテラ「グローリー・オブ・ラブ」が首位に。ケニーの「デインジャー・ゾーン」も最高位2位で残念でした。
6 8 MAD ABOUT YOU –•– Belinda Carlisle (I.R.S.)-12 (6)

◆この曲がチャートで最高位を記録した週の全米ビルボードチャートを見てみましょう。
US Top 40 Singles For The Week Ending 2nd August, 1986
TW LW TITLE Artist (Label)- Weeks on Chart (Peak To Date)
ピーター・ゲイブリエルに代わって映画「カラテ・キッドⅡ」の主題歌になったピーター・セテラ「グローリー・オブ・ラブ」が首位に。ケニーの「デインジャー・ゾーン」も最高位2位で残念でした。
1 5 GLORY OF LOVE –•– Peter Cetera (Full Moon / Warner Brothers)-9 (1 Week at #1) (1)
2 1 SLEDGEHAMMER –•– Peter Gabriel (Geffen)-13 (1)
3 2 DANGER ZONE –•– Kenny Loggins (Columbia)-13 (2)
4 6 PAPA DON’T PREACH –•– Madonna (Sire)-6 (4)
5 3 INVISIBLE TOUCH –•– Genesis (Atlantic)-10 (1)
6 8 MAD ABOUT YOU –•– Belinda Carlisle (I.R.S.)-12 (6)
7 7 LOVE TOUCH –•– Rod Stewart (Warner Brothers)-10 (7)
8 4 NASTY –•– Janet Jackson (A&M)-12 (3)
9 12 WE DON’T HAVE TO TAKE OUR CLOTHES OFF –•– Jermaine Stewart (Arista)-12 (9)
10 11 OPPORTUNITIES (Let’s Make Lots Of Money) –•– Pet Shop Boys (EMI-America)-10 (10)
◆英国TV Top of the Popsより“Oppotunities”。“カネをたんまり稼ごうぜ!“
◆英国TV Top of the Popsより“Oppotunities”。“カネをたんまり稼ごうぜ!“
コメント
コメント一覧 (8)
音時
が
しました
ところで、この歌詞を聴くと、いっつも思い出すのがVirgin社長とヴァージン・レコード所属だったボーイ・ジョージ。社長の頭とボーイ・ジョージのルックスで随分儲かったんじゃあないかと。ティーン向けの雑誌から、あれよあれよと...まさか航空関係にまで会社が成長するとは、誰が予想したであろう? あ、またPSBから離れてしまった。。。
とかなんとか言いながら、私が今持ってるCDで一番多いのがPSBだったりするのです。。。(もうちょっと後のアルバム、Behavior.邦題「薔薇の旋律」に入っているBeing boringの歌詞から、キャンディ・キャンディを連想してしまうのは私だけでしょうか?)
音時
が
しました
はい、僕もCDは残してほしいですね。アルバムジャケットやライナーノーツを眺めたりしながら、音楽に表現できないそのアーティストの想いなど、想像しながら音楽を聴きたいものです。
サブスクは便利ですが、味気ない、、、。
音時
が
しました
ひえ〜おっそろしく大昔なのだわ、今や。。。
ディスコでは絶対にPSBの曲は流れてました(似た路線では、他にブロンスキ・ビートとか)。レンタルレコードで借りて友達にダビングしてもらって聞いてましたわ。
でも、たしか、こっから10年経たないうちに、お店からレコードが消えてCDばっかりになっていくんですよね。で、保存はテープにではなく、MDに。
いつからかMD無くなるし。CDショップそのものが街から消え。。。
データ保存となると、どこに何があるのか、すぐ直感的にわからなくなるから、嫌ですっ!なにがなんでもCDは残しておいてほしいです!!!
どんどん年寄りに冷たい世の中になっていくじゃああ〜りませんかっ。。。
音時
が
しました
音時
が
しました
音時
が
しました
1986年当時は、レンタルショップでCDを借りてカセットに録音していました。
ニールの歌詞もクリスのメロディーも好きで、アルバムの2枚目まではよ~く聴きました。不思議な世界観をもつ2人です。ニールのウィスパーボイスはもちろんのこと、やる気が感じられないクリスの仕草もけっこう癖になりました。でもなぜか、「ゴー・ウエスト」が発売されると興味がなくなってしまいました。
「俺は頭がいいし おまえは見た目がいいから カネを沢山稼ごうぜ」
日本でもバブルの時代。いろんなところに、金儲けの「機会」はいっぱいありましたね。
この曲「オプチュニティーズ」は、当時の社会を批判していた訳ですね!! なるほど。
音時
が
しました
あの頃はカセットテープ。『West End Garls』は時々ラジオで耳にしてましたけど、『Oppotunities』はもしかしたら30年聴いてなかったかもしれません。
いけませんよね〜。CDで残しておきたいタイプなので買い直そうかしらと思いましたが、、、。
大学生の娘はSpotifyが当たり前、お母さんは古いと言われてしまいます。確かに、昔の曲を沢山聴きたいと思ったらそれも重要な選択肢なのかもしれませんね。
でもこうして、音時さんの配信があるのですぐにタイムスリップできています(^^)
音時
が
しました