リアルタイムでは聴いていなかったこの曲。シングルヒットで全米No1に輝いた「悲しき初恋(I Think I Love You)」を聴いて、その翌年にさらに全米6位のヒットとなったこの曲を調べてみて、“セイシュンソング”としてなかなかいいな!と思った次第です。

邦題を調べてみると「悲しき初恋」。日本では邦題「悲しき◎◎」が続いたんですね。人気のデヴィッド・キャシディのイメージも切ない感じを出そうとしたのかな。

◆“Doesn't somebody want to be wanted like me?“

僕のように 求められることを求めたい誰かはいないかな?
=僕のように誰かに求められたい誰かはいないかな?というところでしょうか。

自分はひとりで生きてきたけど、やっぱり誰かがそばにいてほしい。
同じ思いをしている人がいないかな…ってことですね。

◆この曲、ビルボードホット100では最高位は6位でしたが、キャッシュ・ボックスのチャートでは全米No1になったんですね!(トム・ジョーンズとマーヴィンの名曲に挟まれて1週だけですが1位に輝いています)


Up_to_Date_-_The_Partridge_Family


Songwriter(s) Mike Appel, Jim Cretecos, Wes Farrell

Released in 1971
US Billboard Hot100#6 
From the Album “Up To Date”

*原詞の引用は太字

De de de deee de de
De de de de de de
De de de de de de de de de de de de
De de de de

I go downtown
And roam around
But every street I walk I find another dead end
I'm on my own but I'm so all alone
I need somebody
So I won't have to pretend

ダウンタウンに行って
あてもなく歩き回る
だけど どの通りも行き止まりさ
ひとりで生きてるけど寂しいんだ
誰かが欲しくてたまらない
それが僕の偽らざる気持ちなのさ

I know there's someone just waiting somewhere
I look around for her but she's just not there
Ohh

どこかい待っている人がいるはずなんだ
あたりを見回しても そんな娘はいないけど
ああ

Doesn't somebody want to be wanted like me?
Where are you?
Doesn't somebody want to be wanted like me
 just like me?

誰かいないかい? 僕のように誰かに必要とされたい人は
きみはどこにいるの?
誰かいないかい? 誰かに必要とされたいと思ってる人は
ちょうど僕のように

I'm runnin' free but I don't want to be
I couldn't take another day
Like yesterday
I'm dead on my feet
From walkin' the street
I need somebody
To help me find my way

僕は自由の身だけど 望んだわけじゃない
一日だって我慢できないのさ
昨日のように過ごしたくないよ
通りを歩きまわるのは
もうくたくたで疲れたよ
誰かが欲しいんだ
僕が自分の道を見つけるために

I've gotta get out of this town (out of this town)
Before I do I'll take a last look around
Ohh

僕はこの町を出ていかなくちゃね(町を出るんだ)
その前に 最後にもう一度見回してみるのさ
ああ

Doesn't somebody want to be wanted like me?
Where are you?
Doesn't somebody want to be wanted like me,
j
ust like me?

誰かいないかい? 僕のように誰かに必要とされたい人は
きみはどこにいるの?
誰かいないかい? 誰かに必要とされたいと思ってる人は
ちょうど僕のように

[Spoken]
You know, I'm no different from anybody else
I start each day and end each night
It gets really lonely when you're by yourself
And where is love? And who is love?
I gotta know

そうだよ 僕は他のヤツと何も変わらない
毎日毎晩 置きて眠る繰り返しだよ
一人でいると 本当に寂しくなるんだ
愛はどこにある?そして愛って誰のこと?
僕は知らなきゃならないのさ

Doesn't somebody want to be wanted like me?
Where are you?
Doesn't somebody want to be wanted like me, just like me?
Heyyy

誰かいないかい? 僕のように誰かに必要とされたい人は
きみはどこにいるの?
誰かいないかい? 誰かに必要とされたいと思ってる人は
ちょうど僕のように

(Words and Idioms)
roam=〈人が〉(あてもなく)歩き回る,ぶらつく; 放浪する
dead on one's feet=ひどく疲れている;疲れてくたくた

日本語訳 by 音時

M144885


◆この曲のウィキペディアを見て、びっくり!(゚д゚)

デヴィッド・キャシディはこの曲を嫌っていたというじゃありませんか!
曲も良い曲だとは思わず、曲の途中のセリフ部分が嫌で歌うのを拒否したそうです。

こんな風に書いてあります。

スタジオとレコード会社は困惑し、コロンビア映画が所有するベルレコードとスクリーン・ジェムズの両社長が関与した。 この問題についてマネージャーとエージェントが彼と話すために『パートリッジ・ファミリー』の撮影は中止に、キャシディには、この曲が話しの間奏を含むことでより商業的に成功すると示唆されていた。
 彼らは彼(キャシディ)に圧力をかけ、彼が屈服して要求通りにレコードを作った。完成したとき、彼はリリースしないよう懇願した。「あれはひどいもので、恥ずかしかった。今でもあのレコードを聴くことはできない」とキャシディは言っている。

今聴くとそんなに悪くないと思うのですが、デヴィッドは当時もう21歳。アイドルではなくアーティストとして扱われたかったんでしょうね…。